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EO -解放せし機械、その心は人のままに-  作者: 臣樹 卯問
第六幕 退路無き選択肢
124/164

6-16 葬送は銃煙と共に

 -西暦2079年7月24日07時45分-


 キュキュキュィッ!


 アキラの指先から射出されたのは四本の糸。

 緻密なモーターコントロールにより、その糸達は波打ちながら空間を蠢く。

 それらはアキラの意思乗せて六号を絡み取らんとするが、先程までとは明らかに違うテンションの彼の動きを糸達は追従出来ずにいた。

 単純にアキラの殺意が強過ぎた為、その糸の挙動が六号に読まれているに過ぎないのだが、闘志に酔いかけてしまっているアキラはそれに気付け無いでいる。


(合気ってのは……合わせるんじゃなくて合うもんだってな……全部オヤジの受け売りだが……)


 気を合わせる。

 合気道の名の通り、その基礎にして極意。

 相手の挙動、意識、タイミング、ベクトル……その全てが自分のそれと"合う"という現象は存在するそうだ。


 それは自分の肉体の接触のみで行われるのでは無く、その延長上に存在すると言われる事もある。

 例えば高度な技術を持つ格闘家同士が行う、攻防中のフェイントの掛け合い等もその一つと言えるのだろう。


 合わせにかかった所で、相手の膂力や機動性、そして技術が上回るのであればそれは叶わない。

 合う呼吸というものは狙うのではなく、合ったという事を理解する前に合うものなのだそうだ。


 アキラは父が生前にポツリとそう言った事を思い出していた。


(なかなか……難しいよな……オヤジ)


 それを実践で理解しながら行う域に到達するにはアキラの技量は遠く、まだまだ先の事なのだろう。

 だがその域へと無理矢理にでも到達しなければ、六号に対する決め手を欠いている現状では勝ち筋が見えないのかも知れない。

 

 その焦りはアキラの動きにも影響し、彼の攻勢を少しばかり乱雑なものにしてしまう。

 クリントスタイルを素早くマウントから抜き放ち、その抜き様に三連射。

 19mmの口径から発射された、強装填の.75マグナム弾は真っ直ぐに六号の眉間へと向かった。

 だが防御の為にスイと上げられた彼の左腕により、アンチショックジェルの中へあっさりと絡み取られてしまう。


 装着重装型へのささやかな対策として、弾頭をRN弾――ラウンドノーズ(丸い形状の弾頭)――から貫通力を上げる為にPB弾――ポイントブレット(ライフル等に使われている尖った弾頭)――へと変更している。

 にも関わらず、想定外の巨体という悪条件も重なって、その肉厚なアンチショックジェルを貫けていない。


 セオリー通りに防御の薄い部分である頭部を狙ってみたのだが、六号の持つ防御性能と技術がアキラの想像よりも高かったという事だろう。

 もっと大きな隙、もしくは拘束してからの銃撃で無い限り、クリントスタイルは攻撃手段として使い物にならない。


『なんだ? もう限界か? 雑なんだよッ!』


 ただでさえ長大な六号のリーチが、数撃前から一メートル半程伸びている。

 工場内の機材を支えていた建材の一部なのだろうが、彼は円周七十cm程の柱を鷲掴みにして短棍(・・)として使っているのだ。

 空気を切る物騒な騒音が、その一振り毎に鳴り響く。

 先程までとは互いに使っている札が違うのだ。

 アキラの攻撃が焦燥から雑になるのも仕方が無いのかも知れない。


(武器攻撃まで使える(・・・)のか……ただの格闘バカじゃないんだな……本当に……)

 

 素早く、流れる様なその短棍捌きは演舞の様にも見える。

 手近にあったから使っているのでは無く、使いこなせる武器として建材を選択したのだろう。


 振り下ろしの一撃が繰り出される毎に、アキラは立ち位置の変更と後退を余儀なくされる。

 建材による殴打の回転が上がり始め、ローダーの機動力でも回避が困難になり始めてきたのだろう。

 ローダーへの負荷を少しでも軽減する為に、キャリアーに積んであった予備の弾倉パックをパージした。

 クリントスタイルの使い処が止めに限られている事を考えれば、賢明な選択と言える。


 ギャンッ!


 ローダーのモーターは軽くなった負荷により息を吹き返し、アキラの緻密なコントロールによく応えていた。

 滑り難い床の素材にも助けられ、アキラの意図する通りの挙動で短棍を回避してみせる。

 速度の上昇したメリットは大きく、六号の死角へ回り込める頻度が増加し、アキラの攻撃のチャンスもそれに伴って増加した。


 まずは六号の挙動に少しでも足枷をつける必要があると、アキラはこの現場でしか出来無い手段を実行に移す。

 粘着ワイヤーを複数本撃ち出し、重量のありそうな工業機械を選択してがっちりと固定した。

 それを数組、回避運動の最中に作り上げる。

 まるで蜘蛛の様に自らの糸を組み上げ、いずれ訪れる機会への布石としているのだ。


 右腕の粘着ワイヤーの全てを使って横糸(・・)は編む事には成功した。

 あとは六号を捕縛する為の仕上げとして、それらの軸となる縦糸(・・)を上手く彼に仕掛けなければならない。

 キャリアーに右腕を突き入れ、粘着ワイヤーを新たに装填するとアキラは再び動き出した。


「まずはッ!」


 十指全てのワイヤー発射口から、今度はワイヤーソーを繰り出す。

 こちらも地味ではあるが改良が加えられている。

 形状変化する素材が使われている事はこれまでと変わらないのだが、前の物より素材の硬度や粘りが上がっているのだ。


 その正体は片山の装甲材として使われた新素材である。

 通電する事で意思を持つかの様な振る舞いをしてみせるその素材の性能は、アキラの糸においてもその力をいかんなく発揮した。


 キュキュッ!


 形状記憶カーボンナノストリングスを上回る形状変化。

 直径一mmの円筒状の糸が、幅二mm・刃先一mmの平型のワイヤーソーへと姿を変える。


 微細ながら受けていた空気抵抗が、表面積の拡大により増加する。

 その事象を利用し、糸の軌道の不規則化を狙ったのだ。


 キュィッ! キュキュイッ!


 双子達が対三号戦でやってみせた攻撃軌道の不規則化。

 偶然ではあるが同じ発想に至った事は、双方の相手が出来る(・・・)相手だったいう事であろう。

 だがこの二つのケースには明確に違う点がある。

 

 三号はあくまでも戦闘訓練経験者というだけであり、武道家では無い。

 故に規則性の無い攻撃に対して目で追うしか対応策が無く、双子の攻撃をその身に受ける事となった。


 だが六号は武道家、それも常に戦いの中に身を置いてきたタイプという厄介極まりない相手である。

 道場だけで完結する、所謂お座敷拳法をただ磨いた男では無いのだ。

 彼が家族と袂を分かってからは、常に自身の生命をチップにしてその拳に賭けてきた男という事を忘れてはならない。


 そんな人物の相手をするには、今のアキラの放つ殺気は大きすぎた。


『見えてるんだなぁ、これがッ!』


 四メートル近い巨体が、目視するのにも怪しい僅か二mm幅の糸を回避してみせる。

 チリチリと体表が音を立てる事もあるが、せいぜい掠った程度だろう。


 物理的に見えている訳では無い。

 アキラの発する濃厚な殺気。

 それが明確な気配となり、彼と繋がっている糸の所在をも明らかにしている。

 片山が経験と本能で戦闘してみせる様に六号もまた、修羅場における経験からくる気配察知の技術を持っているとしか考えられない動きであった。


「チッ……今のを……避けるか……」


 アキラからすれば必当の攻撃だったにも関わらず、掠り傷にも満たない損傷しか与えられなかったのだ。

 幾らそれらが見せ札(・・・)とはいえ、恨み言の一つも出るのは仕方の無い事だろう。


『テメェの気配は綺麗過ぎんだよなァ……丸見えだぜッ!』


 短棍が再び暴風として音を立て始める。

 直撃すればただでは済まないだろうその威力は、別の形でもアキラを襲った。


 まずは短棍によって破壊された周辺機材だった物や、床材の瓦礫である。

 アキラの狙った攻撃の不規則化を、今度は逆に六号の意図しない天然の形でやられてしまったのだ。

 当たっても大きなダメージにこそならないが、何もせずに命中させられる訳にもいかない。

 防御や回避する一手間を取られるのは、相手を考えれば隙として小さくない。

 アキラの神経を削る手段としては十分なものだと言える。


 次にローダーという車輪を使う移動システムを使っている手前、移動に使用する床面が荒れるという事は問題である。

 ローダーシステムには、当然ながら不整地走破の実績はある。

 だがそれにも程度というものがあるのだ。

 深さ五十cmに耕された上に破片を放置してある不整地を、基本スペックそのままの移動速度を出せる程の性能は無い。


 ここでアキラは本命の一枚を切る。

 横移動だけで無く縦移動を駆使し始めると、六号の周囲を文字通りの縦横無尽に駆け始めた。


 格闘訓練の際に郁朗との対戦で手を焼かされたのは、何も彼の集中力と訓練の蓄積だけでは無い。

 彼には一般的な格闘の基本概念が身体に染み付いていない分、その挙動が格闘家のそれでは無いという事だ。

 EOの身体能力やローダーのスピードを活かした縦挙動は、格闘家の地に足をつけて構えるという基本を完全に無視している。


 人の視覚は横の動作に比べると、縦の動作にはどうしても弱い。

 それを模したEOも同様なのだ。

 いくら動体センサーや熱源センサーなどを搭載していても、それを自身の格闘スキルと合わせて使える程慣熟されたEOが存在しない以上、格闘術を近接攻撃の手段として持つEOにとって郁朗の挙動は厄介な相手と言える。

 アキラはあくまで彼の模倣の範囲であるが、片山を驚かせる為に郁朗のそれを自身の動作に混ぜ入れたのだ。


 荒れた地面を捨て、起伏の激しい機材の山を踏み台とし立体の機動を繰り返す。

 中空に飛んだ身体は無防備ではあるのだが、六号相手にこの策は上手くマッチングした様だ。

 その際に先程置いた布石の糸をくぐる(・・・)事も忘れない。


『チョロチョロと鬱陶しいぜッ! そのまま逃げ出すんじゃねぇだろうなッ!』


「誰が逃げるか……鬱陶しく感じるのは……俺の動きが……追えてない証拠だな……」


『目で追えなくてもビンビンに感じんだよ。テメェの殺気は駄々漏れだ。ちったぁ抑える努力をするんだな。そうすりゃ俺に勝てるかもしんねぇぞ?』


「フン……言ってろ。さぁ……続きだ……」


『楽しませて貰えるんだろうッ! なッ!』


 両腕の連打、打ち下ろしの短棍がアキラへ向かう。

 だが既にその場所に彼は居ない。

 一度左方向に避けてみせるフェイントを入れ、機材を蹴る反動で六号の腕の通り道に身体を戻す。

 下方向へと伸び切り接地している六号の前腕へ曲乗りの様に乗ってみせていたのだ。

 短棍が地面を穿った破片が背中に当たるが、意にも介していない。


 六号は合気道の使い手に腕を握られた時と同じ対処をし、その前腕を外側に向けて九十度程回した。

 だがそれすらアキラの予想の範疇だった様で、振り落とされる前にその足場を蹴り、次の狙い目へとその身を浮かせる。


 六号の右前腕から左肩へ飛ぶ。

 空いている左腕がその軌跡を追うが、攻撃範囲の内側に入り込まれた事で動作が窮屈になったのだろう。

 アキラには届ききらない六号の掌をスルリと抜け、目的地である左肩へと到達した。


「ハッ!」


 アキラは気合の声を上げ、そのまま急傾斜の斜面になっている背中をローダーで駆け下りる。

 そして六号の真後ろから彼のガラ空きの右脇を抜けて、再び彼の正面に戻った。


 一見すれば六号の短棍の猛襲を回避し、彼の身体の隙のある部分を逃げまわっただけにしか見えない。

 だが周到に用意された布石の生きるタイミングがどうやら訪れたのだろう。


 アキラの小指からは一本の糸が垂れている。

 それは靭性にだけ特化した、特殊なギミックの無い頑丈なだけの糸である。

 刃によって切れもしなければ何かに吸着する訳でもない。

 だがその糸がアキラの意識外の所で、六号と枷となる工業機械をリンクさせるバイパスになっているのだとすれば……。


 その仕掛けに気付かない六号はアキラの挙動など知った事かと、攻勢を緩める気配は無い。

 同様に回避を継続するアキラの行く先々で、彼の小指の糸はあらゆるものと無造作に絡み合った。

 ここまで受け身である事を続けバラ撒いた糸の数々が今、一つの虜として結実する。



 ギシリ



 六号の腕がアキラの動作を追おうとしたタイミングでその音が鳴った。

 地面へと頑強に固定されていた工業機械の一角(・・)が軋む様に鳴ったのだ。


 その枷は六号の挙動を遮る様に、彼の腕から生み出された運動エネルギーを糸を通して受け止めた。

 しかし網として機能し糸の重なっている部分は、ギリギリと破滅に近づく音を立てて始めてもいる。

 彼の膂力による、莫大な張力の影響なのだろう。

 鎖として工業機械に繋がれている糸と合わせて、いつ切断されるかも判らない状況であった。


『んだァ!?』


 彼の意識が自身を絡みとる糸に向かった事は、この戦闘におけるアキラにとっての最大の攻機を呼び込む要因となった。


 まず十本の新しい糸。

 複数の糸に絡まれた六号の両腕を更に拘束する為の粘着硬化ワイヤーである。

 拘束された事で可動範囲が狭まった脚部からの攻撃を躱しながら、次々と糸を飛ばし硬化剤を流し込む。


 腕部の固定と無力化が完了すると、次はワイヤーソーを三本束ねて左肩へと襲いかかった。



 ゾリリリリリリリリリリリリリリ


 

 通電により赤い電熱鋸となったワイヤーソーが左肩に食い込んだかと思うと、分厚く積まれているアンチショックジェルをその根本から剥ぎ取っていく。

 そうして剥き出しになった本体の肩関節の接合部の隙間へと、次の糸を潜り込ませた。


『がッ!!』


 その糸の効果で六号が唸る様に声を上げた。

 肩部の奥、鎖骨の辺りにある腕部の神経伝達回路を、スタンワイヤーを使ってピンポイントで焼いたのだ。

 六号の左腕の力が抜けて握っていた短棍が地面に落ちた事を確認すると、アキラは右腕や下半身にも同様の処置を行った。

 彼の両腕が何かを握る事はもう無く、脚部も動かない以上、あの流れる様な演舞を目にする事も出来無くなるのだろう。

 アキラはそれを少しだけ残念に思った。



 両腕と下半身を封じられたこの時点で、六号は自身が詰んだ事を自覚し抵抗を止めた。


 油断したつもりは無い。

 身体能力、格闘の技術。

 この二つに関しては、追い込まれたこの時点でも負けたとは思っていない。


 敗因は至極簡単なものなのだと思っている。

 自分の技術と経験を過信した事以外に有り得ない。


『……全部ブラフだったのかよ?』


 力の抜けた六号からの声は、静かな響きを以ってアキラの心に届く。

 アキラの殺気を伴った行動の全てが虚像だったのか?

 彼はそれを問わずにはいられなかったのだろう。

 動かなくなった六号の右腕に乗ったまま、アキラは最後になるであろう彼との対話に応じた。


「……まさか。本気で殺す気で……糸を繰り出したのに……避けられるなんて思いもしなかった……"合気"までは……まだまだ遠いと感じたさ」


『フン……殺気丸出しのガキかと思えば……何とも強かなもんだな』


「普段訓練してる相手が……いろんな意味で化け物なんでな……使える手段は何でも使う……」


『……まぁいいか。さぁ、殺せ。俺をここで殺しとかねぇと後が怖ェぞ?』


「だろうな……心配しなくていい……ちゃんと殺してやる」


『それはありがてぇ。敗けた時は死ぬ時って決めてたんだ。一号の糞女は勝ったくせに俺を殺してくれなかったんだぜ? 情けねぇ話だがな』


「…………」


『んだよ? 情でもかけようってのか?』


「…………違う……言い残す事はあるか?」


『そういうのを情をかけるっつーんだがな……俺の身元は調べりゃ判るだろうから言う必要もねぇだろう……兄貴と弟に済まなかったとだけ伝えといてくれや』


「……判った」


 アキラはクリントスタイルの弾倉を、止めとしてキャリアーに残しておいた限界装填のPB弾に入れ替える。

 ガシャリガシャリと鳴るマガジン交換の音は、六号への葬送曲に聞こえなくも無かった。

 腕から頸部へと移動し、銃口を六号の延髄にある神経回路……EOの致命的な弱点へと至近で向けた。


「いずれな……」


 あの世という概念が本当にあるとすれば、多数のEOの血で染まった自身が行くべき場所は六号と同じなのだろう。

 ならば彼を彼の地に送る言葉として、アキラに吐き出せるものはこれしかなかった。


『ああ……あっちで待っててやるぜ。テメェも来るのはこっちだろうからな』


「……そうしてくれ」


 ドンッ! ドンドンッ!


 クリントスタイルの薬室の強度限界までパウダーを装填された弾頭が、一発の後にさらに二発発砲された。

 いくらアンチショックジェルがあるとはいえ、徹甲弾に匹敵する威力の弾丸を同じ箇所へ押し込む様に三発も撃ち込まれたのだ。


 初弾が後続の弾に押され、追われ……肉とも言えるアンチショックジェルと本体装甲を掻き分けて、最後には脳中枢と繋がる神経回路に到達した。

 渦電流の流れる音に合わせて六号が二度ばかりその巨体を跳ねさせると、そのままぱったりと動かなくなる。

 同時に工場内に警報が鳴り始めた。

 六号の活動信号と連動した何かの仕掛けが動き出したのだろう。


「…………こちら十七番機……驚異は排除した……アラートの原因究明……それに合わせて継続して工場を停止、破壊する」


 その通信を聞いた捜索小隊からは僅かに歓声が上がる。

 彼等は既に工場内に侵入しており、施設の停止作業に入っていた様だ。


 その声を聞いたアキラは彼等の元へ踵を返す。

 物言わぬ六号の亡骸を背にし、歩き始めるアキラ。

 彼に訪れたのは強敵を排除出来た達成感では無く、言い様の無い荒涼感だけであった。




 一歩……一歩だけ間違えた未来の自分がそこに居たのだ。

 その六号は渇望した闘争の末に、あっけなく訪れた死を受け入れた。

 自身にその時が来たのならば、六号と同じ道は歩まずに精々足掻いてみせようと彼は想う。

 硝煙の匂いとそんな決意を供養として残し、アキラは次の戦場へと向かうのであった。

お読み頂きありがとうございました。

引き続きご愛顧頂けると嬉しく思います。

それではまた次回お会いしましょう。


2016.08.03 改稿版に差し替え

第七幕以降は改稿が済み次第、幕単位で投稿します。

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