5-22 葛藤と親愛の狭間
-西暦2079年7月21日18時35分-
郁朗が恭子と対話していた頃、アジトの通信室では晃一が項垂れていた。
『ダメだ。お前の事が心配というのが第一ではあるが、藤代君達にも迷惑が掛かる。彼等が次に参加する作戦がどういうものかは、お前も判っているのだろう? そんな場所に子供のお前が行って何が出来る?』
門倉の声は静かなものであったが、そこには断固とした意思が感じられた。
それはそうだろう。
孫である晃一が疾患による生命の危機を……そして突発的な敵対勢力の襲撃を、どうにか乗り越え生き長らえる事が出来た。
にも関わらず、彼が再び戦場へ向かいたいと言い出したのだ。
門倉は千豊の元に晃一を預けた事自体は、一切後悔していない。
今回の襲撃は避け様の無かったイレギュラーだという事も理解していた。
彼女の元に預けておけば万が一に機体に不具合が出た際にも、即時の対応が可能であるという打算もあったのだから。
むしろ自分の思惑のせいで、晃一という足枷を郁朗達にもたらしてしまった事を千豊に謝罪している程である。
「でも、お祖父ちゃん……僕にだって出来る事はあると思うんだ。このままイクロー先生達だけに何もかもを任せてるだけなんて、もう嫌なんだよ!」
通信画面の向こうにいる祖父に、自分の後悔を理解して貰いたい晃一は必死に抗弁してみせる。
『報告は受けている……あの力がお前の……機体特性というものなのかという事はこの際どうでもいい。だがな、お前はその力に自惚れてはいないか? 窮地を凌げたのはお前の力かもしれない……だからと言って、周りの大人以上の働きが出来るのだと勘違いをしてはいないか?』
「……どうやって自惚れろっていうの? 僕の出来る事を一杯までやって……それでも一緒にいたおじさん達は死んでいったんだよ? どうにか助けられたのは鹿嶋のお姉ちゃん一人……僕に出来る事なんてたかが知れてるなんて、とっくに解かってるよッ!」
『……とにかくだ。私も次の作戦の為にやるべき事がある。それが終わり次第そちらへ向かうから……晃一、頼むから早まった真似だけはしないでくれ……お願いだ』
「…………はい」
通信は切られ、モニターが待機状態に戻る。
「ふぅ……」
晃一は子供らしくない嘆息の声出すと、次の行動を起こす為に部屋を出る事にした。
だが何者かが身動ぎする気配を感じ、慌ててそちらへ振り向く。
通信設備には今は誰も居ない。
はずだった。
その人物は通信設備の入り口近くの壁に腕を組んで寄りかかりながら、ジッと晃一の様子を窺っている。
恐らくは通信開始から、さらに言うなら晃一を一人にしない為、訓練終了からずっと付かず離れずの距離で追従していたのだろう。
「アキラ兄ちゃん……」
晃一は自身を可愛がってくれているアキラの雰囲気が、普段のものとは違う事を察した。
その空気には単純な怒りや苛立ちとは違うが、いいものでは無いという事も合わせてである。
アキラの機嫌を損ねる事を何かしてしまったのだろうかと晃一は不安になった。
誰かの機嫌を取る様な性分では無いのだが、今の彼は自分の存在自体に負い目を感じている。
それはただの無力感という訳では無く、これ以上郁朗やアキラ達に迷惑をかけたくないという一心にであった。
「コウ……あんまり祖父さん……門倉さんに……無茶を言うもんじゃないぞ?」
「……そんなに……無茶な事かな?」
「門倉さんにとって……お前は最後に残された家族なのだろう? それを最初に理解してやれ……今のお前は……戦闘班の亡霊に取り憑かれた人形と同じだ」
自身も母親や祖母にとっては残された最後の身内である事を棚に上げてでも、アキラはこの言葉を口にしなければならないと思った。
それ程までに晃一の現状は危うく見えるのだ。
「ッ……亡霊なんて言わないでよッ! おじさん達はッ――」
「なら……どうしてお前が……そこまで追い込まれてるんだ?」
我が身から焦燥感が溢れているのは晃一自身にも判っていた。
祖父に無理を言っている事も理解している。
だが何かしなければ、どうにかしなければという気持ちがどうしても先に立ち、晃一は自分自身を戦場へと運ぼうと動かずにはいられないのである。
「……あのな、コウ。俺は何も……お前が戦場に行く事を反対してる訳じゃないんだ」
「え……」
「正直な所だが……コウ、お前は居ても居なくても……同じ程度の戦力でしか無い」
「…………」
「あのよく解からない力についてもだ……初見じゃなければ、双子にだって対処出来るレベルのものだと俺は思ってる。でもな……戦力は一人だって多い方がいいそうする事で、助けられる命だってあるだろう」
「! だったら――」
「お前……何の為に次の戦場で戦おうとしてる? お前を守って死んだ戦闘班の人達の為か? それとも単に自分が何も出来なくて悔しかったからか? どっちだ? はっきりと答えてみせろ?」
彼にしては珍しく饒舌な物言いで晃一の言葉を遮り、彼に迫ったアキラの言葉。
感情のままに話す彼というのを、訓練以外の場で見かける事はそう無い。
アキラのそんな感情の発露を促すまでに……晃一の心は透けて見えたのだろう。
「……どっちもだよ。おじさん達の代わりに戦いたいし、アキラ兄ちゃん達だけに戦わせるのが悔しかったから」
晃一のその答えにアキラは何も言わない。
何も言わずに彼の元へズカズカと歩いて行きその肩を掴むと、通信室の入り口近くの少し広くなっている場所まで引き摺った。
突然の出来事に戸惑う晃一は、それに抵抗出来ずされるがままである。
そして……。
アキラは晃一を無造作に投げ、地面に叩きつけた。
「ッ!」
「……そんな気持ちで戦うのなら……お前はいらない……」
痛覚を切り損ねた背中の痛みとアキラからの言葉の痛みで、晃一の心は激しく揺らいだ。
今までの訓練で誰かと手合わせる事があっても、ここまで酷く、ぞんざいに投げ捨てられた事など一度も無かったのだから。
そして自分を明確に拒絶する言葉。
環や双子と同様に、兄と慕った人物からそんな言葉を投げかけられたのだ。
言葉を懸命に選びながら、ゆっくりと会話するアキラとの会話は嫌いでは無かった。
むしろ彼の誠実さを一杯に感じられて、晃一にとって彼は本当に自慢の兄の一人だと感じられる瞬間でもあったのだろう。
それだけに晃一の受けたショックは大きかった。
「……いらないんだったらもう放っておいてよッ! アキラ兄ちゃんなんか嫌いだッ!」
売り言葉に買い言葉とでも言うのだろうか。
聡いとはいえ、まだまだ精神の成熟しきっていない晃一には、荒療治が過ぎたのだろう。
アキラの言葉の真意をこの年令で見抜けというのも無理な話ではある。
晃一に対する期待値が高いというのも考えものだと、この話の顛末を聞いた郁朗は後にそう呟いたそうだ。
「コウ……嫌なら聞かなくてもいい……だけどな……死人は何も言ってくれないぞ? それにな……怨恨だけで戦う人間には……同じだけの怨嗟が返ってくるんだ……」
「…………」
「戦闘班の連中を忘れろとは……言わない……いや、言えない。お前がお前自身に抱く怨恨も……解からなくも無い……でもな……」
アキラは晃一の身体を無理矢理起こし、立たせると部屋から出て行こうとする。
晃一は心細さを感じたが、今はアキラと顔を合わせていたいとは思えなかった為、彼を引き止めようとはしなかった。
「……この戦争は誰の為の戦争だ? それを……もう少し考えてみてくれ……それが解からないなら……お前は戦場には…………出るな」
アキラは最後にそう言うと、ゆっくりと部屋から出て行った。
「……誰の為の……」
晃一の呟いたその言葉は、通信機材の出す音に打ち消される程に……か細く小さいものだった。
「変な事を言うと……何だっけ? 死亡フラグっていうのかな。そういうのになっちゃうらしいから止めておくよ。じゃあ、恭子……またね」
「…………」
恭子は黙って頷き、千豊にお辞儀を一つすると新見の運転する車両に乗り込んだ。
出発する車両を見送る郁朗と千豊。
ふぅ、と一声上げた郁朗を見て、千豊は申し訳無さ気な表情と共に彼に謝罪した。
「ごめんなさいね、イクロー君。突然こんな事になってしまって」
「……これで良かったんですよ。でも結局……僕は同じ事を繰り返して、恭子を泣かせちゃいました。僕の覚悟ってやつもまだまだって事なんでしょうね」
「……どうしたって人なのよ、私達は。一つ何かを決心しても……どこかにブレを抱えながら生きている。そんな生き物なんだもの。そうしながらでも前に進んでいく意思にこそ、生きているって意味があると私は思うわ」
「困って悩んで……一歩進んでまた困って……そうやって僕達は何処へ向かって行くんでしょうね?」
千豊はいつものと同じく、少し微笑みながら見上げる様にして郁朗のカメラアイを見つめる。
「哲学的な答えがいいかしら? それとも詩的な答えをお望みかしら?」
「……千豊さんの言葉でいいです」
「あら……難しい注文なのね」
自分の唇に指を当てて少し思案した千豊は、郁朗からのオーダーに答える。
「そうね……誰かの隣に立つんでしょうね」
「誰かの?」
「そう。見知った誰かなのか、それとも全く知らない誰かなのか。それは判らないけど、きっと誰かの隣に立つ為に、私達は歩いて行くんだと思うわ。それが道でない道であったとしても」
「…………」
郁朗は彼女の言葉の隠された矛盾に気付いてしまった。
故に黙り込み、彼にしては珍しく千豊の表情を窺う様な真似をしてしまっている。
「どうしたの? 急に黙ってしまって。……イクロー君?」
「その……言ってしまっていいのかな……今言った私達の中に……貴女は入っているんですか? 千豊さん?」
郁朗の言葉に千豊の表情が僅かに強張る。
ああ、やっぱりそうなのか、と郁朗は確信を得た。
彼女の消え入ってしまいそうな空気が……以前と何一つ変わっていない事を警戒していて良かった、と郁朗は後述する。
それと同時に脳に残る妙な感覚まで得てしまったのがこのタイミングというのは、どうにも郁朗らしいと言えるのだが。
千豊の表情に小さく困惑の色が浮かび、沈黙が続く。
返答に詰まる千豊などそう見られるものでは無いと、ほんの少しだけ嬉しく、そして彼女の思考の寂しさを悲しく思う。
「次が最後の戦いになるんでしょうけど……その後、千豊さん。貴女は何処にいるつもりです? 誰かの隣に居るんならいい。でも違う、そうでしょう?」
「…………」
「それ程長くは無い付き合いだけど……少し位は貴女の考えている事は判る様になりましたよ……次の戦闘が片付いたら……そのまま極東から消えるつもりだったんじゃないんですか?」
郁朗の言葉に顔を伏せたまま、千豊はそれに答えようとはしなかった。
「目の前の戦いに必死だったから、考えない様にはしてたんだけど……極東ではこれだけの規模の戦いが行われてるのに、他の都市はどうなってるんだろうって思う事はあったんだ……機構の統括本部は南欧地区にあるんだから。極東の火事が上手く鎮火しても、それで終わりじゃないんじゃないかって」
「……それで?」
「千豊さん、貴女はそこに向かうつもりなんでしょう? それも一人で」
「そうなっている頃のイクロー君には関係の無い話だわ。アナタは妹さん達の所へ帰るのよ。そこで終わりにするべきだわ」
これから郁朗が吐こうとしている言葉の先を封じる様に、千豊の冷えた声音が彼の心を切る。
ここより先には立ち入るなという、彼女の硬い意思がそこにはあった。
「……僕をここまで巻き込んでおいて、よくそんな事が言えますね? 僕は日常に戻りますよ。でもそれは何もかもを終わらせてからです。それは貴女が日常に帰る事も含まれてるんだ」
「……私に日常は必要無いの……それを求める資格も無いの」
「わからない人だなぁ。貴女が居て、団長達や新見さんが居て、ハンチョーが居て……みんなが居る事はもう僕達の日常なんですよ? それを否定する事は僕が許さない。それに……穏やかな生活を得るのに資格が必要なら僕はどうなりますか? 人殺しの僕は!?」
「イクロー君、困らせないで頂戴……」
「いや、千豊さんはもっとこういう事で困るべきだ……平穏な生活を維持する為の苦労を知るべきだ! どれだけの人が……貴女を必要としているか……知るべき……いや、その人達に向かい合って貰わなきゃだめだ」
「…………」
「千豊さんが一人で行くって言うなら、僕達は勝手について行きますよ? どうせ一人にしちゃうと満足に食事も摂ろうとしないだろうし、また僕みたいな誰かを巻き込もうとするんでしょうし」
郁朗がそう言い切った事を千豊はつい嬉しく思ってしまった。
そしてそんな自身の変化に困惑もしていた。
以前の彼女ならば、この様な言葉に流される事は無かっただろう。
小さく自虐の笑みを浮かべた千豊は郁朗との対話を続ける。
「酷い言われ様ね……でも否定出来ないのが辛いわ」
「だったら別の誰かに迷惑を掛けるんじゃなく、巻き込んだんなら責任を取って、僕達に迷惑を掛けて下さい。貴女の隣には僕達が立ちますから」
郁朗のその一言を聞いた千豊は、一瞬だけ目を見開くとクスクスと笑い出した。
「フフ……ちょっとしたプロポーズみたいね?」
なんて事を言い出すんだと郁朗は思う。
だがここで彼女の言葉の思惑に乗れば、それこそ思う壺である事はよく判っている。
「また妙な茶化し方を覚えましたね、間崎さんと鹿嶋さんのせいですか?」
「あら、酷い。まるであの二人が節操無しに、甘い空気だけを振り撒いてるみたいじゃないの」
「みたい、じゃなくてそうなんです。そろそろ新見さん辺りから自重する様に……って、乗っかると思いました?」
「…………アナタの言う事も理解出来ちゃうから辛いのよ。私みたいな人間が全てを片付けた後に……当たり前の人として生きていいのかって……今でも悩み続けてるわ」
「それは仕方無いんじゃないですか? どうしたって人ですからね」
先程自分が言った言葉の文節を借り受ける郁朗を少しだけ睨み付けると、千豊は彼の硬い背中を一度だけ叩いた。
叩いた掌をそのまま郁朗の背に預け、千豊はしばし沈黙する。
妹のものとはまた違う温もりに、彼の心は少しだけ……跳ねた。
「……極東での戦いが終わったら、少し時間を掛けて考えてみる。黙って居なくなる様な事だけは絶対にしないって約束するわ」
「……変なフラグを立てないで下さいよ、作戦前なんだから」
「あら、ごめんなさい。でもね、必要な事だと思うの。私がアナタ達の隣に立つ為に」
「そうですか……そうなんでしょうね」
郁朗は千豊がそう言ってくれた事の意義は大きいと考える。
あのまま放っておけばどうなったのか判らないのだから。
「「あ~~~ッ!!」」
今日の所はこれで引き下がろうかと考えた時、彼の背中に特大の声が響き渡った。
車両に箱乗りして上半身を外に曝け出した双子であった。
「なんやのん、なんやのん、イクローさん!」
「とうとうイクローさんまであっちの仲間入りか! たまらんわッ!」
「待ちなさいって、景太、勝太。言いたい事はちゃんと言わなきゃ伝わらないよ?」
車両から飛び降りた双子は、更なる罵声と共に郁朗に詰め寄った。
「これはさすがに許されへんのとちゃうかな? 景?」
「イクローさんまで間崎のおっちゃん側に取り込まれたとなると、一大事やで、勝?」
二人はウンウンと頷き合うと、一人一肩づつ郁朗の肩を掴むとその顔を郁朗に寄せていく。
「……大体想像はつくんだけど……言ってみようか?」
「「こんなとこでイチャコラしてる暇があったら、ちゃんと仕事せなあかんやん!!」」
彼等にしては珍しく、至極もっともな言い分ではある。
だが『お前達にだけは言われたく無い』と言い返されて然るべき彼等の言葉に、説得力は一切無かった。
「相手が誰かもちゃんと見ないでそんな事言うもんじゃないよ? そうなったらなったで願ったり叶ったりって部分もあったりなかったりなんだけどさ」
歯に物がはさまりつつも、サラッととんでもない事まで言い出した郁朗に業を煮やしたのか、双子は肩越しにそのお相手を確認しようとする。
「何をごちゃごちゃ言うてんのん!」
「景、ギルティや! 相手が誰か確認すんでッ!」
郁朗の肩越しに見て取れた彼等の言うイチャコラの相手。
ニッコリと微笑みを浮かべながら仁王立ちをしている千豊であった。
「「うわー……イクローさん、勇者やなー……」」
何かが縮こまってしまったのか、双子は後ずさりを始める。
「どう勇者なのかしら? 後学の為にも知りたいわね?」
「勝、ボクらもうちょっと訓練していこか、なっ? なっ?」
「そっ、そやんな。ボクら出遅れてるし、上手に飛ばれへんかったし、そうしよかっ」
「あっ、そうだ。犬塚さんが降下訓練合格だってさ。良かったね」
「「この、鬼ッ!」」
この現場からどうにか逃げ出す口実を郁朗に潰された双子。
彼等の恨めし気な視線が見事に郁朗に突き刺さるが、彼は意にも介しなかった。
「景太君、勝太君」
「「ハイッ!!」」
「正座ね」
「「イエスッ! マムッ!」」
大人しく千豊の命令に従い彼等が正座したのを確認すると、彼女は郁朗の腕を取って双子に見せつける様にその場を立ち去ろうとした。
「千豊さん……あの~……」
「ボクらはいつまでこうしてればよろしいんかしら……?」
さも言っている意味が解りませんとでも言いたげに小さく首を傾げながら、千豊はある一点を指差した。
「「警戒用のカメラ……」」
「ちゃんと記録されてるから、朝まで頑張ってね?」
「「ムゴイ!!」」
「……これに懲りて無駄に物事に首を突っ込まない方がいいって、反省してくれると僕も嬉しいかなぁ」
郁朗は項垂れる双子を見てそう思わずにはいられなかった。
「行きましょうか、イクロー君」
「そうですね」
妙に……少しだけ嬉しそうな千豊が目に入る。
郁朗の中では、そんな彼女を見る事が出来ただけでも、まぁ良かったのではないか。
そんな風に双子の事は綺麗にバッサリと切り捨てられてしまっていた。
その日。
夜半を過ぎ、夜中を迎えても駐機場に響く怨嗟の声が鳴り止まなかった。
翌朝にはそれすらも出来無くなったのだろう。
正座をしたままで放心している二体の憐れなオブジェが、駐機場の片隅で整備班員達によって発見される事となったのである。
お読み頂きありがとうございました。
引き続きご愛顧頂けると嬉しく思います。
それではまた次回お会いしましょう。
2016.07.06 改稿版に差し替え
第六幕以降は改稿が済み次第、幕単位で投稿します。