表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

交換しましょそうしましょ

掲載日:2026/03/12

皆さんはいらない「おまけ」ってありますか?

お菓子についてきたり、雑誌だったり…お目当てのものじゃなかった時の「おまけ」結構ガッカリしますよねぇ

それを引き取ってくれる場所の、お話です。

 「あ〜また被りかよ」

俺は自分の手にしたカードを見て、大きなため息をついた。

俺はカードのコレクションにハマっている、中学2年生だ。コレクションしているカードはスペシャルレアの騎士が出るらしく、お小遣いを貰う度に毎回買っているのだが全く出る気配は無かった。

それどころか、カードについてくるおまけのミニフィギュアだけが増えていく。

「マジいらねぇ…」

そこまでカッコよくもない、低クオリティのフィギュアが増えていき、おまけにカードまで被ってくるとなると流石に嫌になる。しかもこの頃、ミニフィギュアの置き場所にも困っていた。ただでさえ片付けが苦手で部屋が汚いので

お母さんからも毎回のように怒られる。

(どっかに貰ってくれるとこねぇかな…)

そう思っていた時だった。

自分の部屋の外にフワフワと何かが飛んでいる。

(…風船?)

窓を空けて紐を手繰り寄せるとそこにはやはり青い風船があった。

「なんでこんなとこに。」

軽く風船を掴むと、中に何か入っているように見えた。

風船を振ると、カサカサと音がする。壁に刺してあった画鋲を手に取り、パンッと割ってみると紙が一枚床に落ちた。

『子供限定おまけ交換所』

内容は、俺の学校より少し奥に行った空き地に子供限定のおまけ交換所が開かれるのだそうだ。

雑誌の付録やお菓子についてきたおまけなどいらない おまけを引き取り、何か良い物と交換してくれるらしい。

「開始時刻は…夜の21時…ってもう始まってんじゃん!チャンス!」

俺はありったけのおまけフィギュアをビニール袋に詰め込むと家族にバレないようにそっと家の玄関を閉め、空き地を目指して走って行った。

 空き地には思ったより沢山の子供達がいた。みんな自分達の家から同じように持ってきた「おまけ」を青いテントの中で交換しているようだ。

列の最後に俺は並んで、順番を待った。列は思ったよりスムーズに進んだが、戻ってくる子供がいない。奥から帰っているのだろうか。そんな事を考えていると、あっという間に俺の番が来た。テント横のネコのお面をつけたシルクハットの人が、前に進むように合図する。

青のテントに入ると、棚には赤い機関車の模型がキラキラとした煙を吐き、リアルな怪獣の人形が火吹いていた。

思わず目を見張っていると、目の前の机に人が座っていた。

「やぁ、キミが最後のお客さんだね。」

その人はスパンコールの派手な衣装を着て、オレンジのクマの仮面をつけていた。

「キミのおまけを見せてくれる?」

俺は手に持っていたビニール袋を差し出した。

「…あぁ、これはカードのおまけか。」

その人はしばらく、俺のおまけを見ていたがやがて元気な声で言った。

「よし、じゃあこれをキミの集めてるカードのレアカードと変えてあげよう。」

なんと、お菓子の1つにでもなったら良い方だと思っていたので俺は喜んだ

「ほ、本当に?マジですか?!ヤッター!」

おいでと手招きされ、俺は机に近づいた。

「さあ、手を出して。」


言われた通り、俺は手を差し出した。


やった。

これで俺もレアカードをゲットでき――


ドサッ。


床に、服だけが落ちた。


空っぽの服の中で

一枚のカードが光っていた。


それは

少年がずっと欲しがっていた


スペシャルレアの騎士カードだった。

いかがでしたか?

おまけの交換所。テントから子供達が帰ってこなかった理由は…(⌒▽⌒)

さて、楽しんでいただけたでしょうか?

次のお話でお会いしましょう。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ