8:ラーメン改良
「お前さんもラーメンを作るの手伝ってみるか?」
俺は心のなかでガッツポーズした。そのつもりが実際にガッツポーズしてしまった。
「はい!やらせてください!!」
そうゆうわけで俺は厨房へと連れて行かれた。そこにはスープを仕込む大鍋や具材を入れる冷凍庫。
あのときに見た光景が広がっていた。
そこで俺は店主にスープの仕込みをお願いされた。冷凍庫へ豚骨など、仕込みに必要なものを探しに行く。
しかしそこにはチャーシューくらいしか入っていなかったのだ。
「スープ用の豚骨とかないんですか?」
最初は切らしているだけかとおもっていた。しかしそこで衝撃的な言葉が帰ってきた。
「スープなら醤油でつくってるよ」
「醤油だけ!?」
どうにで美味しくない。スープではなくこれではただのしょっぱい汁ではないか。
きっとここではスープに豚骨やらなにか入れて仕込む文化がなかったのだろう。
そこで俺は店長に提案した。
「スープに豚の骨を入れるっていうのはどうですか!?!?」
俺は前いた世界に慣れてしまっていてすんなりと質問をしてしまった。
しかしこの世界では豚の骨を入れるなんてのはありえないことであったそうで...
「豚の骨!?なんでそんなものいれるのかね。変なことはしないでくれよ」
すぐに否定されてしまった。
それなら麺を改良しよう。
この店の麺はドロドロになるほど茹でている。だから麺の湯で時間を改良してもらおうと考えた。
これなら店長も了承してくれるかとおもっていたが。
「店長。この麺10分以上茹でてますけど、せめて2分くらいでいいんじゃないでしょうか...」
「君はまだバイトなんだ。この店の味を変えようとしないでくれ。君が作るラーメンをだすにはまだ早いんだ」
このように何言っても否定されてしまう。
はたしてこの調子で俺の作ったラーメンを広めることはできるのだろうか...
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