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「こちらが私の仲間、バグレスとアガルラです」


アガルトライツは自分の仲間を紹介してきた。バグレスと呼ばれたのはいかにもなプレートアーマーをまとったがっちりとした男だった。背負ってる得物(えもの)は、包みで見えなくはなってるが、<バトルアックス>って奴か。


もう一方のアガルラと呼ばれた方は、ちょっと神経質そうな、こちらもいかにもなローブをまとった男だった。手にしているのは<メイス>にもなりそうな杖で、たぶん<魔法使い>か。


「よろしくお願います」


俺は俺でいかにもな<ショタスマイル>を作ってみせて、挨拶する。


「ああ、よろしくな」


「よろしくお願いします」


ショタな俺の見た目に戸惑うことがないあたり、これはアガルトライツよりもベテランなガチの冒険者だと実感した。冒険者の中には見た目とキャリアが一致しない奴もそんなに珍しくない。だからリョウを見た目で判断したアガルトライツは、強いのは強いがむしろ若造だろう。


そしてこの日はまず、大まかなスケジュールを話し合っただけで解散した。明日は偵察に赴いて<魔獣ヴァドリフス>を実際に確認。その上で戦術を練って望むことになる。


「面倒くせえ! とにかく突っ込んでぶちのめしゃいいだろ!?」


しゃべらせると話が進まなくなるので黙っててもらったんだが、アガルトライツらと別れてからリョウがそう不満をぶちまける。


「あのなあ。銀貨二百枚のファダルフォンで危うくやられそうになったんだ。それが銀貨五百枚の奴ともなれば、五人がかりでも危ういだろうが!」


そんな俺の言葉に、


「あん時は油断しただけだ! 今度はヘマしねえ!」


リョウは反発するものの、


「お前が大丈夫でもプリムラが作ってくれたドレスが痛むかもしれないだろ! 少しは考えろ!」


「ぐ……」


プリムラのドレスのことを引き合いに出したら黙ったから、大事に思ってくれてるのは間違いない。取り敢えずは当面これで何とかなりそうだ。


しかし、半日余ってしまったので、また建築現場の荷運び作業に入って、銀貨七枚を手に入れ、宿に戻る。


「……!」


プリムラの口の動きで、『おかえりなさい』と言ってくれたのは分かったので、


「ただいま」


笑顔でそう応える。


「ただいま……」


リョウもちょっとバツが悪そうに応えた。ドレスのことをまだ気にしてるようだ。でもまあいい。


「おつかれさん」


リシャールもそう言って労ってくれる、見ると、体がかなり大きくなってきてた。実際に生まれる赤ん坊ほどじゃないが、その半分くらいはありそうだ。しかもその体には赤い服が。


「プリムラが、リョウのドレスを作った時の布のあまりで俺達の服も作ってくれたんだ」



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