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オタクを偏見して悪いか?

作者: 友唐徒吉

 オレはオタクだ。40年以上経ってもオタクだ。


 そう叫んだ開き直り中年がSNSに炎上していて大草原が生えていた。

 40年以上云々と書き込んでる中年男性のスマホを偶然覗いてしまった社会人女性。

 女性を仮に『サクヤ』と名付ける事にしよう。それから、この中年男性を仮に『ノリカズ』と名付ける事にしよう。


 サクヤはノリカズのスマホを覗いている事が当本人にバレたという。


「プライベートの侵害なんだが、訴えて良い?」

「内容、やましいならこんなベンチでやらなけりゃ良いでしょ」

「開き直って文句? 何様だよアンタ」

「そっくりそのままお返しします。つぶやいた文、冒頭から開き直った文章じゃない? それであなたさ、なんか言い返せる?」

「うっ……それ言われると、リアクションとれない」

「結局、オタクはオタクが直せないってヤツね。アハハハハハハ」

「なにも、そこまで笑わなくても……」


 サクヤによる偏見の見方でノリカズは凹んでしまった。

 ベンチから離れたノリカズの背中は段々と小さくなり、女性から笑われたショックから立ち直れない事により、通りかかった自転車と鉢合わせたのだった。

 そして、ノリカズは自転車運転者との接触事故でお取込みにいたった。

 その様子を最初から観察したサクヤには自分には無関係と見なかった事にしたという。

 

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