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拝啓、こいつが好きになれません  作者: ゾウアザラシ
第1章【エピローグ】
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7ページ目

「ちょ、待て!!

本当にワシが作ったんじゃ!信じてくれ!!

嘘だと思うならその娘を持ち上げてみろ!!一人じゃ絶対に重くて持ち上げられんぞ」



・・・はぁ。ダメだ。本格的に頭がダメになってやがる。



しかし頭を横にして地面に擦り付けながら「ワシの生き残ったサイドヘアーに誓ってもいい!!」と戯言をぬかす博士。


しょうがない、言う通りにすりゃ何も言わないだろう。

つか警察と何があったんだ・・・。

まあ想像はつく。・・したくはないが。



「わかったよ、博士。でも誘拐だと俺が判断したらすぐに通報すっからな」



「それだけは許して下さい。それだけは許して下さい。それだけは許して下さい。それだけは許して下さい。それだけは――――」



延々と土下座をしながら呪文のように許しを乞う博士を無視する。そもそもここは地下だから携帯も圏外でさっきの電話もただの『フリ』なのだが、一心不乱に頭皮を床に擦り付けるハゲを一層哀れに感じながら、ボックスの扉を再び開けて中の少女を確認する。



本当に可愛い。髪は金色で背中くらいまでのぱっつんヘアー。

同じくまつ毛も金色で、スラっとした鼻立ちから西洋のものだと思わされる。

輪郭は日本人のような丸顔で桃色の小さな唇。

体はとても華奢で顔もとても小さい。小顔もここまでくると本当に人間ではないのでは?と思ってしまう。まるで天使と人間のハーフのような容姿だ。

着ている体操服は博士の私物だろうが、悔しい事に『似合っている』以外の言葉が見当たらない。

その美しさのせいか少女が輝いているようにも見えた。


ジジイが性犯罪に手を出したのも、何となく頷けてしまえる程、本当に可愛かった。


「さあ仏丸、持ち上げてみろ。」


「うるせえな、わかってるよ」



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