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「ほ、仏丸さん。ご、ごめんなさい。
わた、わたし・・悪気はなくて・・・。その」
どうやら本気で反省しているらしい。
感情ではなくプログラムなんだと自分に言い聞かせても、やはり少し言い過ぎたと反省をしてしまう。
「俺の方こそ強く言って悪かった。今日は沢山頭使って疲れてたんだ。というか今回の件は姉ちゃんがお前を騙したからこうなったんだろ?
全部あいつが悪いんだからお前が謝る必要なんかない」
「ち、違います!お姉様は私にとても優しくしてくださいました!私が勝手に勘違いをして・・。
仏丸さんが『また』と言ってくれて私本当に嬉しかったんです。嫌われていたと思っていましたので・・。
私本当にバカで、何もわからなくて。仏丸さんに嫌な思いをさせてしまって本当にごめんなさい」
下を向きながらこぶしをギュッと握り少し震えて謝る『それ』に、なんだかこっちが悪いことをしたんじゃないかという気持ちになる。
いや実際怒鳴った俺が悪いのだが、諸悪は姉ちゃんなんだから全部あいつのせいにしてしまえばいいのに・・・。
「別に好きとか嫌いとか思ってねえよ。お前とは会ったばかりだしな。お前を連れてきたのは可哀想だと思っちまったからだ」
「・・はい」と再度しゅんと顔を下に向ける『それ』に仏丸は恥ずかしそうに口を開いた。
「いいか?俺はまだお前を好きとか嫌いとかわからん。俺たちはお前と違って出会ってすぐに相手を好きになったりしないんだ」
「俺”たち”?」
キョトンと不思議そうな顔をする『それ』に対して”俺たち人間”はとは言えず、咳ばらいをして誤魔化した。
「ゴホン・・。とにかくだ!難しいんだ。感情っていうのは」




