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拝啓、こいつが好きになれません  作者: ゾウアザラシ
第1章【エピローグ】
20/31

20ページ目 第三幕【おふろ】

ロボ曰く




「私の体液は・・・




飲めます!」


仏「きっしょ」

「それにしてもあの頭がおかしな博士って本当に天才だったのね。

どこで道を踏み外したらあんなマッドサイエンティストになるのかしら」


「おっしゃる通りです。本当に気持ちが悪いことこの上ないですよね。

あんな人間に私は作られたのかと思うと吐き気がします」


「お前仮にも生みの親に向かって物凄い言いようだな。

まったくもって同感だが、普通ロボットって製作者が絶対神みたいな感じじゃないのか?」


「そんなことはありません。私の場合は感情もプログラムされているので、生まれてから2番目に見た生命体が彼だったことは余計に屈辱的でした。

あ、一番最初に見た方はもちろん仏丸さんです!一目惚れでした」


まあ、そういうプログラムだからな。

それにしても不憫なものだ。

俺や姉ちゃんに嫌われるのは当然だが、この様子だと自分の作った人口頭脳にまで心底嫌われている。

唯一好いている奴が、あの黒縁メガネだけとは。

自業自得だけどな。


その後もハゲの悪口で大いに盛り上がる。


「さて、もう夜も遅いし俺は風呂に入って寝るよ」


「あ、それで『おふろ』とは一体何なのですか?」


そういえばまだ説明してなかったな。

というか風呂は入って大丈夫なのだろうか?


「風呂っていうのはさ、体の汚れを落とすためにお湯で体を洗って、お湯を張った浴槽に体をしばらくつけるんだ」


「しばらくつけるとどうなるのですか?」


「体が温かくなって疲れが取れるし気持ちよくなるんだ」


「私だって仏丸さんの仏丸さんを気持ちよくできます」


「ちょっ・・!ぴーちゃん!!・・・くふ・・くひひ」



不気味に笑うみさき。

何故下ネタにしか話を持っていけないんだこいつは。


「とにかく!お湯に体を浸からせて異常は起きないのか!?」


「はい、問題ないかと。先ほども言いましたが体の構造がほとんど同じなので皆さんがして平気なことで私にだけ問題が起きる行為は基本的にありません。

あ、問題の起きる体位もありませんよ?」


ずっとケタケタ笑っているみさきの横でいらんことも言う『それ』。

基本的に何をしても問題がないというセリフに安心はするものの、

思春期男子が8つも離れた姉の前でこう何度も下ネタを言うのは本当にやめてほしい。


「そうかよ!じゃあ俺は風呂に入って寝る!!またな!!」


「くふふ・・・。はいはい、いってらっしゃい」


「はい!それではまた!」


若干の怒りを感じていたものの正直疲れていたため早く風呂に入って今日はぐっすりと寝たかったので少し強めにドアを閉め、いそいそと洗面所に向かった。


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