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メンバー募集活動

皆さんのおかげで久々にランキング入りしました。


なので、今回は多めです。

 

 「なら、さっそくメンバー募集するのか?」


 「え?」


 ハルの唐突な言葉にシリアルは思わず目をパチクリさせる。


 「いや、え? じゃないだろ。どんな規模で来るか分からんPKKに対抗するのに3人じゃ戦力不足も程があるだろ」


 「確かにそうですよね。それに私たちより強い方に狙われる可能性もありますし」


 ハルの言葉にイリスは同意する。


 「あー、なら募集しよう.......と、その前に!」


 「ん? なんだよ」


 「いやー、ハルちゃんは私たちと合えばクランに入るって言ってた割に色々と教えてくれるよね?」


 「.......まぁいいよ。ここまで来たなら私も入ってやるよ」


 照れくさそうにハルは言った。でも、動画投稿者を辞めた時点で、もうその気でいたと思う。それは、さっきまで一緒に話しててよく分かった。


 「ならさ、ハルちゃんがクランに入ってくれたことへのお祝い会の意味も込めて情報交換をしようよ」


 「情報交換.......ですか?」


 「うん。ハルちゃんはどうかな?」


 「まぁとりあえず一緒に戦うとなったらお互いのことを知っておかないとダメだろうし、する意味はあるな」


 「ありがとう! イリスとも前にお互いのことを話したけど、話し切れてないこともあるだろうし、もう一回改めてしない?」


 「そういうことでしたら是非」


 よかった。これでお互いの距離も近づくんじゃないかな。


 「なら私からでいいか?」


 「うん!」


 「はい」


 「じゃあ.......まず私の種族は森人種(エルフ)。職業は【森人(エルフ)】派生の【森人王(エルフキング)】あと【アーチャー】【付与術師】の三つな。それでステータスはATK(物理攻撃)INT(魔法攻撃)を無振り」


 「物理攻撃と魔法攻撃を無振り!?」


 「え、それじゃ一人で戦えないじゃないですか!?」


 戦闘向きじゃないことは分かってたけど、ここまでとは思ってなかった。これだと、ちょっとレベルが下どころか初心者にも負けそうだ。


 「まあな。でも、元々動画投稿のネタでBIO始めて、最初に上げたパーティに頼って戦う動画がウケて、それをずっと上げてたら自分で攻撃する機会なんて無いからな」


 「ですが無振りはやり過ぎなのでは.......?」


 「でも、実際強いぞ? そこ2つを無振りにしちまえば、ポイントをかなり節約出来るわけだから、その分をバフデバフ系のスキルとその強化スキルに割りあてられる。そしたら、パーティのステータスは大幅に強化されて、相手の攻撃は余程のことが無い限り私まで届かない」


 「私達は届いたけどね」


 「いやそれは例外だろ!」


 「そういえばそうでしたよね」


 「それに! 私のレベルは61で、それまでに得たポイントのほとんどをバフデバフ関連に振ってるとはいえ、弓で強化することが出来る最低限まで範囲を絞って効果の大きさに当ててるから、大人数での戦闘は向いてないんだよ」


 「ですけど、このクランで戦うってなりますと真価を発揮出来そうですよね」


 「確かにそうだね。それに、レベル61もあるんだ。レベル上げに専念してこなかったって言ってたけど、私と2しか変わらないんだね」


 「まぁパーティでレベルを上げてたら自分が戦ってなくても、味方が倒して得た経験値を分けて貰えるからな。 え、2しか変わらないってあんたと?」


 ハルは不思議そうにシリアルに尋ねる。


 「うん、そうだよ。じゃあ次、私にしよっか」


 「いえ。私が先に言いますよ。シリアルさんのはあの件もありますし、最後にした方がいいです」


 「あ.......そうだね」


天逆神(アマノス)】のことを話すとなると、長くなりそうだよね。


 「私は人間種(ヒューマン)を選択しました。職業はそれぞれ【アークビジョップ】【ハイプリースト】【ハイプリーステスト】の三つです。元々、ヒーラーになるつもりだったんで、回復系のスキルは沢山取ってますけど、【杖術】スキルや【神聖魔法強化】の対象になる神聖魔法の発動(アクティブ)スキルも結構取ってますね」


 「イリスは結構BIOの中では有名だし、回復しながら戦うっていうのは知ってたけど、いざ自分がやるとなると両立は難しいだろうな」


 「BIOがリリースされる前にも似たようなゲームしてますし、そもそもゲームは得意ですからね.......」


 「へー。PS(プレイヤースキル)ありきな戦いだとは思ってたけど。ちなみにレベルは?」


 「今70です」


 「流石に高いな」


 「うん。高いね」


 このゲームの最大レベルが100だから、イリスはあと30。1ヶ月ちょっとでこのレベルに達している。


 「次はシリアルさんですね」


 「うん。私の選んだ種族は【霊人種(ゴースト)】。職業は、【トリックスター】【霊人王(ゴーストキング)】【ソードマスター】。あと隠し職業(シークレットジョブ)の【天逆神(アマノス)】の4つだね」


 「は.......隠し職業(シークレットジョブ)?」


 「レベルは63で、ステータスは【霊人種(ゴースト)】で物理攻撃無効だからDEF(物理防御)は無振りで魔法攻撃も元々するつもりなくて無振り。あとは物理攻撃とAGI(俊敏性)を多めに残りは満遍なく.......って感じかな?」


 「待てよ! レベルやステータスは分かったし、ツッコミどころはあったけどスルーしておく。隠し職業(シークレットジョブ)?」


 「うん。聞いたことないかな?」


 「いや、噂は知ってるが.......」


 やっぱり隠し職業(シークレットジョブ)のことを知ってる人はいるけど、本気にしている人は少ないみたいだ。動画投稿者として活動してたハルなら、色々な場所から情報を得ていたんだろうけど、そんな人でも知らないとなると、いよいよ隠し職業(シークレットジョブ)所有者とその人が話した人くらいしか知らないんじゃないかな。


 私は、ハルにイリスにしたのと全く同じ説明。第四の職業のこと、【天逆神(アマノス)】のこと、【天逆神(アマノス)】の取得条件のこと、特殊スキルの【神隠し(コンシール)】のことを全て話した。



 ◇◆◇◆◇


 「はぁ.......分かった。つまり、噂は本当で全プレイヤー中一回しか発動しない取得条件を満たすと、4つめの職業を得ることが出来る。その職業で他の職業を凌駕する凄い効果とBIOの常識を無視したバグレベルのスキルを得ることが出来る.......ってことか?」


 「うん。そんな感じ」


 「なるほどな。デスリアルがどこからともなく現れてキルすると姿を消す理由が分かったわ。【神隠し(コンシール)】か.......確かに敵にしたらどうしようもないスキルだな」


 「でも、見えないだけでちゃんと当たり判定はあるし、攻撃する瞬間は解除になるから対策不可能なスキルじゃないけどね」


 「それはスキルの効果を知ってたら出来る対策だろ?」


 「はい。実際に目の前で使われると、何が起きたのかすら分かりませんよ」


 うーん。そんなものなのかな? 周りからどう見えているのか動画以外で見ることができないからよく分からない。


 「まぁ敵だと厄介でも味方だと相当心強い。それを活かした作戦をとるのがこのクランでの主な戦い方になりそうだな」


 「うん」


 「それで気になったんだけど、その特殊スキルってのは本当に一つか?」


 「え? どういうこと?」


 「いや。【天逆神(アマノス)】で2つの攻撃値を上げて、【神隠し(コンシール)】で姿を隠す。それはいいんだけど、なんか説明のバランスが変っていうか、【天逆神(アマノス)】の説明表記が特殊スキルの解放じゃなくて特殊スキル【神隠し(コンシール)】の解放ってなる気がするんだよ」


 「そう言えば、職業で取得するスキルが一つの場合は職業説明の欄にスキル名が表記されていて、複数の場合はスキル名が表記されてませんね」


 え、そんな法則あったんだ。攻略サイトやSNSはよく確認して情報をなるべく得られるようにしている。一回見たら覚えてるはずだし、覚えられるんだけど.......見落としてたのかな?


 「多分、隠し職業(シークレットジョブ)は例外なんだと思うよ。【神隠し(コンシール)】しか特殊スキルは取れなかったし」


 「そうか。まぁ、それ自体が例外の塊みたいなもんだし、その可能性はあるな。忘れてくれ」


 「うん。それで、全員が自分のことを話したことだし、次はメンバー募集方法について考える?」


 「それならいい案がある」


 シリアルの言葉にハルがすぐに反応した。


 「ついさっき思いついたんだけどな。まず、BIO掲示板を使うんだけど、そこで――」










【BIO】皆さん、こんばんは。デスリアルです。


 001 BIOから名無し


 どうもデスリアルです。先日公になりました私と不滅のイリスを始めとするPKクランですが、さらにPK活動の活動範囲を広げるため、この度クランメンバーを新たに募集することが決定しました。



 002 BIOから名無し


 は?



 003 BIOから名無し


 何これ。成りすまし?



 004 BIOから名無し


 成りすまし乙



 005 BIOから名無し


 >>003

 決まってるだろw あの骨顔が画面に文字打ち込んでるとか笑えるわw



 006 BIOから名無し


 >>005

 そうだわなw



 007 BIOから名無し


 >>005

 でも、いくら正体不明とは言え、あいつもプレイヤーだろ? ならありえない話じゃなくね?



 008 BIOから名無し


 >>001

 信じてやるから証拠よこせ



 009 BIOから名無し


 デスリアルがいるって聞いたんですけど、このスレですか?



 010 BIOから名無し


 >>008

 出せるわけない。本人なはずないからな。



 011 BIOから名無し


 >>008

 1です。では明日から毎日、ワールドマップ内の全510のダンジョンいずれかの場所でPKを行います。主にダンジョン内のプレイヤーをキルし、100名に達するまでキルします。100名に満たない場合は、そのダンジョン付近のプレイヤーを100名に達するまでキルし続けます。



 012 BIOから名無し


 >>011

 狂ってるわw やれるならどうぞwww



 013 BIOから名無し


 >>011

 その発言で信憑性なくなったわ。



 014 BIOから名無し


 >>011

 全510のダンジョンのいずれかの場所←これ逃げ道作ってるようにしか見えんのがな。どこで起きてるか分からないから嘘にはならないとか思ってそう。



 015 BIOから名無し


 >>011

 すみません。どうしたらクランに入れますか?



 016 BIOから名無し


 というか、なんで掲示板なんかで募集してるんだろ。まぁ本人じゃないって言ったら、そこまでなんだろうけど。



 017 BIOから名無し


 >>015

 1です。PKクランは何よりも実力主義のクランです。毎日100名キルのその時間は、キル数が100名に達するまでそこから離れません。ですので、その時間内に私の場所を特定して、私をキル出来た方にはクラン加入を歓迎します。一名が加入した時点で、毎日のキルはストップにします。



 018 BIOから名無し


 >>017

 言ったぞ? 絶対場所特定してやるから、逃げんなよ?



 019 BIOから名無し


 99.999999%嘘だろうけど暇だしチャレンジしてやるわ。



 020 BIOから名無し


 >>017

 ちなみに百人斬り(笑)はクランメンバーでやるのか?





 034 BIOから名無し


 >>020

 1です。いいえ、私デスリアル一人で行います。





過去にフラグとか情報とか撒いてるので気になる方はそちらもぜひ見てください。

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[一言] 面白そうなプレイヤーイベントがはじまったw
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