2話 敵
俺は鉄の扉を開けてシャフィーとルティを中に入れた。多少ではあるが記憶が少し戻ったのだ。ある映画の中に未来武器のレーザーで出来た刃の剣とレーザーを吐き出す銃を思い出した。
其れをイメージして机の上に両手を向ける。
「【発明】」
其処に生成されたのはミスリル合金でできたアサルトライフルと剣の柄だ。
「レーザーブラスターとレーザーソードだ」
更にレーザーソードを3本作り1本は俺が2本をシャフィーとルティに、最後は研究させて大量生産する。
鉄の扉がノックされる。
「入れ」
「連れて参りました」
「ご苦労。下がれ」
「失礼致します」
研究班に増幅するように指示して、俺等は食堂に向かう。
「アギト様。此処が食堂です」
中は白を貴重とした色合いで清潔感がある。
「アギト様は此の椅子に」
「ありがとう」
ベッドの所にあった椅子よりも背もたれが高く、模様が刻まれている。運ばれて来たご飯はパン、コンソメスープ、ローストビーフ、ステーキ等々。
「頂きます」
食べ終わった後、王の玉座へ行った。窓からは美しい外の景色が見えて、部屋は白貴重で様々な装飾がある。肝心の玉座は豪華すぎだった。
レッドカーペットが敷かれ、玉座の腕置きには黄金の骸骨が刻まれている。背もたれにはフェニックスやドラゴンの絵が目立つ。
見た目って如何なっているんだろう。
「【発明】」
目の前に全身を移す鏡が現れる。俺の見た目は灰色の髪に水色の瞳、服は黒いローブで所々に水色が入り、金色で縁取られている。
なかなか豪華だなぁ。
扉がノックされた。
「失礼いたします!古代魔王ヴェルヴランドと其の軍が此方に向かって来ています!」
青い髪でハーフメイルに身を包んだオーガが息を切らしてやって来て報告した。
何かやばそう。
「何時頃到着するのだ」
「早くても5日で前線に当たります!」
「前線の奴等を引かせろ」
「しかし!」
「此れは命令だ」
「はっ」
古代系は強い奴だろ。
「シャフィー、魔力回復薬を持って来い」
「はい!」
「ルティ、兵の人数は?」
「200人です」
シャフィーが100本の魔力回復薬を持って来て、俺は15個ずつレーザーブラスターを作る。
全て作り終わった後は大人数を乗せれるトラックを外で何台か作る。戦闘班のリーダーにレーザーブラスターの使い方を教えさせ、俺等は個人用のバイクを作り、相手軍を見に行く事にした。
バイクを跨ぎ、走らせる。