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1話 知識の魔王クラフィルアギト

『さぁ、目を覚まして』


脳裏に言葉が響く。目を開けると其処は静かな洞窟の中で、自我があるが記憶は余り無い。

俺は誰だ?

其の心の中の問いに謎の声が答える。


『君は16人目の魔王クラフィルアギト。いずれ其の名を轟かせる世界最強の魔王になるよ』

「此処は?」

『始まりの洞窟だよ。君のユニークスキルは【発明】。さぁ行って!新たな世界へ!』


洞窟の向こうに光が見える。風が後押しするように吹いて、俺は光へ真っ直ぐ走って行く。

洞窟を抜けると草原や壊れた城、森や高く聳え立つ塔があった。


「一先ず仲間が欲しいなぁ。そうだ、【発明】!」


俺がイメージした通りの人間が生まれる。金髪碧眼の少女と銀髪で紫色の髪の少女が生み出される。

金髪から順に名付けた。


「君はシャフィーナ=フレグランス。君はルティア=コーラル」


今思えば2人の顔はそっくりだ。髪の長さは2人とも長い。可愛い。


「「ありがたき幸せ」」

「堅苦しくなるな。俺は知識の魔王クラフィルアギト。アギトで良い。宜しくな、シャフィー、ルティ」

「「宜しくお願い致します。アギト様」」


家からか。近くの壊れた城でも貰おうかな。

2人を連れて壊れた城へ行く。所々に苔が生え、壊れていたりする。


「【発明】」


200体のオーガを生成したが、俺の魔力が切れかけたので寝込んだ。

夢では次第に城が直り、奇麗になっていくのを見た。黒っぽい城で幾つかの部屋があり、地下に俺専用の実験室があった。

目が覚めると、ベッドの上に寝ていた。左右にはシャフィーとルティが手を握っていた。


「すまない。魔力切れを起こしてた」

「そんな事より、お城が完成いたしましたよ」

「実験室も地下にご用意しています」


俺の夢って現実になるの?

部屋の扉がノックされる。俺はベッドから起き上がり、金色の腕置きと縁取り、赤い布で出来た椅子に座って足を組む。


「入れ」


扉が開き、赤い髪のオーガが入って来た。一見普通の人間だが、角が生えている。


「クラフィルアギト様。裁縫班からお洋服を持って参りました」


裁縫班?もうそんなに発達したのか?


「ありがとう。他に何班があるのだ」

「総司令部、農業班、鍛冶班、戦闘班、建築班、料理班、狩り班、養殖班、実験班です」

「実験室に案内しろ」

「はい」


俺等は寝室を出て、階段を下って行く。冷気が肌に感じられる様になった頃、鉄の扉が現れた。


「此処でございます」

「実験班のリーダーを呼べ」

「はっ!」

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