神託祭前日②
清水→明智に変更しました。清水と清崎の名前の文字がかぶるからです。
それからは神託祭についての諸注意やこれまでの歴史についてが、長々と説明された。
みんな疲れてはいるものの、明日 自分が世界の勇者として侵略者を倒さなければならない かもしれないので真剣な眼差しで先生の話を聞いているのだ。
先生「毎年クリスマスに行われている神託祭だが、毎年代替わりが起こっている訳ではない。その時代の中で最も権能を扱えるものが神徒になるからだな。
65歳の神徒が、過去最高年齢かな。
ちなみに…
ほとんどの神がその時代の中で最も自分の権能を扱う者を神託祭で神徒として選ぶのだが、例外もある。
それが『ゼウス』と『アフロディテ』だ。この2つの神は特徴的な神託を行う。
まず『ゼウス』。この神は、権能を100%扱えるものにしか権能を与えない。その時代では最も扱えても
100%扱えなければ、ゼウスは権能を与えないってことだ。
いつの時代もゼウスの神徒がいるってわけではないと言うことだ。
そして『アフロディテ』。この神の神託はまだ一度も目撃されていない。だが神徒の存在は確認されているから、どこかで神託を受けているのかもしれないな。
アフロディテの神徒は目がくらむほどの美しさだ。そんな女性はめったに居ないからかもしれないな。
と、これで神託祭についての話は以上だ。質問があるやつはいるか?」
清崎「先生、12柱の神はどういった神がいるのですか?」
先生「あぁ、それについての話を忘れていた。ありがとう、清崎。
12柱の神々はこれだ!!
天空神『ゼウス』
婚約神『ヘラ』
海地神『ポセイドン』
軍乱神『アレス』
太陽神『アポロン』
鍛冶神『ヘファイストス』
伝風神『ヘルメス』
武知神『アテナ』
狩人神『アルテミス』
美女神『アフロディテ』
豊穣神『デメテル』
冥界神『ハデス』
以上だ!他に質問は……なさそうだな。
では、これをもって神託祭前日特別授業を終わる。
みんな。神託祭も祭りだ。屋台も出るからハメ外し過ぎない程度に楽しむように!」
こうして、特別授業は終わった。
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特別授業の後、教室にいる全員がどこか落ち着かない様子だった。
無理もない、もし明日 神託を受けたらその瞬間から勇者だ。
もしかしたら、自分が権能を与えられるかも?
という想いが全員にあるのだ。
生徒A「明智君とかさ、正義感あるし、人望あるし、リーダーシップもあるし、選ばれるんじゃない?」
生徒B「あー明智なら確かに選ばれてもおかしくないかもなー。」
明智「やめてくれよ、僕なんかが選ばれるわけないさ」
そんな会話が聞こえてきた。神託を受ける者の性格によって神が権能を与えるという説があるのだ。
確かに明智は選ばれてもおかしくないか…
そんなことを俺も思ってしまった。
………
この教室の中から、2人も神託を受けるものが現れることなど、今のみんなは知る由もないのだ…
明智みたいなキャラってクラスに1人はいますよね。私が苦手なタイプですw