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Another human  作者: Jupiter
序章:主神の暇つぶし
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主神の暇つぶし

初投稿です!この1話だけでも読んでくれたら嬉しいです!



その者は退屈していた。この世の全ての創造主たる彼は、退屈しのぎに宇宙というものを作った。気まぐれにその宇宙に浮かぶ石ころを爆発させたり衝突させたり。とにかく彼は暇だった。

しかし、その小さな石ころのうちの一つである地球に自らの意思で動く物が現れた時、彼は地球の観察に没頭した。地球に生命が誕生し自我を持って動く物まで現れた奇跡に最初は感動し飽きることなくずっと見ていた。


しかし…さすがに飽きた。今までは、トップにいる生命体が次々と変わって行ったのに、ここ10万年程はずっと人間がトップに君臨しているのだ。

『つまらぬ…今まで次々と違う種類の物がトップを争い、滅び、また違う種族がトップになったりと面白かったのに…この人間という生命体は強すぎるな…どうしたものか…』


主神の言葉に執事が提案をする


「では一度人間を滅ぼしてはいかがですか?そうすればまた様々な種類の物がトップを争うようになるでしょう」


『我もそう考えたのだが、せっかく自我を持った高度な生命体が誕生したのだ。簡単に滅ぼしてはそれもそれでつまらぬのよ』


「なるほど、ではご主人様が自ら生命体を作り、人間とトップ争いをさせるのはいかがですか」


『それはいい考えである!さっそく作るのである!』



主神たる彼は人間と戦わせるべく新たな生命体を作る。その主神オリジナルの生命体は姿は人間そっくりであった。

髪の細胞内には、太陽光と無機物からあらゆる有機物とエネルギーを生成する【クロロフィルEX】

目の網膜には、赤外線をも認識し、あらゆる環境において絶対的な認知度を示す【超視細胞】

耳のコルチ器には、どんなに高い音でも、また低い音でも感知できる【絶対響感】

筋肉や頭脳は人間の性能の10倍はある。

気圧は外気温に対する耐性も付けた。


『そんでもって…こうして………これも付けるか』


「…ご主人様、少し良いですか?」


『おぉ、どうした?我の作っている生命体が気になるか?お前が提案してくれたからお前にはどんな感じか見せてやらんことも無いぞ』


「いえ、そうではなくてですね…」


『髪に付けた【クロロフィルEX】は人間とは違って自ら栄養を作るから食事の必要はない。もちろん食事で補給は出来るがな。目と耳にはそれぞれ【超視細胞】【絶対響感】を付けて…』


「ご主人様様はそれを人間と戦わせるのですよね?あまり強くすると人間なんて一瞬で滅んでしまうのではないですか?」


『あっ……我、あまりにもオリジナルの生命体作るの楽しすぎて強さの加減をするのを忘れていたのだ……まぁ良い!我はこの我オリジナルの生命体、名付けて《Another human》と人間を戦わせることに決めたぞ!』



『しかし…あまりにも強く作りすぎたな………そうだ!いいことを思いついたのである!テーベ(執事のこと)よ!12神をここに呼べ!』


「承知しました(何をする気でしょうか…嫌な予感しかしません)』



「「「お呼びでしょうか!我らが父よ!」」」


『うむ、我はこれから、我オリジナルの生命体であるAnother humanと人間を戦わせて遊ぶことにした!しかし、Another humanはあまりにも強すぎるのだ。それではつまらぬと思った。

よってお前達には、このゲームを楽しくするべく 働いてもらう。お前達は化身となり、自らが選んだ人間に宿ることで人間にその神の権能の一部を貸すことで人間を簡単に滅ぼさないようにするのだ!神々の加護が付けば当然人間は圧倒的力を手にするからAnother humanも更に強くする予定である。お前達、手を貸してくれるか?』


12柱の神々は主神の命令には逆らえない。よってどんなに面倒くさくても、理不尽でも、主神の命令は絶対であって…

「「「承知致しました!」」」

こう言うしか選択肢はないのである。


『Another humanはとりあえず冥王星辺りに置こうかな。最初から地球に落とすは面白くないのである。Anotherhumanには本能的に人間を滅ぼすように作るからAnother humanが地球に到達する前にお前達も準備を整えて置くのだ!』



こうして12柱の神の加護を受けし人間と、《Another human》の生き残りをかけた戦いが始まったのである。








この後、現世界の話に移ります。12柱の神はオリンポス十二神がモデルになります。

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