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性格論考察(仮)  作者: 六戸行部
基礎考察
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性格の目的

 このエッセイは、前回性格別キャラクターシートを作りたいなどと題し投稿したもののある方から指摘というかただ感想を言ってくださったのがぶっ刺さったというかそんな経緯で書き直したものになります。


 まず前回のものが結論を急ぎすぎて言葉足らずだったのを改めて、書き直しの本作では性格とはなにか、何のために存在するのかという自論についてから語っていきます。


 性格というものがいつから存在するのか、例えば原始的な生物に性格は存在するのでしょうか。わかる人がいたら教えて欲しいのですが、とりあえず今の時点での私は存在しなかったのではないかと考えています。


 もしそうならば何故性格という代物が誕生したのでしょうか、これを私は行動の多様化による絶滅の回避だと考えました。例えばある場面でAとBという選択肢があり、Aを選んだ方だけが生き残るという状況下において全員がAもしくはBを選んでしまうのではリスクが高すぎます。そうなると何かしら決断の分散因子を混ぜ込まなくては種の存続を果たすことはできないでしょう。


 そのようなわけで性格は分かれていったとは思いますが、原始的な性格の差異、仕組みについてよくわかっていない現状ではどのように現在の人の性格の差異が作られていったのか、想像するしか無いのが残念です。


 しかしながら人を中心に生物達の生態を知る事で今現在の人の性格差異について知ることはある程度可能でしょう。


 人、ようするにホモ・サピエンスは群れを作る生物です。


 群れというのは多くの魚類・鳥類または虫等様々な生き物が『一定範囲内の別個体と進路方向、速度を合わせる』などといった単純化した約束事によって構築しています。


 種によって明確なリーダーが存在する種もあれば、誰かが動けば皆が連動するということの連続によって、つまりはある種民主的な群れを構築する種もあるでしょう。どちらにせよ群れごとに性格差異が生まれるということになります。


 これは案外合理的です。上にも出したある場面でAとBという選択肢があり、Aを選んだ方だけが生き残るという状況下において群れ全体ではAを選んだとしてもその中にはBを選ぶものも混ざっており、一緒に生き残ります。


 そうなれば今度Bが正解という時にもBを選ぶ個体がいることになります。まあ意見を押さえ込まれて一緒に死ぬリスクもありますけど。


 少し脱線したので人に戻します。人間は非常にコミュニケーション能力が高く複雑な群れを構成する生物です。各個体はそれぞれの性格を持ち寄り集団としての性格傾向、要するに地域性とか国民性とかいうものを作り出します。


 その集団傾向に近い性格傾向の個体が集団の中核を為しつつ、遠い性格の個体が違いを生み本来の群れ傾向ではできない方向性へ進み出す。


 これがホモ・サピエンス人間の群れ集団だと言えると思います。

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