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第15話 セリシア先生の指導・・・と傍観するJ

 


「・・・遅れてすみません・・・では、早速始めますね・・・」


 俺達から遅れる事5分。


 ようやく正気に戻ったセリシアは自己嫌悪に陥ったのか、暗い表情をしながら現れて、更には暗く低い声で生徒達に向かって話していた。


「こほん!・・・え~、私が指名してもいいですが、まずは先にやりたい人はいますか?」


 セリシアは一つ咳払いをすると気持ちを切り替えたようで、真面目な顔に戻っていた。


 そして、セリシアの言葉に生徒達は顔を見合わせている中、名乗り出る者がいる。


「はい!俺が最初にやります」


 そう言ったのはマサキである。


「はい、じゃあ、君は確かマサキ君でしたね?いいでしょう。こちらに来て下さい」


 セリシアは教師をやりたくはないとは言いつつも、ちゃんと生徒の顔と名前は覚えてきているようだ。

 まあ、教師としてではなく騎士の任務だと考えれば、相手の事を覚えるのは当然かもしれないが。


 まあ、それはいいとして・・・


「なあ・・・この前から、マサキは随分やる気になっていないか?」


 俺は隣にいたマリアに、ボソッと話しかける。


 俺がそう思うのも無理がない。

 元々やる気がなかった訳では無いが、熱の入りようが違っている。


 というのも、魔力感知や魔力の扱い方を覚えるのも、今まで以上に必死にやっているし、俺と訓練している時も死に物狂いでかかってくるからだ。

 しかも、何度も何度も続けて挑んでくるのだ。


 今回に限って言えば、相手の実力や出方がわからない以上、先に他の人を戦わせて様子を見てから戦いたいと思うのが普通だろう。

 それにも関わらず、マサキが最初に行くと言い出したのだ。


 リョウタのような自信過剰ならわかるが、マサキはそういうタイプではない。

 今まで見ていた感じでは、マサキはどちらかというと慎重派だったはず。


 にも関わらずだ・・・


 そんな俺の疑問に、マリアが答える。


「ええ、そうですね。・・・私と、ある約束をしましたから、きっとそのせいですね」

「ある約束?」


「ええ、ふふっ・・・」

「・・・ま、やる気になるなら、何でもいいけどな」


 マリアは何かを思い出すように軽く笑顔を浮かべるだけで、それ以上話す気はないようだ。

 まあ、俺としても無理に聞くつもりはない。


 それはそれとして、セリシアの元へ向かおうとするマサキに声をかける。


「本当に最初でいいのか?相手の戦い方を見てからの方がいいんじゃないか?」


 別にマサキが最初にやる事に異論はない。

 ただ、まだ戦闘にそこまで慣れていないのだから、様子を見てからでいいとは思っていた。


 だが、マサキは・・・


「ううん、俺が最初にやるよ・・・だって、これから戦いに身を置くことになった時、いつでも相手のことがわかってから戦える訳じゃないんだよね?だったら、初見の相手と対峙する時の事も考えないと」


 なるほど。

 思っていた以上に、マサキもちゃんと考えているようだ。


 確かに・・・魔物は別として実戦で対峙する時に、その相手の事がわからない状況の方が多いだろう。

 むしろ、相手の事がわかっている方が稀だ。


 だが、本気で実戦を想定するのであれば、2度目などはありえない。

 だからこそ慎重にならなければいけない場面もあるのだが、まあ今はいいだろう。


 そう考えた俺は、マサキに一言だけ告げる。


「そうか。だったら、様子見でやられるような事だけはないように、気を付ける事だな」


 俺がそう言うと、マサキは「わかったよ。ありがとう」と言って、セリシアの元へと向かっていった。



「勝てるでしょうか?」


 マサキがセリシアと向かい合っている状況を見ながら、マリアが俺に声をかけてくる。

 俺も2人を見ながら、マリアに向かって・・・


「いや、無理だな」


 と、キッパリ告げる。


「そんな・・・どうしてですか?」


 俺の言葉に落胆しながらも、なぜ勝てないのかを聞いてくる。


「まずは状況判断から・・・担任となる者が、このクラスに勇者がいる事を知らないわけがない。それにも関わらず、クラス全員を相手にすると言っている。それだけ自分の実力に自信を持っているという事」

「で、でもそれは、マサキさん達の実力を知らないために、過信しているのではありませんか?」


「確かに、戦闘経験が低い者・この前のダイクの様な奴であれば、その可能性の方が高いだろうな。だけど、セリシア先生は違う。相手の力量を見抜いた上で、自分の確かな技量に基づいての発言・行動だろう」


 とは言え、俺やジュリーの力量までは、完全に見抜くことは出来ないだろうけど。


「・・・まだ、戦ってもいないのに、そこまでわかることなのですか?」

「まあな・・・そんな事より、始まるぞ。マリアもしっかりと見ておくんだ」


 マリアに説明してやってもいいが、それよりも戦いを見る事のほうがよっぽど重要だ。

 見て学び、経験して学び、それで強くなっていくのだから。


 とはいうものの、マサキは迂闊に動けないでいる。


 マサキも対峙してみて、セリシアが強いという事がわかったのだろう。


 だがダイクの様に、全く動いていないわけではない。

 剣を構えたまま、すり足でじりじりと少しずつ詰めて行っている。


 自分もすぐに行動出来るようにするためと、セリシアの攻撃範囲を探っているといった所だろう。


 まだセシリアの剣が届く距離ではなく、あと少しずれればマサキの範囲になるという位置に来た瞬間、セリシアが動いた。


 セリシアが一歩踏み込み、剣を横薙ぎに振るう。


 ただ、セリシアの腕から剣の長さ(リーチ)から考えると、普通なら届かない距離である。


 しかし、セリシアは両手で構えていた剣を右手だけで剣の柄尻を持ち、更には上体を低く前に出す事で、剣の届く距離を伸ばした。


 完全に不意を突かれたマサキは、慌てて剣の腹でセリシアの剣を受ける。


 その一連の動きは、ほぼ一瞬である。

 従って、他の生徒達は何が起こったのか見えなかっただろう。


「へえ、よく止める事ができましたね。いくら勇者とはいえ経験の少ない貴方達なら、これで終ると思っていましたよ」


 確かに最初の頃のマサキなら、あの攻撃で終っていただろうな。


 思考加速でも捉えられない俺の攻撃を受け続けた事により、少しはスピードに慣れ、思考加速を使わないで戦う訓練によって、目だけに頼らないようになってきている。


 今はマサキも思考加速を使用しているだろうが、それでもセリシアの攻撃はマサキからするとギリギリのスピードだっただろう。


 そのため、目だけで動いていては遅いのだ。


 特にセリシアの様に、基礎から自分の剣へと発展させたような相手ではなおさらである。


「いや、確かにビックリしました。まさか届くとは思わなかったので」

「なるほど、正直ですね・・・ですが、戦闘中に正直が過ぎると早死にしますよ。時には相手を騙す、自分を誤魔化す事も必要です」


 それをセリシアが言うのか?とは思ったものの、おそらく彼女がポンコツなのは普段の生活だけなのだろう。


 現に、戦闘が始まってからは饒舌になっているし、自分の情報を漏らすような言動は一切していない。


 今見せた攻撃も、彼女にとっては極当たり前の動きなのだ。


 そして、セリシアは一度マサキから距離を取り、再び構える。


「確かにマサキさん・・・貴方は勇者だけあって、身体能力などにおいて全てが私よりも上でしょう。ですが、それだけでは勝てない、と言う事を終えてあげますよ」


 何というか、意外とセリシアは教師に向いているのではないかと思ってしまう。

 少なくとも俺よりは、断然向いているだろう。


 セリシアからそんな事を言われてしまっては、マサキは若干物怖じしてしまうもの無理はない。

 まあ、それも彼女の策略の一つなのだろうけど。


 とはいえ、マサキが完全に受けに回ってしまえば、それこそあっという間に終ってしまうかもしれない。


 それはマサキ自身も感じているようだ。


 だからこそ、マサキは攻撃を開始する。


 セリシアを前に、大振りをする訳にはいかない。

 だからといって、最小限の動きで相手にダメージを与えられる技量は、マサキは持ち合わせていない。


 従って、繰り出したのは突き。


 突きを対処出来るかどうか、更には対処の仕方で相手の技量を窺えるからだ。


 マサキが繰り出した突きを、セリシアは難なく躱す。

 その躱し方は、マサキの突きを避けるだけではなく、自分の剣の腹で横に弾いた上で身体を捻っている。


 そうすることで、突きからの切り払いを防ぐだけでなく、自分は相手に近づく事が出来るからだ。


 そしてセリシアは、マサキが突きを繰り出した事で少し前のめりとなり、がら空きだった腹に強烈な蹴りを入れる。


 剣に気を取られすぎていたマサキは完全に油断していた為、防御も間に合わずモロに喰らい後方へと飛ばされる。


 マサキも魔力感知などで、相手の動きが大分察知出来るようになってきたとはいえ、まだまだ甘い。


 相手の一挙手一投足全てに、気を張れるようにしておかないと。

 とはいえ、俺が相手をしている時は剣での攻撃しかしていないので、無理もないかもしれないが。


 しかし、マサキが実戦を想定している以上、そんな事は言ってられないのだ。


「剣を持っているからといって、攻撃が剣だけとは限りませんよ」

「っ!!」


 セリシアの言う事、それが正論である。


 そもそも、実戦において卑怯という言葉は成立しない。

 ありとあらゆる手を使ってでも相手を倒さないと、死ぬのは自分だからである。


 正々堂々という言葉が成り立つのは、命のやり取りをしない場合のみだ。


 それを勇者達には理解させなければならないだろう。


 マサキは身体が吹っ飛ぶほど強烈な蹴りを食らったとはいえ、防御力も普通の人より高い。

 従って、驚きはしたがダメージ自体はそこまで負っていないようだ。


 すぐに体勢を整えて、セリシアに剣を向ける。


 だが、今の蹴りがイメージに叩き込まれたせいで、迂闊に攻めることが出来ないでいる。


「・・・考えすぎだな」

「えっ?でも、自分より強い方を相手にするなら、どうしても慎重になっちゃうよね・・・?」


 俺の呟きにマイが反応する。

 先程の俺とマリアの会話を聞いていたのと、実際にマサキとセリシアが戦っている姿から、マイもセリシアが強いのだと認識しているようだ。


 そして、自分が戦う事を想像してのマイの発言だろう。


「いや、まあ、そうだろうけどな・・・」

「??」


 マイにもここで説明するよりは、実際に体験した方が早いだろうと考え、それ以上は口を噤む。


 通用する攻撃を考えている気持ちはわからないでもないが、頭で考えすぎればすぎるほど行動が鈍くなってしまう。


 それに、これだけ時間を与えてしまえば、それだけで相手に次の攻撃の準備をさせてしまうことにも繋がる。

 セリシアは魔法を使う気はないようだが、魔法すら余裕で使えるほどの間を開けてしまっているのだ。


 実戦を想定しているとはいえ、今は訓練である。

 だったら、勝とうが負けようが、自分の持てる力を全て出し切ればいいだけだ。


 むしろ、本気で実戦を想定しているのであれば、相手が格上なら逃げ切る事も考えなければならない。


 その選択がない以上、全力を出し切るしかないのだ。


 マサキもようやく決心したのか、自分から攻撃を仕掛けていった。


 セリシアはマサキの剣に自分の剣を軽く当て、軌道をずらしながら躱している。

 マサキはそれでもめげずに連撃を繰り出す。


 しかし、セリシアはその全てを必要最小限の動きで躱している。


 その時、一瞬セリシアがバランスを崩した。


 マサキはチャンスとみて、その隙に全力の一撃を叩き込もうとする。


 しかし、バランスを崩したはずのセリシアは、余裕を持ってマサキの攻撃を躱す。


 そして、更にセリシアが軽く剣を突き出す。


 マサキは全力で剣を振り下ろした直後であり、来るのがわかっていても動けない。

 それでも、すんでの所で何とかギリギリ躱す。


 本当なら今の一撃で終らすことも出来たはずだが、セリシアはそれをしなかった。


 そこから俺は、セリシアの目的を悟る。


 彼女は、相手の欠点を浮き彫りにしようとしているのだと。


 そうすることで、今の自分に何が足りないのかを教えようとしているのだろう。


 俺が勇者達を相手する場合は、俺を越えてみせろという感じで、手加減しつつも容赦のない攻撃を仕掛けるのだ。


 そんな俺とは違って、随分とお優しいこと。


 再び体勢を整えたマサキは攻撃を仕掛け、セリシアが軽く躱しながらたまに攻撃を仕掛けるというのを続ける内、マサキが大きく肩で息をし始めていた。


 そして最終的には、マサキがゼーハーゼーハーと荒い呼吸をして動けなくなった所で終了した。

 その反面、セリシアには呼吸の乱れは愚か、汗一つかいていなかったのである。



「あれを見せられて、私達はどうやって戦えばいいんだろう・・・」

「そうですね・・・私など、特にどうしていいのかわかりません・・・」


 マイとマリアが今の戦いを見て、沈んだ表情を浮かべていた。

 そんな2人に俺は声をかける。


「あまり深く考えるな。ただ、全力でやってくればいいさ」


 そもそも2人に限らず、誰もセリシアの意図に気がついていない。

 だから無駄に気負いすぎているのだ。


「でも・・・」


 俺が言葉をかけても、マイはまだ渋っている。


「いいから、持てる力を全て出し切るつもりでやってこい。そうすれば、色々とわかることがあるはずだ」


 俺がそう言うと、マイもマリアもそれ以上は何も言うことはなかった。


 そして、マサキが疲れ切った表情を浮かべながら戻ってきたので、俺は声をかける。


「お疲れさん。完膚なきまでにやられたな」

「はあ、はあ・・・ほ、本当だね・・・手も足もでなかったよ・・・それどころか、ここまで疲れるなんて・・・」


「まあ、それはセリシア先生が、そうなるように動いていたんだから当たり前だ」

「えっ!?そうなのかい?」


「ああ、彼女は最初から最後まで、無駄な動きを何一つもしていない。これは何を意味しているかわかるか?」

「・・・もしかして、たまに見せた隙も?」


「ああ、全てが彼女の計算の内だ」

「そうだったんだ・・・」


 わざと隙を見せて、チャンスと思ったマサキが無駄に力んで、一撃を入れようとする。

 それを避けて、間髪入れず攻撃を仕掛けることでマサキは焦り、無駄に体力を消耗する。


 それ以外も全て、少しずつマサキの体力を削るような動きをしていたのだ。


「まあ、そのおかげでわかった事も多いだろう?」

「・・・うん、そうだね」


 正直な所、今回の戦いで明らかになった自分の欠点に、全部自分で気づけるようになってほしいとは思う。

 だが、さすがにそれは酷だろうから、後で詳しく説明してやるつもりではいるが。


 ま、それまでは、自分の頭で考えるだけ考えればいいのだ。



 マサキ達の戦いを見て、他の生徒達も尻込みしている中、次に名乗りを上げたのはリョウタである。


 意気揚々と向かっていったのはいいが、リョウタも無駄が多い。

 というより、ほぼ全てが無駄な動きである。


 無駄な掛け声、無駄に大振りな攻撃、無駄に大袈裟に避けるなど。


 結果、マサキの半分の時間も使わずに、体力切れで終了した。


 その後は、マイ、ユウコ、マリアと続いた。

 彼女達もセリシアとの戦いで、今の自分の欠点が浮き彫りとなったことで、俺の言っていた意味を理解したようだ。


 勇者達の戦いを見て尻込みしていた連中も、王女であるマリアが先にやったのだからと、何とか自分を奮い立たせて挑んでいった。


 クラスのほぼ全員がセリシアとの戦いを終えたが、それでもセリシアは涼しい顔をして平然と立っている。


 残るは俺とジュリーの2人だけだ。

 しかし、セリシアの実力は大体わかった事だし、俺自身は彼女と戦う必要性を感じなかったので、動こうとはしなかった。


 それに、副団長のミハエルが俺と戦えなかった事で、彼女が代わりに俺の実力を測ろうとしているのが窺える。


 生徒を真面目に指導しつつも、どちらかと言えばそれはついでなのだろう。

 むしろそうする事で、俺達と戦う為の大義名分が成り立つのだ。


 そんな事を考えていて動かない俺達に、セリシアが声をかけてきた。


「さあ、残るは貴方達だけですよ」

「・・・いやあ、俺達はいいですよ」


 俺がそう言うと、当たり前だが断られると思っていなかったセリシアは、一瞬キョトンとした顔をした。


「ええ~!?な、何言ってるんですか!私、全員って言いましたよね?言いましたよね!?ねえ!?」


 我に戻ったセリシアが両手を胸の前で組み、訴えかけるように涙目になりながら近づいてきた。


 なんだろう・・・

 急にまたポンコツ感が出てきたような・・・

 さっきまでの、シャキッとした姿はどこへいったんだ?


「いやあ、もう少しでお昼だし、セリシア先生も休憩しましょ?」

「だ、ダメです!休憩までまだ時間はありますから、やりますよ!」


 セリシアは、もう止めようと提案する俺の手を取り、無理矢理引っ張っていく。


 そして開始線まで来ると、セリシアが振り向く。


「さあ、では始めましょう!」


 そう声をかけてくるセリシア。


 いや、それはいいんだけどさぁ・・・

 そんな事よりも・・・


「始めるったって・・・この状態だと、出来なくない?」


 俺がそう思うのも無理はない。


 なにせ、俺の手を引いて連れてきたまま、握った手をまだ離していないのだから。


「えっ?・・・・・あっ」


 俺の視線に気がついたセリシアが、自分も同じ所に視線を持って行くと、少しの時間固まり、考え込み、そして徐々に顔を真っ赤にさせていく。


「き、きゃあ!!・・・も、もう、や、やだ・・・わ、私何やってんの!?」


 俺の手をずっと握っていた事に気がついたセリシアは悲鳴を上げ、俺から飛び退き、自分の顔を両手で隠しながら悶え始めた。


 だから、そういう事をされると、後でジュリーが・・・


(・・・勝負あり。決め技:秘技女ゴロシ)


 って、ちょと待てえええええい!!


 女ゴロシは技でも何でもないだろう!

 ってか、そもそも俺はそんな事していない!


 いや、それよりも、今ジュリーは念話を使っていなかったよな!?


 やばい!

 俺の脳に、ジュリーの突っ込みがすり込まれている!!


 俺がその有り得ない衝撃の事実に愕然し、目の前で悶えているセリシアを見て、俺は大きな溜息を吐きながら落胆する。


 そして、その訳のわからない状態のまま昼の鐘が鳴り、全てがうやむやな内に終了したのだった・・・




お読み頂きありがとうございます。


書いてから省いたり、書いている途中で展開を変更したりしたため

更新が遅くなってしまいました。



週2回ほどの更新で考えていますので、

これからも宜しくお願いします。

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