10/10
エピローグ
………ひさびさの帰宅だ。
俺は、今日帰宅許可をもらってきた。
………未開の書。
俺が最後のソロクエストに出かける直前、机の上に置いたままだった。
そしてそれは、そのときの状態のまま置いてある。
「………」
ふと、開いてみた。
───光で描かれた放物線。
その着地点には、きっと「未知」が広がっているのだろう───
最後の文。
だが、本当はこれでは終わらないらしい。
受け継いだ者が、その想いをこの本にこめ、伝承していく───
「ペンは………ここか」
俺は、近くにあった万年筆を手に取る。
サラサラサラ。
空白があった、最後の数ページに少しだけ書き込む。
…………。
…………………………。
レイン・セルライド、ここにあり。
俺が記した内容。
………読み上げた方がよいのか?
───あるべき道は、他人に示されるものでも、自分で切り拓くものでもない。
…………運命が、強さが、そして空白が導くものだ───
第1話 フィジカル・アート 完結
リターン・オーバーロード
第1話完結です。
こちらでも、アルファポリスにある通りあとがき()を投稿したいと思います。




