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第8話~突然の訪問者~

「なんだか久しぶりに食べた気がするっす」

と羽根石が椅子にもたれながら言った。

「それにしてもそんな悪条件な場所があるとは思いませんでしたよ神王リーダー」

店員がそう言いながらお椀や皿・どんぶりを下ろしながら言った。

「そうだな・・かなり悪条件だな」

「風呂も入れないとかきつすぎ・・」

「まぁそうっすね」

「それにしてもここはいいところですね」

「まぁ最強の師匠がここを仕切ってるからな」

「まぁとりあえず鍵返しとくっす」

「それじゃ行くか」

そう話しながら羽根石は俺に10番の鍵を渡した。その後、俺たちはラーメンやを後にした。

「そう言えばこういうところは働いた報酬はどうしてるんっすか?」

「それは内緒だ」

と俺はそう言って右手の中指でメガネを上げながら言った。

「おれたちの部屋はどこっすか?」

「人が使ってないところなら好きなところに住めばいい・・ここでは安全地帯内のどこに住んでもいいさ・・ここではこういう店みたいに作ってくれるところもあるけどコンビニとかデパートにある食品とかもっていっても良いけどその分この街に貢献してくれればいい」

「そうっすか・・わかりました」

そう話して羽根石と清水はそのまま荷物をもって分かれた。直哉も自分の部屋に帰り、俺は地面に右手を地面に当ててインビジブルタワーの1番を指定し、部屋に入った。そのあとすぐに机にあるパソコンの電源を入れ、椅子に座りスカイプにリーダーのIDを連絡先に登録し、自分で作ったウォーキング・アンデッドの資料を見ていた。

(やっぱ何度見直してもウォーキング・アンデッドの大人と子ども性別でも違いはナノマシンの量くらいか・・ナノマシンと汚染物質か・・なんで汚染物質があるんだ・・まてよ・・ナノマシンがあるってことはもしかしたら新種みたいなものも出てくるってことか?そうなるとウォーキング・アンデッドと遭遇したら気を引き締めないとだな・・)

と思いながら俺はパソコンの画面を見ていた。そのあと台所に行き冷蔵庫からお茶取り、コップにお茶を注ぎお茶を冷蔵庫に戻し、お茶が注がれたコップをもって机に座りなおした。

(なるほど・・こいつら食事・・つまり栄養を摂取する必要がないのか・・まぁ死体だから必要性がないのか・・でもそうなるとなんで人を襲うんだ?そうか・・なるほどナノマシンが進化するのに必要なのかとなると発生源の方では進化して強いウォーキング・アンデッドがいてもおかしくないな・・)

と俺はそう思いながらその予想を資料にそのことを書き足しながら考えていた時だった、なぜか後ろから細い両手が伸びてきた。俺はすぐに後ろを振り返ったらそこにはエルヴァシュタインが抱き付いてきていた。

「何しに来たんだ?」

「ここってやたらと思いですわね入ったときビックリしましたわ」

「すごいな・・この重力に耐えれるのか」

「わたくしはこれでも純血のヴァンパイアですわよ?わたくしの方がビックリしましたわよ人間がこの重力の中で生活できるなんて」

「まぁこれくらいはな」

「ここって900Gくらいですわね」

「あぁそうだ・・よくわかったな」

「これだけ重くしてるのはトレーニングですの?」

「まぁ普通のトレーニングじゃ物足りなくて重力を変えたんだ」

「すごいですわね」

「そう言えば何でここにいるんだ?」

「遊びに来て差し上げたのです」

「まぁ来てもいいって言ったけどこんなに早く来るとは思わなかったけどな」

「あら?そうですの?わたくしには遅いくらいですわよ」

「それで?いつまで抱き付いてるんだ?」

と話しながら俺はそのまま立ち上がった。

「どうしたのですの?」

「飯は食ったのか?」

「えぇ・・食べてから来ましたわよ」

「エルヴァシュタインだって」

と俺が言いかけた時だったエルヴァシュタインは右手の人差し指で俺の唇を抑えた。

「わたくしのことはエルティとお呼びくださいませ」

「あ・・・あぁ・・・わかった」

「わかってくださればいいのです」

「エルティいつまで抱き付いてるんだ?リーダーがこんなところにいていいのか?」

「良いんですのよわたくしがいたいからここにいるんですもの」

「それなら・・まぁ良いけど」

「わかったら座ってくださる?この状態じゃ腕が痛くなりますし」

「あ・・あぁ・・すまん」

そう言って俺はそのまま椅子に座った。

「離れればいいだろ」

「嫌ですわ」

「えぇー・・そうなのか?」

「えぇ離れませんわよ」

「そうか」

「でも風呂とかあるだろ・・」

「一緒に入ればよろしいですわ」

「いや・・それは困るからその時に帰ってくれよ?」

「考えておきますわ」

と言ってエルヴァシュタインは離れる気配が全くない、少しむくれてるようにも見えたが気のせいだろうか。

「疲れたのか?なら座ったらどうだ?」

「そうですわね」

そう言ってエルヴァシュタインは俺のももの上に座った。

「なんでそこに座ってるんだ?」

「離れないで座るにはこうするしかないですわよ」

そのままエルヴァシュタインは首に腕を回した。

「お・・おい・・エルティ・・」

「あら?照れていらっしゃるのかしら?」

「いや・・少し困っただけだ」

そう言って俺はそのまま天井を見上げた。その時、重力の操ることのできるようになる黒いロングコートをイメージし、具現化させた。 グラディスコートと名付け空気を操ることのできる青いトランクスをイメージし具現化した。

   —1時間後—

「あれから結構時間が経ったな」

そう言って俺は太ももに座っているエルヴァシュタインを見たらぐっすり寝ていたので、とりあえず腕をどけようと腕を掴んでひきはがそうとしたが起こさないで話すのは無理な感じだった。

(仕方ない・・このまま寝て朝風呂に入るか)

と俺は思いながらエルヴァシュタインの足を持ち上げてそのままベッドに運んだ。

(どうやって寝るかな・・)

エルヴァシュタインを右の端に座らせて二人で布団の中に入った、そのまま寝そべったが俺の左腕が自分の下敷きになっていて少しでも右にずれると落ちてしまう感じになっていたので仕方がなく、自分の左腕をエルヴァシュタインの頭の下に俺の左腕を入れて少し自分の方にエルヴァシュタインを寄せた。

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