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第7話~純血のヴァンパイア~

U地区の俺たちの拠点に戻り、俺は車を駐車場に止せた。

   ピローン

俺の携帯の着信音が鳴った。

「おや・・ラインだ・・羽からか」

俺は携帯を見てそう言った。

「それじゃ迎えに行こうか・・緋彗たちは住むところ探して挨拶しとけよ」

「わかった」

「はい・・わかりましたお師匠」

俺は直哉たちに言って近くの扉に10番の鍵で回しそのまま扉を開いたら羽根石と女の人が部屋の扉の前に立っていた。

「おい・・そんなところで突っ立ってたら邪魔だぞ」

「え?あ・・はい」

と羽根石と女の人が少し奥の方に移動し俺たちは部屋に入り、扉を閉めた。

「師匠彼女の清水咲っす」

「そっか・・とりあえずお前たちなんか汗臭いぞ・・向こうで何があったんだ?」

「えっと・・実はT地区では力のない人間は奴隷みたいに強制的に自転車で電気を起こす仕事をやらせられるんですよ・・休めばその日の飯はないんっす」

「なるほどな・・・だから汗臭いのか・・・まずは風呂と服だなそのあと他のやつらに挨拶して飯に行くか・・」

「ありがとうございます」

と清水が頭を下げてお礼を言った。

「インビジブルタワー10番男用女用の着衣の準備」

と俺が言ったら右の方に男用の下着と洋服が出てきて、左には女性用の下着と洋服が出てきた。

「とりあえずここにある服を適当に選んでおけそのあと風呂にしよう」

「わかりました」

「ありがとうございます」

そう話すと羽根石と清水はそれぞれ服と下着を選び始めた。

「でも師匠サイズとは知らないよね?」

「問題ねぇよ全サイズあるからな」

「でもすごいよなぁこんなことできるなんて」

「これくらい普通だろ」

「あぁ・・そうだった」

そう話していたら羽根石と清水が選び終わりこっちに来た。

「師匠!終わったっす」

「選び終わりました」

そう言って俺のところに来て言った。

「インビジブルタワー10番着衣収納終了後エリアBに男湯とエリアDに女湯の準備」

と俺が言うと衣類はしまわれ右奥のところに男湯と書かれたのれんの付いた扉がでて、左奥のところに女湯と書かれたのれんの付いた扉が出てきた。

「その扉の向こうに脱衣所があってそこにタオルやらがある・・んでその奥の扉に入ると湯船があるから入ってこい荷物はここに置いておいていい」

「わかりました」

と言うと羽根石は男湯と書かれた方に行き清水は女湯と書かれた方に行った。

(発信機と盗聴器か・・)

と思い俺はその発信機と盗聴器のみをレゾリューションで消滅させた。

(なるほど・・これは水峰の仕業か・・・)

と俺は羽根石と清水の荷物を見ながら思った。

「それにしてもかなりキツイよな・・」

「なにがだ?」

「T地区だよ・・奴隷のこと・・」

「あぁ・・リーダーがその程度のカスだったってだけだろ」

「そう言えば師匠ヴァンパイアって太陽とかダメなんじゃないんですか?」

「それは人の勝手なイメージだ・・純血のヴァンパイアは好きな人の血を飲むことで能力が跳ね上がるのはその通りだけど太陽も銀も杭も十字架もニンニクも実際は全く効果ないんだ・・ヴァンパイアに噛まれたらヴァンパイアになるのは違うな・・実際は血を吸うときに牙から分泌されてる超強力な惚れ薬みたいなものがあってそれを血中に入れることで惚れさせるんだよ・・血を吸うのはお猪口の量だからそんなに多くないんだがな・・あとは・・純血のヴァンパイアは血を吸うのは生涯に1人だけで運命の相手とか好きになった人にだけ噛み付くんだ・・まぁ噛み付くのは求愛行動ってやつだな・・それをしたくなるのは子どもが作れるようになる130歳からだな・・あとは・・純血のヴァンパイアは130歳になると運命の相手とか好きになった人と一緒にいたいって気持ちが強すぎるってことと寿命が1000年以上あることかな・・人のイメージに近いのはナイトウォーカーって言われるヴァンパイアで純血とほとんど変わらないけど違うのは日の光に当たると7週間寝てない上に睡眠薬飲んだくらいの眠気に襲われるってのと人の寿命くらいしか生きられないことくらいかな・・ナイトウォーカーは純血のヴァンパイアの血を摂取することでなるんだ・・純血のヴァンパイアとナイトウォーカーが同じところはあと不死身だけど不老ではないってことだな」

「なるほど・・・そう言えば師匠噛まれてたけど・・」

「俺には大丈夫だ・・まぁ俺からしたらかわいらしい女の子だ」

「それは知ってるよ・・なんか好かれてたっぽいから」

「あぁー・・あんなのは力の差がめっちゃあるからな・・おちょくってるだけだろ」

「そ・・そうなんだろうか・・ヴァンパイアが人間のこと好きになった場合はどうなるんだ?」

「人間がそのヴァンパイアに噛まれて子どもができた場合は血中に牙に分泌されたものが入るとDNAがヴァンパイアになるから純血のヴァンパイアが生まれる・・でも人間が噛まれてなければヴァンパイアとのハーフが生まれるんだ・・ハーフは人間の強さでも変わるけど基本的に純血より弱い」

「じゃぁ純血のヴァンパイアと噛まれた人類最強の人間と純血のヴァンパイアと噛まれてない人類最強の人間どっちのほうが強いの?」

「そうだな・・そうなるとハーフかな・・純血のヴァンパイアは感情の起伏が弱いけどハーフだと感情の起伏が激しいから怒ったりすると何倍も強くなるからなぁ・・でもハーフの前例はないから実際のところはどうかわからないけどな・・」

「そ・・・そうなのか」

と直哉は少し苦笑いして言った。そのころ羽根石と清水が出てきた。

「ありがとうございました」

「師匠ありがとうっす」

「それじゃ・・飯でも食いに行くか」

と言い俺たちは扉を開けて拠点の扉から出てきた。

「なに食いに行く?寒いから温かい物がいいなラーメンでも食いに行くか」

「はい」

「それじゃ行こう」

と全員一致でラーメン屋のところに来た。

「さっぱり系とこってり系どっちがいい?女の人がいるからさっぱりにするか」

「はい」

「まぁいいか」

みんな一致でさっぱり系のラーメンを食べることにした。

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