第6話~參街同盟(さんかいどうめい)~
「では同盟名ですか何がいいと思いますか?」
と影道がそう言って椅子に腰をかけた。
「めんどくせぇ!3つの街なんだからスリーストリート同盟でいいんじゃねぇの?」
「わたくしは何とも言えませんわねでもスリーストリート同盟はカッコ悪いですし・・神王さんならもっといいのが出ると思いますけど?」
「そうだな・・參街同盟とかどうかな?」
「なかなかいいじゃないですのその漢字もシックでいいですわ」
「確かに參街同盟の方がしっくりきますね・・では參街同盟としましょう」
と水峰は面白くないと言いたげな顔をしてエルヴァシュタインは軽く笑いながらこっちを見ていた。
「では・・あれの固有名の話しに変えましょう・・それぞれなんて呼んでいますか?」
と話していた時だった、直哉は羽根石のところにそっと行って二人で外に出た。
「ちなみにワタシたちはゾンビ的なモノですね」
「俺様たちはゾンビだ!」
「俺たちはゾンビみたいなやつだな」
「わたくしはへんてこなのですわ」
とお互いになんて呼んでるか言いあった。
「そうですね・・かなりバラバラですね・・」
「そのままゾンビでいいんじゃねぇの?」
「でもこれは映画でも漫画でも小説でもありませんわ・・そんな架空の化け物存在しませんもの」
「ウォーキング・アンデッドはどうかな?」
「ウォーキング・アンデッドか!それは悪くないな!」
「わたくしもいいと思いますわ」
「では全員一致でウォーキング・アンデッドでいいでしょう」
と俺たちが話し合いが終わった。
「では続いてメインの話し合いに入りましょう」
「物資に関してですわね」
「それは俺様も気になってたぜこっちも結構きっつきつでやってるからな」
「まぁそう来るだろうな」
と話しが続いた。
「まずは物資が多い人がいたら手を挙げてもらえますか?」
そう言われ俺は手を挙げた。
「そうなのですか?でわほかの地区に分けられますか?」
「もちろん」
「でもこの状況でよく物資を温存できますわね」
「確かになどうなってんだ?」
「簡単な話だ・・俺の能力でね・・食料はありったけある」
「では・・ほかにも食料などを分けてもらえませんか?」
「そうだな・・・分けてもいいが・・こちらにメリットはあるのか?」
と俺は腕を組みながら言った。
「それは・・・」
とみんな首をかしげていた。
「なにもない・・・ですね・・・」
「うぐぐぐ・・・」
「そうですわね・・・」
「正直に言って俺のところは生きる上で必要な物から地下に遊園地があるし安全な場所も人も29人くらいいるのでわざわざ他からほしい物がまったくない」
「この怪物め・・・」
と俺たちが話していた時、羽根石と直哉が戻ってきた。
「とはいえ食料に関してはどこも厳しいようだからその時の条件次第としようか・・では俺のスカイプIDを教えておきましょうか・・」
そう言って俺は紙にペンで自分のスカイプIDを書いた。
「でも今はインターネット使えねぇはずだが?」
「そうですわね・・こうなってすぐ試したことあるけど使えなかったですわ」
「それは問題ない少し前に俺が直しておいたからネット環境が整っていれば使える」
そう言って俺はIDを書いた紙を水峰のところに行って手渡し、エルヴァシュタインのところに行って手渡そうとした時だった、なぜかエルヴァシュタインの息が荒くなっていた。
「どうした?」
と俺が声をかけた時だった。
「自分が受け取りましょう」
「あぁ・・これ・・」
とそのままエルヴァシュタインの後ろにいた執事にIDを書いた紙を渡した時だったエルヴァシュタインがIDを渡そうとした腕に噛み付いた。
「お嬢様・・」
「あら・・・失礼・・」
「いや・・・問題ない・・・」
と俺は噛まれた腕を見せた。
「痕が・・ない・・ですわ・・」
「そうですね・・・」
「俺には傷は付かないさ・・俺の血が欲しかったら断り入れてからすることだな」
俺は軽く笑ってそのままさっき座ってた椅子に座った。
「あとあんたらのIDも教えておけばこんなところで集まる必要はないからいいんじゃないかな?」
「確かに・・・そうすれば危険も少ないか・・・」
「だろ・・」
そう言ってリーダー間でスカイプのIDを交換した、それで戻るときエルヴァシュタインはなぜか首をかしげていた。
「それではこの辺で終わりに致しましょうか」
といい俺たちはそのまま帰ることにしたが羽根石が俺のところにやってきた。
「師匠いいっすか?」
「どうした?」
「おれ・・そっちの街に移動したいのですがいいですか?」
「構わないぞ・・」
「後でラインします!」
「じゃぁラインしたらこの鍵を使え」
といい俺は10番の鍵を渡した。
「これは・・・適当な扉の鍵穴にそれを入れて回して鍵を抜いて扉を開けて入ればいい・・荷物も忘れるなよ」
「あ・・はい」
と言いそのまま羽根石は水峰のところに行って帰って行ったようだ。そのあとエルヴァシュタインが近寄ってきた。
「今度そちらに遊びに行ってもよろしいかしら」
「良いよそれじゃこのスペアキー渡しとく」
と言い俺はエルヴァシュタインに1番の鍵を渡した。
「そのカギを適当な扉の鍵穴にそれを入れて回して鍵を抜いて扉を開けて入って後は扉を閉めればいい・・」
「あ・・ありがとう・・」
「それじゃ」
そう言って俺たちも車で帰った。その時、やはり普通にウォーキング・アンデッドをひき飛ばしながら帰った。