第5話~同盟~
—1週間後—
「それにしてもどうなんだろうな」
「なにがだ?直哉」
「生き残りのリーダーを集めて何しようっていうんだってこと」
「そうだな・・考えられるのは物資の話がメインだろうな」
「物資?」
「あぁ・・食料とマンパワーだろうな・・生存者は少ないし食料は生き残ってれば勝手になくなっていったり賞味期限とか腐ったりするものだからな」
「あぁ~なるほどそういうことか」
そう俺たちは話しながら車に乗り込みながら話しし、そのまま車を動かした。
「確かL地区の大手会社だっけか」
「そうだけど・・師匠の場合飛んで行った方が早くない?」
「そりゃなぁ・・でもお前飛べないだろ?」
「まぁそうだけど・・師匠だけ行けばよかったのでは?」
「そうだなぁ・・これも勉強だと思ってみてな」
「わかった」
と話しながら車を運転していた。その間ゾンビっぽいやつをひき飛ばしたりしていた。L地区の大手会社前に車を止めキーを抜いた。
「それにしてもこんなところに何人来るかだなぁ・・・戦闘準備はしとけよ」
「そうだね」
「テレポーテーション、天翼、リバイバル、イグニ、オーバーアブソリュートゼロ、スーパーハイフライ、クロックリターン、アクセル、レゾリューション、緋炎、氷冷、アンダー、バリット、パワーフォース、インビジブルタワー」
「雷龙」
武器を具現化させて俺たちは外に出た。
「火焰龙」
直哉は車の外に出て武器を具現化させた。
「まぁ・・それは長いからな~えっと・・・ここの何階だったかな・・」
「忘れたのか?」
「まぁ・・適当に行けばなんとなく着くだろ」
そう言って俺たちは周りのゾンビっぽいのを片付けてビルの中に入った。
「あぁ・・・ここだ」
「ってか普通に張り紙してあるし」
「そうだな・・」
そう言いながら張り紙の部屋の中に入って行った。
「ってか誰もいないな」
「まぁ少し早かったかな・・・じゃぁ他のやつが来るまで座って待ってようか」
そう言って俺たちはそこらへんにあった椅子に座った。
「まずはどこの誰がこんな事考えたかだなぁー」
「それはわかんねぇな・・誰が来るかは一人は予想着くけどな」
「え?誰?」
「来たようだよ・・・久しぶりだな緋彗」
と話していた時だった。部屋の扉が開いた。
「気が付いていたのですか!お師匠!さすがです」
「この人は?」
と緋彗とその家族が部屋に入ってきた。何やら妻とその子どもに俺のことを話しているようだ。
「あれ?緋彗のところの生存者は何人なんだ?」
「え?ここにいる僕の家族だけです」
「たく・・・俺の弟子でありながらどいつもこいつも情けない・・・」
「出来たらお師匠のところに行きたいのですが・・」
「それは構わねぇよ・・4人増えたからって25人も29人も変わんねぇし」
「あ!ありがとうございます!」
そう言って緋彗たちも俺の近くに椅子を持って行って座り、直哉と自己紹介を軽くしていた。それから時間が経ち、他にも人が来て指定された時間がきた。
「みなさん来てくださりありがとうございます」
そう言ってホワイトボードが黒く染まりそこから人が出てきた。
「どうもどうも!それではそれぞれ自己紹介をお願いします。ちなみにワタシは大型の車で移動し続けて生き残ってるリーダー影道惺でございます以後お見知りおきを・・・」
そう言って影道は軽く笑いながら言った。そして俺から見て左の席に足を机に乗せて座ってるやつが少し笑った。
「じゃぁまずは俺様からだ!俺様はT地区の王!水峰彩斗だ!こっちにいるのは側近の水原真斗あとこっちがどうしても着たいっていうんで連れてきた羽根石閦弼だ」
と言い水原は軽く会釈した。
「クスクス・・・王って本気で言ってらっしゃるの?」
俺から見て右のゴスロリの少女が笑いながら言った。
「んだとてめぇ!」
「どう見ても小物じゃないですの?」
「喧嘩はやめてください」
「あら!ごめんなさいませではわたくしが自己紹介しますわね」
と言ってゴスロリの少女は右手で軽く口を隠して言った。
「わたくしはA地区の地下都市のリーダーのエルティエル・E・エルヴァシュタインですわ」
「エルヴァシュタイン・・・」
「あら?ご存じですの?」
とエルヴァシュタインは俺を見て言った。
「知ってるんですか師匠」
「あぁ・・少しだけな・・エルヴァシュタイン家って言えば元々はイギリスの家系でヴァンパイアハンターのことがあって日本に航海し日本に移住そのあと地下で暮らし、日本に小説の吸血鬼ってあったけど架空の者としてなってるからそんな大変なことにならなかったけどな」
「なんで吸血鬼が関係してるんですか?お師匠?」
「その質問の答えは簡単だ・・エルヴァシュタイン家はヴァンパイア一族なんだよ」
「あら?ほんとによくご存じで」
「まだ知ってるぜ・・エルヴァシュタインには娘1人と息子1人いて・・好きな人の血しか吸わないとか100年前昔の掟で息子が親父を腕試しで殺したことや後ろにいる人は執事の人とかね」
「あら・・そんな昔のことまで知ってるなんて・・とても興味をそそられる人ですわね」
と俺は話していた。
「それじゃ・・俺の自己紹介だな・・俺はU地区のリーダーの神王魁斗だ右にいるこいつは2番弟子の雅晞緋彗とその家族で左にいるのは武邑直哉だ」
と俺は自己紹介をした。
「それではこのお三方で同盟を組んでもらいたいと思っています現在の状態では生存者は減りますそれからあれの固有名を決めたいと思います」
「なるほどな・・情報交換するときに固有名決めとかないとわけわからなくなるってことか」
「そうですわね・・このメンツで・・特に神王さんとは戦争もありませんしね・・・」
「あぁ!確かにな!こんな怪物二人とは殺り合いたくねぇな」
と俺と水峰とエルヴァシュタインはお互いを見ながら話した。
「では同盟の件はよろしいですか?」
「いいですわよ」
「良かろう」
「まぁ良いかな」
と俺たちはそれぞれ同意した。