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街に異変が……。

いつもと変わらない日常、退屈な毎日の連続、ツレと遊んでも満たされない何か、


こんな何の変哲も無い日常で街が突如戦場になるとは未だ誰も知る由は無かった……。



〈突然街が戦場に……。〉



今日も仕事を片付けて家に帰ってきた俺、

「はぁ〜………。」

部屋に入ると喉の奥から勝手に込み上げてくる溜息ばかり、毎日が退屈だ。」


そう思った俺はそっとコンポに手を伸ばし音楽を再生させた。

「シャカ、シャカ、シャカ、」

音楽がなると同時にベッドに寝転がる。


音楽の音に耳を傾けると自然と目だけが閉じて行った…。


「クソ‼︎今日も又、先輩に怒鳴られた……一体何度目だってんだよ…。」


イライラの熱だけが頭に込み上がってくる

ばかりの中ゆっくりと意識が遠退いて……。


「ブォーン‼︎」


普段聞き慣れない異音で急に眼が覚めると、

真っ先に時計を見る。


「まだ、朝の3時かぁ……。」


すると窓ガラスから紅い光が差し込んでいた。


「何だ?さっきの音といい何でこんな時間に陽射しが?」


そう思うとベッドから立ち上がり窓ガラスに近寄ると外は想像もしなかった光景が広がっていた。

周りの建物や家が崩壊‼︎火災で街が火の海になっている。


「何だコレは⁇、街がグチャグチャじゃねーか⁉︎」


そう思っていると束の間、家の近くで人の叫び声が聞こえてきた!


「きゃぁー誰か助けて下さいぃ〜〜だれか〜〜。」


叫び声に驚いた俺は慌てて家から出ると、顔から血を流して壁を支えに体を寄せている一人の女性がいる。

それを見た俺は辺りを見渡し他に誰も居ない事を確かめさっきの叫び声がその女性だと確信した‼︎


「何だよコレ、てか何で血塗れで……てか、え⁇え⁇意味ワカンねぇーよ‼︎」


そう口から言葉が溢れながら女性に近づき

無事を確認した。


「おい!大丈夫か?」


そう言うと女性は震えながら頷き俺の背後にゆっくりと指を指した。

背後を振り返って見ると何やら人影が一瞬瓦礫の中を横切って行った。


「何だ?今のは……。」


「ヴゥー、ヴゥー、ヴゥー」


低くて弱しいのに何故か力強い叫び声が他の瓦礫の奥から聞こえてくる。

瓦礫の隙間を見つめていると……。


ドーン‼︎っと人影が横切った瓦礫の側にある家が崩壊した。


「おいおい……一体何だってんだよ‼︎、

さっきからありえねぇ〜んだよ!」


近くにあった瓦礫を蹴飛ばすと足元の隙間からいきなり脚を引っ張られる。


「マジかぁ⁉︎これってもしかして……⁉︎」


今まさに頭に過ぎったものは良くあるホラー映画に出て来る人を喰い殺すアンデッド……

世間的には「zombie」を想像してしまった俺は反射的にもう片方の脚でその手を蹴り飛ばした! その瞬間…


瓦礫の中から痛がる人の声が聞こえてきた!


「いってぇーな!おい‼︎何しやがる‼︎」


その声にホッと安心した俺はその手を掴み瓦礫から引き摺りだした。


「悪りぃ悪りぃ…てっきり、良くあるzombie見たいなモンスターかと思ってよ…。」


俺がそう言うと言葉を返すように呆れた表情で彼は答えた。


「何だよそれ⁉︎映画の見過ぎだろ⁉︎つーか、ぃて〜な‼︎…おい‼︎もっと優しく引っ張れねぇーのかよ!マジ使えねーな!」


「ああぁ……悪い。」

正直こう言うタイプの人は昔から苦手な方だ

……ああ言えばこう言う結局は自分が良かったら良いと思っているそう言う人間にありがちな台詞……

特に助けて貰って御礼の一言が全然無いのがその証拠だ。


「はあぁ〜……。」


小さくため息をつくとツッコミのような速度で彼は話し出す。


「何ため息してるんだよ!チェッ、仕方ねぇーやつだな!」


「誰のせいだよ!」と心の中で思いながら今の現状について幾つか知っている事を聞いてみた。


「なぁ〜、この状況どうなってるかしってるか?目が覚めたら街がこの有様なんだが、しかも悲鳴が聞こえたら女性が血塗れだし、お前は瓦礫の下敷きになってるで全然意味がわからねぇー……。」




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