13 運命の導き
よろしくお願いします
「あなた方が勇者一行でしょうか?」
女性はそう聞いてきた。隣の男からして一般人と言うことはないだろう。
「そうですが? あなた方はいったい何者ですか?」
考えても仕方ないので俺はそう聞いた。
「申し遅れました。私は、コウチェン王国、国王が娘キュア=ヨーク。今はただのキュアですが、王国再建を目指すものです。」
「私は、カルマ=リチャード、国王陛下に生涯の忠誠を誓いし者でございます。今は、亡き国王最後の命に従い姫を守護しております。」
なんと、亡国の姫様とは、正直多少の罪悪感がある。俺がもう少し早く強くなっていれば……後悔してもなにも始まらないか……
「それで、お姫様がいったい何のようだ?」
師匠も話に加わってきた。
「実は、旅のお供としてついていきたいのです。」
「なんのためだ?復讐か?」
「確かにその事も多生なりともあるでしょう。ですが、一番の目的は贖罪、共に戦うことができなかった父の私に託した最後の願いのために。」
「最後の願いとは?」
「我が国の民を頼むと……」
「しかし、コウチェン王国の民は今ここではなくエーメン、トーニ両国に受け入れられているはずだ。なぜ、それについていない?」
「確かにそう思われるでしょう。されど、両国も我が国の民を長くは受け入れられないでしょう。そうなれば、奪われた我が国を取り返さねばなりません。しかしながら、私には動かせる軍はありません。ならば、魔皇帝討伐に同行し、その功績によって我が国の民や各国上層のものたちに私の存在を刻み、コウチェン王国奪還後の指導者足ることを見せつけたいと思っています。」
「ただ同行するだけでは意味がないぞ?お前さんにはなにができる?ただの足手まといならお断りだ。そこの男とやるんだな。」
「私は、上位の回復魔法、支援魔法が使えます。皆様の支援を任せていただけるかと思います。ご迷惑には決してなりません。」
そんな師匠とキュア姫の会話を聞いていると頭の中になにかが語りかけてきた。
『その者はこの先を照らす明かりとなろう、決して手放してはならぬ。その者との縁は汝と絡まりあっているのだから。』
この声は……理か? 縁? 先を照らす明かり?訳がわからん。 だが、とにかくこのお姫様を仲間にしろってことなのはわかる。
「師匠……そのお姫様を仲間にしましょう。
この先に、彼女は欠かせない存在のようです……」
俺は、そう言うとその場に倒れこんでしまった。意識を失う直前、何か白く光る小さなものを見ながら。
~道化の噺~
「ついに二人は巡り会う。このときこの場所より新たな旅立ちの鍵は出揃い、彼の地へと誘うことでしょう。もはや薪はくべられたのです。これより巻きおこるは、大炎の嵐。物語は後半へ差し掛かり、新たな導きが行われるのでしょう。では、またお会いいたしましょう。」
最後まで読んでくださりありがとうございます。
無理矢理感、強すぎてすいません。しかも、短いですね……
次回は多少は改善できるようがんばります。
今後もよろしくお願いします




