閑話②
…あぁ、またこれか。
だだっ広い平原に、俺が1人。
夢の中の空間だからか、不思議な感じがする。
アルトは歩き出そうとすると、
「やぁ、アルト」
後ろから声が聞こえる。
振り返ってみると、そこには、
「エリック国王…」
彼はエリック=ヴァール=ドルシェ=ルートニア。
ルートニア公国第32代国王で、アルトに親友のように接するフランクな人だ。
「どうだい、少し散歩しないか?」
断る理由はない。
雑談も無しに、ただ、草原を歩く。
「アルトよ、今は楽しいかい?」
「楽しいとか、楽しくないとかは分かりません」
「そうか。でも充実しているだろう?」
「確かにそうかもしれません」
「君は、研究になると止まらなくなる事があるからな。あまり嫁さんを困らせないほうがいい」
「そうは言っても、ミューナも研究してますしね」
「そう言えば、そうだったな」
はっはっはと国王は笑う。
「そうだ、1つ言っておく事があった」
国王は、アルトの方を向き、口を開く。
「どこかに穴があるかも知れない。その時はそこを正しく直すか、全て書き換えてしまえ」
「取り敢えず、覚えておきます」
「うむ、今はそれで良い」
また、視界が歪み、
「土産話でも持って帰ります」
目の前がぼやけ、
「…待っているぞ…」
世界が暗転する。
皆さんどうも、紫です。
誰が~感想下さいぃ~。
何か、最近こればっかりだな…
意見・感想・評価待ってます!!
…いつくれるんだろ…