2日目①
すっと目が覚める。なんだか懐かしい夢を見ていた気がするが…。
そんなことより俺は立ち上がり、背伸びする。身体中に痛みが感じられる。床が固かったからな。
ショウゴを叩き起こし、僅かばかりの水と食糧を口にする。ショウゴが時計(板の様なもので確認した。とても気になる)を見て今は朝だというから、これはある意味朝食だろう。
ショウゴが「こんな朝食、超ショック!」なんて叫んでいたがな。
「さて、行こうか」
「はい!」
ショウゴには昨日のうちにイケブクロに行くと言ってある。ショウゴ自身も避難しなければならないらしいが、行く宛も無いらしく俺に付いてくる。
ショウゴは昨日、「HEADER」の奴等から奪っ…もらった銃で装備を固めた。俺は銃の威力を直接見ている。俺は魔法で何とかするが、ショウゴにしてみれば攻撃の手段が欲しかったのだろう。
光球を灯し、トンネルを進む。
しかし、「HEADER」の奴等は何が目的なのだろう。その辺をショウゴに聞いてみると、よくわからないと言う。
「HEADER」の活動は今まで殆どなかったらしい。そこにニホンへの襲撃を行った訳だから、世界に対する影響力を強めたいのかも。と言うのがショウゴの意見だ。
「もしかしたら世界征服、なんて考えてたりしてるかもしれないですね」
「…冗談を言うな」
ただ、「HEADER」のメンバーは宗教や人種に関係なく、様々な人間がいると言う。つまりそれは1つに執着しなくてもいいと言っている様なもの。その気になれば、どの国にでも攻めこむことは可能だろう。
「杞憂であれば良いのだが…」
―???―
例の部屋にあの男と若い男性がいた。
「で、どうだ」
その男は椅子に座り、机越しに聞く。
男性は綺麗に背筋を伸ばしたまま、手元の紙に目を落とす。
「はい。襲撃13日目にして札幌、仙台、名古屋、博多の侵略を終了。地方支部として既に周辺地域への侵略を開始しています。東京はあと4割ほど、大阪は2日で落とせます」
その報告を聞くと男は静かに笑う。
「そうか、そうか。我々の計画もなかなか良い所まで進んだじゃないか」
そう言い、椅子を立って窓際に移動する。
「日本よ、我々の計画の糧になって貰うぞ」
男の口元は緩んでいく。崩壊するかのように。
皆さんどうも、紫です。
何か、コメント全然来ないですね。何故でしょう?
みんな恥ずかしいのかな?
リクエストくれても良いんだよ(震え声)
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て言うか下さい(泣き