エピローグ
2話連続投稿第1部です
―ルートニア公国 スラウド大公邸―
あれから、2週間がたった。俺は相変わらず研究を続けている。
今は魔法陣は置いといて、魔力を貯められる方法を模索している。
しかし、世界線超越召喚魔法を使い、戻ってこれるとは正直驚いた。ただ単に超越方向量を逆向きにしただけだったからな。改良を重ねれば、自由に異世界へと行ったり、来させたりできるだろう。しかし、さすがに危険と思うから、一部を除いて「禁忌」にするべきかもしれない。
それに実際に行ったから分かった事もあった。時間の流れにズレがあったのだ。ニホンには3日間いたが、ミューナによると約1日半程だったらしい。
それでもミューナ達は大変だったと言う。俺が断りも無しに消えたもんだから、公邸内は大騒ぎ。翌日には、大規模な捜索隊が編成され、俺を捜したが見つからず。その日の昼過ぎに地下からひょっこり帰ってきた俺を見て、安堵と愚痴という説教がこぼれたそうだ。
特に、ミューナにこっぴどく怒られた。「何で危険な事を一人でやろうとするか」とか、「何で自分を参加させなかったのか」とか。ミューナが怒ってる主な理由は前者…だと思いたい。
それでも俺が帰ってきた事に喜んでくれた。
そんな事もあってか、今では夫婦揃って研究に明け暮れている。
そういやショウゴとカナデ、どうしてるんだろうか。
―日本 東京―
アルトさんが元の世界に戻って、早1ヶ月。
丁度、発光が収まった時にあの建物に自衛隊が突入してきた。建物内にいた「HEADER」のメンバーは全員捕まって、現在収監中。捕縛者の情報を元に、日本全国に散らばったメンバーを投降させている。ちなみに、タシャールの行方は不明と公式に発表されている。
余談だが、今回の事件は「非政府不認証組織日本国侵攻テロ事件」なんて名前がついてたり、ついてなかったり。
東京では、「HEADER」の殲滅が完了したとの事で、現在進行形で復興作業を行っている。ただ、資源や労働が不足しているらしいから、今はアメリカなどの国々から協力を得ている。
完全に復興するのに、10年はかかるなんて言われているが、平和なら別に問題ない。
それにしても…
「アルトさん、元気にしてるかなぁ?」
「彼なら大丈夫なんじゃない?」
なんて、奏さんと会話している。
今、俺達は共同住宅で避難生活を送っている。部屋の空きが無いと言うから俺と奏さん、別の男女それぞれ1人ずつの計4人で一部屋を使っている。
「アルトさんにまた会えたらいいんだけどねぇ」
そう言って、窓の外を見る。白い雲が、青い空を泳いでた。
皆さんどうも、紫です。
本編はこれで終わりです。
次はオマケです。




