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たんぺん!  作者:
4/7

ハローハロー、ハロー!

ふわふわ。ここは、宙に浮かぶ雲の上。


ハローハロー、こちら雲の上、聞こえますか。

ハローハロー。聞こえていますよ。だから、早く帰ってきてくださーい。


帰る?そんなまさか。

こんな心地良い場所から離れろと言うのか。僕はぶんぶんと顔を振り、耳を両手で塞いだ。


ハロー、ハロー、ハロー!

帰れなくなっても知らないよ。


そんなの構うもんか。そもそも、帰る場所なんてありゃしないだろう。というか、あったとしても絶対に帰ってやらない。


ハロー!ハロー?

………


ん?

突然、僕に呼び掛ける声が消えた。不思議に思って、雲の上から下を覗いてみると……


『は、や、く、起きなさーい!!』

ぺしーん!!

僕は、そんな腑抜けた音と一緒に、雲から突き落とされた。


と、同時に固いベッドの上に体を打ち付ける。だしーんっ!!


手の平の中で丸まるダンゴムシのようにうずくまる僕に、毎朝かかる怒号がかかる。


『早く起きないと遅刻するわよ!!』


『うへーい』


ハローハロー。本日晴天なり。本日晴天なり。寝坊最高記録は8時15分をまわっていました。


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