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その3
「じゃ、今から新人君の為の変身ポーズを作ろうじゃないか!」
「え⁈」
「何、嫌なの?」
「いえいえ、そういう訳じゃなくて…」
「じゃ、まず僕の変身ポーズを参考にしてみて」
そう言って、中年男は鋭い目つきで手を手を構え始める。
「へん~~~し~ん。ハッ!ホッ!そい!イヤッ!よ~~!トォッ!
ま、こんな感じ。じゃ、やってみて」
逃げたいと思う気持ちを抑えながら、困惑な表情を浮かべながら試案をして、重い腰を上げる。
「じゃ、行きます…。
変身!トォッ!」
しばしの沈黙の空気が襲い、中年男性は首を振りながらダメ出しを行う
「違う違う!全然分かってない。
ちゃんと、僕の変身ポーズ見てた?
そんなアッサリとした変身ポーズじゃ誰も覚えてくれないよ」
「はい…。
へん~しんハッ!トォッ!」
「そうじゃない。もっとこう一つ一つ動きにメリハリをつけて」
「へ~ん…しん…ハッ…!ホッ…!トォッ…!」
「いやそれ、動きを遅くしてるだけじゃん。
それに、指先がふらついているよ。
はい、やり直し」




