1/4
その1
ドッカーン‼
大きな爆発を背にしながら、二人のヒーローがゆっくりと歩いていると、二人の男の姿に戻っていく。
「お疲れ様でした」
「はい、お疲れ様。最後の決め技のキック、中々良かったじゃない」
「本当ですか!先輩!」
「ほんとほんと。
意気込みというか、気迫?。
この、何としてでもこの一撃で怪人を倒してやるんだという、気持ちが
伝わって来たよね」
「ありがとうございます」
深々とお辞儀をする若い男性の謙虚な姿に、まんざらでもないと思いながら、得意そうな表情を浮かべる中年の男性。
「実は、無我夢中で何をしていいのか分からなくなっちゃって、咄嗟に出たら
ああなった感じでして…」
「いやいや、そんな事ないって。
新人なんだからさ、最初はみんなそんなものよ。
だから思いっきりやらないと。これからも、期待していますよ」
中年の男は、若い男の肩を叩き励ましの言葉をかけ、
「はい!」
その言葉に、元気に答える若い男だった。




