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ストーカーは犯罪であって一つの愛情表現だったりする

千「こんにちは。

天才君と言う愛称でお馴染み吉田千奈津です。

俺は矢代と言う友達・・・いや、友達なんて認めるか、俺は認めません!えっと・・・腐れ縁とでも言っておこうか。

 その矢代に頼まれ俺は恋のキゥーピットをやるはめになってしまった。

ってゆーか、前書きだけだよね。俺の俺による俺のための、気持ちを伝えられる場所って。

 と言うわけで、言わせてもら・・・え、何?始まる?ちょ、矢代!うぁぁぁぁぁあああッ!!」



☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆


矢「ん、何だコレ?・・・前書き?ああ、今急がしいから。

自己紹介だけならいいけど。俺の名前は矢し・・・・・あッ、ヤベ!雪宮零華様が行ってしまう!!

行くぞ天才君ーッッツ!!!!」

 さぁ、前書きから登場しました吉田です。

俺は今、矢代と共に尾行・・・ではなくこれはストーカだな。うん。というわけでストーカーをしている。〔誰のストーカーをしているの?〕と言う人はちゃんと一話を見なさい!そして・・・あ、これ以上言ったらヤバイことになる。色々と大人の事情に引っかかる。

 というわけで・・・ん?『というわけで』が天才少年の自害妄想で多い?そんなのどこでも一緒だよ。もうどうにもならなくなった時には、『というわけで』を使う事で誤魔化してるのさ!言葉って凄いよね!!・・・あ、コレも言っちゃマズかった?何かいろんな意味で・・・スイマセンでしたァ!!

 とまぁずいぶん話がそれてしまったが、とにかく。

俺と矢代はストーカーをしていた。そしてここは生徒会室。今日は運悪く会議であった。いや、矢代にとっては好都合なのかもしれない。なんと言ったって雪宮様の真剣な顔を拝めるのだから。こいつの家には【キゥーピット】になってから行った事があるが、どこで手に入れたのか、色々な表情の雪宮様写真が壁一面に貼られていたな。しかし生徒会室まで雪宮様についてきた事は無いらしく最初は、あまりにも雪宮様の真面目な顔に驚いていた。

 なんか疲れてきた・・・毎日毎日こいつにつき合わされストーカーを続けてきた俺だが、そろそろ雪宮様と矢代がくっついても良いんじゃないか?


「おい矢代、そろそろ雪宮に話しかけたらどうだ?」


俺は矢代の耳元で囁いた。(俗に言うボーイズラブという奴ではないからな!)ちなみに俺たちが今いる場所をもう少し詳しく言うと、生徒会室の掃除ロッカーである。正直、男2人でこの狭さはキツイ。たまたま、この学校が金持ちでなぜかロッカーが通常より広いのだけが救いだ。

「おう!」矢代は短く元気に俺に応答すると、バンッ!!と勢い良くロッカーの扉を開けた。一斉に生徒会一同は矢代と俺を凝視する。

 何やってんだ馬鹿矢代ォォォオオッ!!!!俺はそういう意味で言ったんじゃない!今話しかけろとは・・・・あぁ!!もう終わるゥゥ!!!!!!!!!!!


「なんなのあんた達。」


 響く声は矢代の愛しの人、雪宮零華様のものだ。その声はは完全に怒りの声だったものだから俺は多少戸惑うが、とうの矢代は

 

「あなたがあの有名な生徒会長様ですね。白馬の王子こと俺ががあなたに会いに来ました!!」


とまあ、平然と言う。・・・コイツバカだ。バカだとは思ってたけどここまで馬鹿だったとはかなり驚きだ。生徒会一同は俺と矢代を見てひそひそと何か話している。あ~恥ずかしい。ここまで恥ずかしいと思ったのは、初めてだ。

 少し間が空いた後に、生徒会長の高笑いが生徒会室に響いた。それは心底おかしく笑ってるのではなく人を馬鹿にした笑いだった。


「バカじゃないの?」


 その一言で、生徒会一同はひそひそ話をやめた。かなり気迫がある。


「白馬の王子様はね、掃除ロッカーから現れたりしないの。あなたたち何しに来たのかしら?」


・・・怖っェェェエ!!めっちゃ怖ェェ!どうしよォオ!さらにヤバいことになっちまったよォ!!なんか黒いオーラが出てるしィィ!!めっちゃ真黒だしィィィイ!!

 

ところがこいつという奴はだな

「いえ。バカではありません!!学校のテストの点数はそれなりです!それに白馬の王子です。どんなところにでもあらわれるのが白馬の王子なんです。」

と生徒会長の手を瞬時につかんだ。


・・・つーかよ・・・もう付きあってらんねぇ・・・何が恋のキゥーピッドだ!もうそんなのクソくらえだっつ~の!!


「あのー、もう俺帰るわ・・・。えっと、雪宮様すみませんでした。お邪魔しました。」

背中を向けて生徒会室のドアを開けると

「おう!またこれからもよろしく天才君!後で反省会なッ!!」と言われた。


俺、どうしてこんな奴と知り合っちまったんだろう・・・。

 気がつくと体育倉庫前だった。まぁ、あの後何も考えずに愚痴をこぼして廊下を歩いてたものだから、教室に行く事など俺も考えていなかったのだろう。というわけで今日くらい授業をサボらせてもらうことにする。・・・と思ってたのだが、それから数分もたたないうちに、どこで嗅ぎつけたのか矢代がもうやってきた。


 一生生徒会室にいれば良かったのに。そして何故か体育倉庫前で反省会が始まるわけであった。


 「取り合えず、雪宮様に話しかけられたことに感謝しよう。天才君、有り難う!!」


 その言葉から始まった反省会は、俺が帰った後どうなったか、雪宮様がどの様なお言葉をくれたか、そもそも雪宮様の魅力は何か、ってゆうか焼肉食べたいね、等々計一時間に及んだ。


「はいはい、もう帰っていいだろ・・・」


この後文句を続けようとすると、予想もしない奴と遭遇する。「何やってるの?・・・サボり?」と声をかけられた。声の主は氷月水羅(こづき すら)(中々の厨二病な名前だうらやましい)。

 名前も凄いが高身長、運動神経抜群、勉強は出来るかしらんけどなかなか有名な奴だ、そういえば同じクラスだったな。あまり話したことは無いが・・・。


 「あ、別にサボってるわけじゃないからな?」

と、誤解を招かぬよう俺が言う。すると

「そうか、なら良いが。そろそろ帰りの時間だと思うぞ。」と氷月君。


 こいつ・・・・良い奴なのか?

「早く教室に戻ったほうがいいと思うが。」

 と氷月君が続ける。

「あぁわかった、帰るぞ矢代。」

 「へ~いっ」っと矢代がダルそうな顔をして返答した。

こっちの方がだるいっつーの。そうして、二人で帰ったらどんな言いわけをしようか考えながら歩きだす。とは言ったものの、教室に帰ってもどうせ数年に一度の台風の威力にも匹敵するくらいに先生は怒っているだろう。とすれば、その台風を止めてしまえばこっちのもんだ。だが矢代が居る時点でどうせ嘘なんてついてもバレるだろう。だから台風の止めようがない。もう諦めるしかないか・・・。

 

 そして教室へ向かいガラガラとドアを開けると台風以上の勢いで担任が飛びついて来た。


「お前達今まで何をしていた!!!」

おぉ~怖い怖いこれから何時間説教されるんだろうか・・・。

と、その時後ろで声がした。

「ぁあ、二人は悪くないですよ。」

まさかの氷月君だった。

担任が問う。「どういう意味だ?」それに対し氷月君は、

「最近この校内で異常な事が多発してますよね?その調査に協力を僕が要請して手伝ってもらっていたんですよ」と、いった。あれ・・・異常な事って一体何だ?「氷月の頼みか。悪かったなお前達。」と、担任が謝ってくる。どうやら永月君は信頼されているようだ。


放課後、俺と矢代は「ありがとう氷月君。」と一言礼を言った。

永月は「以後サボるならもっとましなサボりかたをしろよ。うちの担任うるさいんだからよ。」っと言い残して去って行った。そういえば氷月君って生徒会執行部員だっけ。

 ぜひぜひ永月君は味方につけておきたい。

「あいつ生徒会執行部員だよな。キゥーピッドになってくれると思うか?」ボソッと矢代は言った。俺はあえて求愛中のうぐいすのごとく周りの音など耳に入れない素振り席についたのだった。


 帰りのHRも終わりに近づき、のこる担任の話は、よくある不審者が~(略)みたいなヤツだった。「最近この学区を中心として不審者が出没している。なんでも凶器を持っているそうだ。全員要注意するように。」はーい。クラスのソプラノ(女子)とアルト(男子)が調和したのだった。


 放課後、何時もどうり帰宅しようと教室を出ると、矢代が後ろから俺をとんっ、と押した後、横に並んでしゃべり始めた。

 「不審者って・・・。雪宮様は襲われないだろうな」

どんだけ過保護なんだお前は。

「だったらお前が守ってやればいい」

正論を振りかざす俺に、矢代はケロリと返した。

「それもそうだな、ありがとう天才君。」はあ・・・まあ良いんだけどな。お前が何をしようが。


 さて、こんな会話をししていると学校の校門前についてしまった。

 

 「矢代…。いい加減話すのやめてくれ。暑苦しい。」

これくらいストレートに言ってやらないと聞かない奴なのだ。矢代は。


「やはり守るのには王子の・・・へ?何か言った天才君?」「言った」「なんて?」「暑苦しい」「・・・」


矢代は、しばらく考える人のポーズをとった後、

「あーそうだよなぁ」と呟いた。


 やっと自覚しt「夏って暑いよなぁ。当たり前だけど。俺ん家寄って涼んでくか?天才君。」「・・・。」「どうした天才君?」「・・・。」「もしかして暑さでショートしてしまっ――――」

 「はは、はははは、馬鹿だったヨ俺が。こんなんで矢代は自覚しないヨな。」


我ながら神●か。とつっこんだ。

矢代も、「うああ!!天才君が神●に!!いやあああ!!!!」と喚いていた。

 死んだ彼氏を抱きしめて泣きじゃくる彼女かお前は。

とりあえず平常心を保てるようになった俺は、

にっこー。とゆう効果音が付きそうなくらいのまんべんの笑みで、「失せろよ♪」と言ってやったのだった。我ながらいい厨二病なセリフが残せたな。



  




作者は無自覚な厨二病が好きじゃないのです。

 

 だってさー、カッコイイとかなんとかかんとかもうフザけてるって!!そんな作者も病的な厨二病だったりするするしちゃうのー。

 ・・・・。

 かんべんしてくれ。


自分で言ってきもち悪くなった。


というか、あとがきじゃないなこれは。

 

 作者の独り言だ。つまり作者はぼっち??そんなことはない。

なぜならこの小説なのかよくわからもんには、作者が二人いるからだ。

 そしてその作者の一人が今あとがきを書いている「人間じゃない人間」である。

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