#1 親父なんか、、、
初めて、ここに投稿させていただきます!面白い作品に仕上げるよう、努力いたします!誰か1人でも読んでいただければ幸いです!!
「テメェに何がわかんだよ!クソ親父!!」
頭に血が上る。
「俺はお前の将来を思って今こうして話しているんだ。少し聞く耳を持たんか、、、」
なぜ、この人はここまで冷静なんだ。
「あぁ?十分聞いたやろが!!」
聞いたさ、聞いた上でこうなってんだ。
「これ以上話しても平行線だな、、部屋に戻って休め。」
なんなんだ。なんで俺のやりたい事を認めてくれない?
「チッ!!」
どの家庭でも起こりうる将来についての喧嘩。そう、たわいもない喧嘩だ。俺、川村龍司は父の川村波秋と高校卒業後の進路について揉めた。父は男手一つで俺を育てた。母は物心ついた時にはいなかった。あるのは幼い俺を抱いた健気な顔をした女性の写真一枚だけ。きっと、それが母だろう。いつも父の財布の中に入っている写真。父からしたら宝物に等しいのだろう。だが、俺にとってはゴミも同然だ。顔も姿形も知らない女なんて他人みたいなもんだ。俺は父に恩返しがしたかった。少しでも楽させてやりたかった。だから、高校卒業したら就職すると、父に伝えた。だが、父は大学に進学しろの一点張り。わかっているさ。父は俺のためを思って言ってくれている。それでも、譲れない。そうやって、揉めに揉めた日から一週間がたった。漁師だった父は、足に大きな怪我をしていた。母さんが事故で死んだ時におったものだそうだ。だから、俺は父に楽させてやりたかった。足を引きずりながら漁に出ていく父を見送るのが嫌だった。足に怪我をおったものが海に投げ出されれば、どうなるかは誰の目にも明らかだ。そして、今目の前に白装束に身を包んだ父がいる。いつもの冷酷そうな仏頂面はそのままだ。だが、肌は青紫に変色し至る所が膨れ上がっている以外は。あの日、父達の乗った船が暗礁に座礁し難破した。父以外の人は皆無事だった。無事だった人達も葬儀に参列した。その人達は皆涙を流しながら口を揃えてこう言った。
「親父殿のおかげで俺たちは助かった」
「親父殿を助けられず、すまない」
違う。俺が聞きたいのはそんな言葉じゃない。俺が聞きたいのは父からの「ただいま」の一言だけだ。
目の前にいるのは確かに父だ。でも、また家に帰ったら仏頂面した父がいるかもしれない。いや、いない。いや、まだ生きてるかも。いや、じゃあ今の葬式はなんだ。
こうして、人生で一度の父との大喧嘩は幕を閉じた。
父を無くした、青年の今後はある島をサカイに大きくゆれうごいていく!!
次回、亡き父とのバケーション
ご期待ください!!




