詩 異世界転生で二度目の人生を
「二度目の人生では後悔のないようにいきたい」
「最初から最後まで全力でいきたい」
どうしたって忘れようがない
消しようがない
暗い過去が見つめている
今でも飛び起きる悪夢は
手が届かない場所にあるはずなのに
ずっとおびえてばかりいる
「役立たずで能無しで」
「だれも必要としてくれなかった」
「今度はそうはなりたくない」
常に全力疾走で
今日一日を使い尽くす
時間は有限
戻らないから
急かされるように
いき続けた
「お前、ズルしてるだろ?」
「ああ、そうだよ」
「それは悪いことなのか?」
なんてったって
人生二度目
同じ年でも
経験値が違う
同じことしてたら
同じ未練が残るだけ
せっかく二度あるなら
「そこに意味を求めてるだろ?」