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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

ふとんのエッセイ集

「エタった作品を何とかしてくれ」そんな読み専の声を定期的に見かけるけれど、読み専さんはその作品がエタる前に何かしましたか?と問いかけてみるエッセイ

作者: ふとんねこ

ゆる~いエッセイスト・ふとんねこにしては過激な気がする。


 かなり久々にエッセイの執筆をしております、エッセイジャンルではそれなりに名が通っている可能性のある弱小作者ふとんねこです。


 本日のお話はどちらかというと読み専と呼ばれる方々向けの内容ですので、書き手向けと言っていい連載エッセイではなく独立した短編として投稿しております。

 ただ、もしかしたら現在作品がエタりそうで辛いと感じている書き手さんの焦燥感を薄めるかもしれない(そんなに苦しいならエタってもいいのでは系のお話)ので、読み手専用とは申しません。


 それから、書いている内に過去の己の気持ちを思い起こして煽る様な書き方になって参りましたので、ふとんねこエッセイにしては過激、と称しておきます。



 さて『小説家になろう』のエッセイジャンルでは日々沢山のお話を読むことができるわけですが、なろう歴2年のふとんねこが最近気づいたのは「定期的に読み専さんの『エタをどうにかしてくれ』エッセイ出てくるなぁ」でした。


 これは特定のエッセイに対するアンサーではなく、多くの「読み専によるエタについてのエッセイ」に書かれた意見を総合して自分なりに思ったことを書いておりますので意味のない元エッセイ探しなどはお止めください。

 何か思うところがあるのであれば無関係の余所様ではなく本作の感想欄へ書き込んでください。時間がかかる場合もありますがきちんとしたものであればきちんとお返事いたします。


 本題に移る前に、今回私が想定しているエタ作品のタイプを明確にしておきます。


 まず、その多くがブクマが少ないものであるということ。

 そして数撃ちゃ当たる系詐欺作品(ウケる作品しか更新しない系)は含みません。


 つまり、所謂底辺作者(この呼び方好きではないので私は“弱小”と自称します)と言われる作者の作品を想定しているということです。これを理解してから先をお読みください。



 私が「定期的に出てくる」と感じた読み専によるエタについてのエッセイですが、そのほとんどが以下のようなことを書いておられました。


1.読者がここにいるのだからエタらないでほしい

2.長期更新停止するなら理由の告知を

3.続きが書けないならその旨を述べ、打ち切り完結として完結済みにしてほしい

4.3について、できるなら完結までの内容をザックリ最終話にまとめてほしい


 なるほど、と思いますよね。


 確かに読者として物語は最後まで読みたいですし、理由も分からないまま更新停止になるとブクマを切っていいのかも分からない。読み手としては切実な願いです。


 ここで上記のようなことを考えておられる読み手さんへ、一時期エタの瀬戸際にあった作品を完結させた経験のある書き手から一言申し上げます。


 あなたはその作品がエタる前に何かしましたか?


 ちなみにこの「何か」というのは以下のようなことを指します。


 感想を書く。

 レビューを書く。

 評価を入れる。

 活動報告の更新報告にコメントする。


 つまり、作者の目に触れる何らかのアクションを起こしましたか? ということです。


 勿論全部やった、何なら感想に関しては更新の度に書いたぞ、と言う神のような読み手さんにこのエッセイは不要ですのでここでお帰りいただいて構いません。ここまでありがとうございました。


 さて、問題はどれもやってない、評価はしたが感想やレビューは……という方々ですね。まあ「問題は」という書き方は少々過激ですが。



 正直に申し上げましょう。


 そりゃエタるわ。



 無反応がどれだけメンタルを削るか、想像は難しいのだと思います。

 何故なら我々書き手がそれぞれの時間を割いて必死に書いている1作は、読み手にとっては数多のブクマの中のちっぽけな1作に過ぎないわけで。それが更新されなくたって他にも読むものはありますもんね。

 ええ、そんなこと存じています。それが残酷な現実です。


 趣味で書いているのだから反応がなくたって完結させられるだろう、反応を求めるのは理解できない、という言葉を目にしたこともございます。


 ちゃんちゃらおかしな話です。


 趣味で書いているのですから、満足するなり飽きるなり見るのも嫌になるなり……何らかの理由によって続きを書かなくなってもいいですよね?


 文句を言うなら書いてみろとは言いません。できるならとっくにやっているでしょうから。

 ですが、2000~3000文字という決して短くはない文章を、単語の意味をきちんと確認し、表現を練り、推敲をして読み直す、そんな作業に一体どれだけの時間がかかることか。


 自分の中の需要で楽しくしているうちはいいのです。それはもう、楽しくて筆が止まらない。読み返しては楽しくなる。創作をしていて一番ハッピーな時期です。


 しかし公開している以上、次第に人の目が気になるようになるのが人間です。

 ここにはブクマ数、評価ポイント、アクセス数といった様々な数字が踊っていて書き手の心を揺さぶるのです。


 よろしいですか。


 私は、趣味で書いている人間が必ず完結させられるなんてほぼないと言っていいと考えています。

 何故なら自分自身が書きたいシーンを書いたら満足するタイプだからであり、公開さえしていなければエタってても満足すれば気にしないのです。

 ……まあ公開している以上必ず完結させることは決めていますが。


 そう決めているのは反応をくれる読者が少なくともいるからです。

 つまり反応がまったくなければ完結するかどうか分からないというわけで。



 ブクマさえ付けておけば書き手が喜んで続きを書き続けると、誤解している読み手さんはいらっしゃいませんか?

 一度っきりの評価で、書き手が満足して完結まで書ききると、そう誤解している読み手さんはいらっしゃいませんか?


 作者だって人間ですよ。


 ブクマは付いてもそれが誰か確かめるすべは書き手にはありません。

 そしてブクマが付いてもそれ以降沈黙していると「取り敢えずブクマしただけでこの人は私の作品を読んでいないかも」と考える書き手は少なくないでしょう。

 感想が1つも付かなければより一層その思い込みは強くなっていきます。


 結果、もういいやとなっても仕方がないと言えます。


 甘え? 上等です。何もしなかったくせにエタったら文句を言う読み手より甘ったるいものなどありません。

 書き手の血の滲む様な努力に甘え、与えられる物語をただ黙々と食らうだけだったくせに。

 趣味なのだから対価を求めるのはおかしいと言いますが、逆に、趣味で書いている素人にあなた方は何を期待しているんでしょう。趣味なんですから好き勝手させてくださいよ。誰にも読まれないままに完結しようが、無反応の読者を抱えたままにエタろうが、作者の勝手でしょう。


 脅しのようですが、まさにこれこそ書き手と読み手の現実ではありませんか。



 あなたはそのお話の続きが読みたいのでしょう。続きを書けるのはその作者だけですよ。

 流石に更新の度に感想を書けとは言いません。感想が書きにくいお話は多くありますし、感想を書くのは時間がかかるし難しい。

 でもできることはあるはずです。


 例えば。その作者さんは活動報告に毎回更新報告を上げていませんか? だとしたらそこに一言でも「読みましたよ!」とコメントしてみてはどうでしょう。

 例えば。エタったら悲しいほどに好きな作品ならレビューを書いてみたらどうでしょう。レビューの希少性はあちこちで言われていますよね。書き手はまず間違いなく喜びますよ。



 悲しいことに読み手がこれだけ努力してもエタる作品はエタります。

 ですが無反応ではないと言うだけで完結に辿り着いた作品だって多くあります。


 あとは書き手次第。私は同じ書き手として、熱心なファンがいたら大抵の書き手は努力すると思うのです。

 そんなファンがいるのに反応も返さずエタらせては次の作品に手を出すような書き手は正直に申し上げて見捨てていいと思います。

 結末の分からぬ作品は惜しいですが、あなたの努力を無視する書き手に対して労力を割き続けるのは勿体ない。その熱量を他の作品へ向けてみてください。



 数撃ちゃ当たる系詐欺はなろうの悪習ですよね。ウケたら書く系短編詐欺もどうしようもない。


 ですが恐らくエタについてのエッセイを書かれた読み手さんたちが読んでいて失った大好きな作品の内には、非なろう系の作品がいくつかあったはずです。それならばきっと読み手による反応によって生かすことができると考えます。

 何故なら詐欺系はウケることを重視した結果なので、なろう系ばかりだからです。元々なろうではウケないタイプの作品はたった1人による更新ごとの感想だけでも完結することがあります。


 どうかこれによって少しでもアクションを起こす読み手が増えますように。



 思いが先行して煽る様な書き方になったところも多々あり、不快になられた方がいらっしゃりましたら申し訳ありません。

 ですが不快に思うということは「何もしていない」ということに関して図星なのでは、と更に煽るようなことを考えてしまう作者なのでした。


 それでは今回のお話はこの辺りで。


ちなみに書いている人は「更新を義務とは思わないので別に感想書かなくていいよ」派の書き手なので「結局のところ自分の作品に感想書いて欲しいだけなんだろ」って言葉は的外れですよ。


勢いよく書いたので加筆修正の可能性アリ。


※2021.4.6 そろそろランキングで落ち着いてきたのと、色々な意味で大変になってきたので感想を無制限からユーザのみに切り替えました。

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― 新着の感想 ―
[一言] 面白かった作品には感想を残すようにしています。 もっと面白い作品にはレビューを書いたりします。 地道なことですが、続けていきたいですね!
2022/05/28 19:46 退会済み
管理
[一言] 感想って、一度付けたら最後まで全部フォローする、っていうポリシーでやってはいます。 ただ、書き手さんほどではないにしろ、やっぱりパワーいるんですよね… 毎日20件とか感想書き続けると。こりゃ…
[良い点] なるほど、確かにそうですね。 作品は見ても作品の執筆している作者という背景は見ずらいですし、実際評価ポイントも一つの作品につき1回しか出来ないから新規が増えない作品はどうしてもモチベがさが…
感想一覧
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