虫
西表島で生きるという事は、常に何かと戦うという事が分かった。
当面の敵は、蚊、蝿、蟻・・・たまに襲ってくるゴキブリ、蜘蛛、ムカデ、
等だが・・・
まず日がくれてから活発に活動し始める蚊に対しては完全防備で対応。
つまり長袖長ズボン手袋、顔にはモスキートガードネットで対応。
暑くて寝苦しいが仕方がない。
昼間キャンプ地の地面で寝そべっているとハエがたかってくる。
手で追い払ってもすぐ近くの地面に降りてこちらの様子を伺い、
ちょっと気を抜くと目や鼻や唇、頬にバシバシぶつかってくる。
近くで拾ってきた50cm位の竹を蝿叩きがわりに使ってみたが、
切りが無い。
いくら殺しても次から次えと現れる。
上からいきなりゴキブリが落ちてくる。
背中を手の平サイズの蜘蛛が駆け上がって頭の上に乗ってくる。
ムカデがにじり寄ってくる。
気が狂いそうだ・・・・・・・・・・・
蚊に刺された手足があまりに痒いので湯を沸かし、蚊に刺されて腫れたところにかけていく。
お湯をかけるともちろん熱いのだが痒みが和らぐ。
うかうかしてるとアリにも噛み付かれる。
そして黒い蝶がヒラヒラと俺の頭の回りを舞う。
なんだここは・・・・・・・