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ユーカリと殺し屋の万年筆  作者: 趙雲
龍勢淳編
56/130

「11話-再起-(前編)」

鷹階の崩壊が始まり、何か引っかかると感じた蒼谷さんが向かう先とは――



※約7,300字です。

2018年4月1日 22時(事件当日)

片桐組 鷹階 最上階廊下

蒼谷茂



 上の階から崩れていく鷹階に(わたくし)たちは只管走っていたのですが、突然頭上が暗くなったので見上げてみると――

「ぬりかべ?」

と、佐藤永吉が言うので、黒河恋は思い切り頭を叩き、

「紅夜さんの能力でしょうが!」

と、鋭く突っ込んでいるのを見て、思わず笑みが零れてしまいました。


 貴女、時折それを緩くしたものを藤堂さんにやっていますよね。


「蒼谷さんでしたっけ。とりあえず橋本共々バックアップしますから、一緒に抜け出しましょう」

紅夜さんは私に追いつき並走しますと、私の笑い皺に気付き目を丸くしました。

「はい。絶対に」

だからこそ私は更に頬に刻ませ、いつの間にか反対側を並走していた橋本さんをも驚かせてしまいました。



 ですが、私にはどうしても行かなくてはならない場所があります。

鷹階は皆さんで一緒に抜け出すにしても、門まで行く訳にはいきません。


 というのも、狼階で菅野海未や鴨脚夕紅と戦っていた同期――あことしとゆーひょんが負傷していると聞いておりますから。

もし身動きが取れない状況なら、私が助けに行かなければ誰も助けに行かないでしょう。


 そう思い、言い出そうとした時でした。

先頭集団の1人である龍勢淳がふと足を止めたのです。

「ぬ?」

それに対し、私の後ろを走っていた詠飛さんはゆっくりと歩を止め呟きました。


「私、まだやらなければならない事が残ってるので、先に帰っててください」

龍勢淳が振り返り一礼すると、

「そっか~。頑張ってね~!」

と、佐藤永吉が拍手しながら言いますと、黒河恋も息をつきつつ頷きました。


「いいんじゃない? 誰だってやる事の1つや2つあるから」

紅夜さんも目を細め微笑むと、橋本さん、後鳥羽竜馬と顔を見合わせ頷き合いました。

「兄さんたちが護らないなら、俺が残ってあげる」

透理さんは龍勢淳の側に行くと、満面の笑みで手を挙げて言いました。


「そうは言ってもなぁ……」

詠飛さんが困惑した表情で周りを見渡して言いますと、紅夜さんは肩に手を置き、

「時間無いし、反対するのも無駄だよ。――見て、あの顔」

と、囁きますと、詠飛さんは少々安堵したような表情を浮かべました。


 言われてみれば、覚悟を決めたような顔をしていますね。

これでは私たち外野が止めても無駄でしょう。


「承知致しました。私も貴女を信じるので、いつかどこかで」

と、最後に私が言いますと、龍勢淳が歩み寄ってひと切れの紙を手渡しました。

「無事に逃げられたら、ここに連絡してください」

龍勢淳はそう言い終えると同時に、透理さん共々どこかへ走り去ってしまいました。


 私は再び走りながら紙の内容を確認しますと、そこには『神崎医院』の住所が書いてありました。

おそらく、ここに黒河月道たち負傷者が居るのでしょう。

そうなれば、裾野とも会えるかもしれませんね。



・・・



 鷹階の外に無事出た龍勢淳と透理さんを除く一向は、一先ず全体の様子を見ようということになったのですが。

私はてっきり鷹階だけが崩壊しているものだと思っていましたから、他の建物は勿論門や周囲を囲む壁まで少しずつ崩れているのを目の当たりにして、

「は……」

と、何とも言えない声が漏れてしまいました。


 それを見た黒河恋は私の隣に立つと、

「今片桐組に居るのは狼階以外ですと、総長室のある奥の建物に別ルートから勝ち上がった菅野さんとかのグループ、片桐組経営陣のみです」

と、簡潔に報告したので、私は大きく頷いておきました。

それなら私は心置きなく救出に行けるということでしょう。


「皆さん」

私は段々崩壊していく建物を見遣っている皆さんに呼びかけると、

「私は、狼階に居る同期のあことしとゆーひょんを救出に行きます。ですから皆さんは――」

と、狼階に向かって歩き出して言うと、なんと背後で足音がするではありませんか。

おそるおそる振り返ると、各々浮かべる表情は違いますが賛成の意を示してくださっていました。


「上司を置いていく訳ないじゃないですか」

黒河恋が笑顔で私の隣に並んで言いますと、

「蒼谷さんはいい人だよ! さっきと違っていっぱい崩れてるし、2人助けるなら皆で行った方がいいですよ!」

と、佐藤永吉が何度も跳ねながら言い、

「仕方ない。付いて行ってやるか」

と、口こそ悪いものの傘を肩に乗せて呟く後鳥羽竜馬。


「俺たちも手伝うよ~。ね?」

紅夜さんが詠飛さんと橋本さんの方を見て言いますと、2人も頷いてくださいました。

これなら百人力、いえ万人力でしょう。



 私は矢の数を確認し、弦の撓り具合を確認しますと小さく頷きました。

ボウガンも問題ございませんし、これなら何があろうと助けられますよ。


 "私たちは3人で1つ。"

裾野と佐藤が抜けた後、貴方――あことし、よく言っていましたよね。


 "ボーカルとサックスが居なくなっただけよ。茂のベース、私のキーボード、あことしのドラムがあれば平気じゃない。"

ゆーひょん、5人でバンドを組んでいた頃が懐かしいですね。

あれは10代前半の頃でしたか。


 今、2人共助けますよ。


 絶対に。


・・・



 狼階に侵入した私たちは、2人が居ると黒河恋が割り出した1階の角部屋に向かいました。

そこはいつも閉ざされていて、入退出記録も1桁台の半ば隠し部屋です。

要するに、密談や違法行為をする場所なのです。

なので、黒河恋も私も片桐組隊員とはいえ初入出でございます。


「人感センサーですと、ここに居る筈なんですけどね~。照明が無いと――」

と、黒河恋が地図を見ながらタブレットの明りで照明を捜しておりますと、一陣の風が吹き、橋本さんの姿だけ消えておりました。

「あ~それなら大丈夫。執事は一通り暗闇時の戦闘訓練を受けているから。それに乞田は特に執事に厳しかったみたいだし~」

紅夜さんが伸びをしながら言いますと、詠飛さんは無意識なのか呆然と拍手をしておられました。


「後醍醐家では自分の身は自分で護れ、という教えだったからな。執事は基礎以外の戦闘訓練なぞしておらぬぞ」

と、詠飛さんが3つの足音が聞こえ始めた頃に言いますと、紅夜さんは詠飛さんに向かい微笑みかけ、

「後鳥羽家の人たちって、護ってもらいたい人が多いからね」

と、皮肉なのかすら分からないようスラッと言い退けますと、戻って来た橋本さんに信頼の眼差しを向けておられました。


 あことしもゆーひょんも普通に歩けておりますし、傷もそこまで深そうには見えませんが――っ!?

私の目の前に来た2人をよく見てみれば、あことしは至る所を槍によって傷つけられていますし、ゆーひょんはずっと俯いたままでした。

なるほど、菅野海未と対峙したのはあことしですか。

ただ、ゆーひょんは外傷が無いのに何故?


 先走って裏切ったあことしから裾野を護ると言っていた筈ですが――そういうことですか!!


「ゆーひょん、貴方まさか」

と、私が膝を震わせ肩に掴みかかりますと、ゆーひょんは私を優しく見下し確かめるように目を伏せて頷きました。

「どうしてそこまで……」

私はあまりに大きすぎるショックから頽れて言いますと、

「ゆ゛ーひ゛ょんがぁぁぁぁ!!!!」

あことしが突然大声をあげて泣き出したのです。


 と言いますのも、ゆーひょんの能力の欠点は"嘘を付くと言葉を失う"事。

彼は一度政治家時代に父親を守る為に嘘を付き、国会の途中で言葉を失いました。

ただ、一度目は3時間ほどで回復。

とはいえ父親は酷く失望し、政治家を辞めさせたのです。


 ですから政治家から片桐組に戻って来た際も、ゆーひょんは私にこう言っていたのです。

「二度目は無いと思うわ。その時は、誰の能力でもどうにもならないと思うの。……声帯が無くなる訳じゃないから、手術(あなた)でだってどうにか出来ないから」


 貴方は恐れていた二度目を、どうして使ったのですか。

そうでもしなければ、裾野を守れなかったのですか? それともあことしを守ったのですか?


 いつの間にか私の後ろで黒河恋が、ゆーひょんの能力や私たちの関係性について話し、介入しないように訴えているではありませんか!

そこまで教えた覚えはありませんよ。



「黒河恋」

私はちょうど説明し終えた彼女を呼ぶと、察した彼女はリュックからボードに挟んだ紙とペンを取り出し、ゆーひょんに手渡しました。

それと同時に詠飛さんが照明をつけて辺りが明るくなりますと、辺り一面にカードや血、投槍が散乱しているのが目に飛び込んできました。

が、それすら気にならない程、ゆーひょんが言葉を失った事への衝撃が大きかったのです。


「ゆ゛ーひ゛ょんが……」

あことしは泣きじゃくりながら、ここであった事を話そうとしましたが、ゆーひょんは首を横に振り制しました。

「お゛れ゛のせいで」

と、続けて言い顔を覆いますと、ゆーひょんは口パクで「そんな事ないわよ」と、言っていました。



 やがて紙に書き終えたゆーひょんはペンを黒河恋に返し、ボードを私に手渡すと、頽れた私と同じ目線になるよう正座をしてくれたのです。

私はなるべく先を見ないようにしながらも、笑顔を浮かべるゆーひょんに促されるまま読み上げることにしました。


「簡潔に言うと、あことしを守ったってことになる。龍也さんが死んでいるなんて嘘付いて。

それを聖の味方たちに話して、別れた直後ぐらいから言葉が出なくなってきて察したのよ。龍也さんが本当は生きているってね。

だけど聖を裏切ったあことしのせいじゃない。私が貴方を止められなかったうえに、龍也さんの真相に気付かなかったのが悪い。だから気にしないで、お願いね。

あと、茂。ここも崩れかけているのに、助けに来てくれてありがとう。でも、どこかで貴方が助けに来てくれる気がしていたの。私たちは3人で1つだから」


 私は途中から涙声になりながら読み上げますと、後ろから盛大に鼻水を啜る音が聞こえたので振り返りますと、

「絆だぁ~~」

と、忍者装束の袖で乱雑に鼻水を拭く佐藤永吉が見えたので、思わず吹き出してしまいました。

それにつられ、あことしとゆーひょんも肩を震わせて笑うので、しばらく笑いが止まりませんでした。



 数秒もして笑いも収まりますと、床で1人トランプをしていたあことしはハンカチで目元を拭き、

「だから俺たちは敵じゃないってこと! あと、今生き残れるか賭けをしてみたんだけど、絶対生還できるよ。順調にしか出来なかったから」

と、自信満々に言いますと、ドラムスティックを回すようにカードを指に挟んで鮮やかに回してみせました。

「それなら大丈夫ですね。貴方の賭け事の能力だけは、心から信頼していますから」

私は嫌味たっぷりに言いましたが、あことしは自慢気にフンと鼻を鳴らしドヤ顔をしたのです。


「そうですか、じゃあさっさと逃げますよ。先行って来るんで」

橋本さんは興味無さげに言って退けますと、一陣の風と共に姿を消してしまいました。

本当はそう見えるだけなんでしょうけど。


 ただ、こちらが全員部屋を出た頃に橋本さんが戻って来、

「負傷してはいますけど、"赤穂組の門番"である夜月忍が玄関付近で鎮座してますよ。どうします?」

と、紅夜さんに向かって言いますから、私は一度瞼を下し記憶を整理しました。


・・・


 赤穂組はあことしの実家で、経営理念や組織としての色を持たない自由過ぎる殺し屋組織。

それ故に殺し方にもマナーが無く、残忍で我流。

そのうえ、ドラムやスナイプといった赤穂組では"不要"とされている技術に興味を持ったあことしを家から追放。

只管兄と比べられ続けて植えられた、過度の劣等感だけを抱えさせて。


 そんな実家に対し、あことしは強い憎しみを抱いていた。

赤穂組の隊員を始末する依頼があれば積極的に受けており、成功率も格段に高かった。

そして、その理由を訊いた時のあの言葉。


――だらしない赤穂組の連中を始末した俺に感謝させなきゃだから。頭を地面に擦りつけさせて、ありがとうございますって言わせなきゃ。

絶対にあいつらだけは助けてやんない。ぜーったい!


・・・


 少々事情は違いますが、夜月忍を助けた上で赤穂組に突き出し、あことしが助けた事にしてしまえば……!

彼の憎しみや劣等感も多少は収まるのではないのでしょうか。

ただ、これには2つ問題があるんですよね。


 1つは夜月忍が素直に言う事を聞く人間ではないこと。2つ目は、赤穂組の門番の夜月忍をあことしが許す筈が無いこと。


 とはいえ、迷っている時間はありません。

あことしの賭けの中に私の行動が含まれているかどうかはさておき、言ってみるしかありませんね。



「あことし、ちょっと」

私は橋本さんの言葉に憎しみを再起させたのか、あことしは唇を白くなるまで噛んでいましたから、彼を呼びつけ先に話すことにしました。

「うん」

あことしは意外にも素直に頷きますと、一緒に輪から外れてくれました。



「なに?」

切れた唇を気にせず、私をじっと見つめるあことしは、いつもの彼そのもの。

ただ、数秒前の彼は憎悪に支配された不安定なあことし。

言い方を誤れば、間違いなく瀕死の夜月忍を殺しに行くでしょう。


 橋本さんがわざと"鎮座"という言葉を使ったのだとしたら、玄関付近で座り込んでいるということ。

門番がそんなことをする筈が無い事から、夜月忍は瀕死。

それを知ったら、あことしは――彼は自我を保てなくなるに違いありません。


 幸いにも彼の頭が多少弱いので、私の呼びかけに素直に応じただけ。

気を付けなければ。


「貴方はもし、もしですよ? 私が夜月忍を連れて帰ると言ったら、どうしますか?」

と、万が一である事を強調して訊きますと、あことしは一歩近寄って微笑みながらこう言いました。

「別に? しげちゃんの事だから何か考えがあるんだよね?」

と。

その言葉に私は身体中に鳥肌が立つような、恐ろしい悪寒を感じました。


 その理由は、私以外の人間が今の言葉を口にしていたら、確実に手に掛けられていたからです。

そう確信できる程、あことしの両の拳は強く握られ変色しておりました。

ということは、訊き方が悪かったということでしょうか。

やはり、私には人間の感情に寄り添った言葉は苦手です。


「はい、もちろんですよ。私が考え無しに貴方の怒りを買うような事を言いますか?」

私は首を斬られる覚悟で生唾を呑んでから言いますと、あことしは目を伏せ私の肩にポフと頬を当てました。

「ううん。すそのんのんとしげちゃんは、思いつきで俺を怒らせたりしないよ? だから、我慢する」

と、歯ぎしりこそしていますが穏やかな口調で言う彼は、いつもの笑顔が似合うあことしでした。


「すみません。訳は後で必ず話しますから」

私はあことしの背中を軽く撫でますと、私たちを待ってくださっている皆さんに向かって声を掛けました。


「夜月忍の件ですが、あことしの実家である赤穂組の出身とのことなので、あことしと話し合った結果、連れて帰ることになりました」

私はなるべく感情を出さないように言いますと、橋本さんは小さく頷いてくださいました。

「分かった~」

と、紅夜さんが詠飛さんの腕を小突いて言いますと、

「少々手荒にはなると思うが、見逃してくれ」

と、詠飛さんが後頭部を掻いて言い、2人は玄関の方へ歩いて行かれました。



 という訳で、残された私たちは2人の事を見守ることになったのですが。

まず、2人が近づいた事で座りながらも武器を構えた夜月忍の腕をナトロンで固め、何か二言三言紅夜さんが言いました。

すると詠飛さんが呆れたような表情をされ、夜月忍も戦意を喪失したのか、武器を落とし項垂れたのです。


「……」

その様子を見ていた黒河恋は、真顔と言いますか何とも言えない表情で口を噤んでいました。

理由は大方察することはできますが、簡潔に言うなら赤穂組の違法行為の事を掴んでいるから――この後は言わなくても分かると思います。

名家にまで知られているということは、下手な動きをすれば遅かれ早かれ政府に告げ口されてもおかしくない状況ですからね。


 敵に回したくない、この一言に限ります。



 それからしばらくすると、詠飛さんが四肢をナトロンで固められた夜月忍を背負い外に出たので、私たちも降ってくる瓦礫を避けながら外に出ました。

外に出てみますと、地震は大分収まりましたが建物の崩壊が激しく、狼階と総長室のある城以外の建物は灰と化しておりました。

こうなると門も囲いも無く開放的とも言えますが、23時過ぎなので外敵の侵入のリスクには注意が必要そうですね。


 さて、神崎病院に来て欲しいと龍勢淳に言われていましたか。

ちょうど夜月忍も負傷しておりますし、あことしの家族を呼ぶのは病院にしておきましょうか。

その方が神崎颯雅やその家族の支配下に入るでしょうし、何より赤穂組とはいえ病院で下手な真似はできませんから。


「どこか病院に連れて行かねば、この者の命は危ういぞ」

詠飛さんが夜月忍を背負い直しながら言いますと、私は龍勢淳のメモを見せ、

「龍勢淳より神崎病院に来るよう言われております。お手数をお掛け致しますが、そこまで――」

と、私が言いかけたところで私ですら知っている高級車、サンチュリーが目の前に音もなく止まったのです。


 そこから少々意地悪そうな執事が降りてきますと、

「全く、橋本の人遣いが荒いんですよ、透理様! 透理様!? いらっしゃらないんですか!?」

と、1人で勝手にパニックを起こしその場をぐるぐると回りだしたので、橋本さんはその人を助手席に押し込み、

「滝本執事長はパニック起こしがちなんで面倒なんですよね。さ、乗ってください」

と、さも当たり前かのように言いますし、紅夜さんと詠飛さんは何も言わずに乗り込むので、私たちも付いて行くしかありませんでした。


 私も一応名家の一員ですが、後鳥羽家と後醍醐家は別格ですから。

到底敵いそうにもありません。

戦う気もございませんが。



 サンチュリーに乗り込んだ私たちは神崎病院に向かい車を走らせ、私は待っているであろう元同期の親友の元気な姿を思い浮かべ、1人回顧の草原へと駆け出していきました。

ここまでの読了、ありがとうございます。

作者の趙雲です。


次回は別行動を申し出た龍勢淳と後鳥羽透理の行方を追っていきますので、

お楽しみに!


次回投稿日は、2月16日(土)or 17日(日)でございます。

それでは良い1週間を!!


趙雲

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