異世界召喚(先)の根本的悪意
ここで扱うのは人の手による異世界召喚です。超常の存在の手については除外します。
召喚。これは異世界に行く手段として、比較的ポピュラーな方法だ。
だが私は不思議に思っていることがある。
病原体(免疫)と毒、これについてだ。
異世界召喚する方の世界の住民を甲、される方の世界の住民を乙とすると。
同様の進化を辿っていない甲及び乙が近縁種である確率は極めて低い。
例外として、甲及び乙は比較的最近に同様の祖先を持ち、甲もしくは乙の世界へ移住した場合が存在するが、ここでは除外するものとする。
以上のことから、
1.乙は召喚時に甲へ遺伝子的処理を施される。
2.乙は召喚時に甲へ遺伝子的処理を施されない。
以上の場合が存在する。
一般的に用いられるのは1だと思われる。
2だと、甲の世界で一般的な可食物も、乙にとっては有毒物質が含まれている可能性がある。例をあげるならば、猫がネギで中毒症状を起こすのと同じことだ。
乙が|何の気なし《故意に毒や腐敗物を混ぜる以外》の食事で食中毒を起こし倒れる描写はまずない。故に1というわけだ。
前提はここまで。
私が不思議と思っているのは、乙は1にもかかわらず、召喚された後の乙に毒が有効である場合がほとんどだということだ。
私は医学や薬科の学問は修めていないため、間違った認識かもしれないが。
病原体と毒は似たものだ。
病原体の中にはそれ自体が影響を及ぼすわけではなく、作り出す毒素が影響を及ぼしている場合もある。このことから病原体と毒は、病原体∩毒。という概念だと私は認識している。
分かるだろうか。
技術的に生物としての枠組みを操作し免疫機能に手を加えられる甲が、乙に毒が有効な状況を残しているのだ。
そんなもの故意に決まっている。
つまりこのことを悪意的解釈をすると。
甲は乙に用件(魔王退治など)があるにも関わらず、縛りプレイをさせる、甲は本当は舐めプ中なのだ。
そんなものは他力本願の時点で理解している諸兄姉には分かり切っていると思われますが。
つまり私の結論は、
甲は遊び中です。故に、甲に対して友好的に振る舞おうが敵対的に振る舞おうが、どちらのしろ甲もしくは一部の甲の掌の上です。
そんなものに付き合ってあげる乙はお人好しですね。
ということだ。
視点を変えると、乙の自由な振る舞いを肯定すると捉えることも可能。
他人の掌の上で踊るのが嫌いな方は、召喚を回避するか、甲側になることを私としてはお薦めします。
お読み頂きありがとうございます。
そう言えば、猫が食べれて人が食べられないものってあるんでしょうか? 逆はよく聞くんですが。




