高空のアリス―白と黒に生きる者
火星にあるプルーム学園より留学生として招待された長崎銀次郎は、とある事情によって誘拐されしまった。そして出会った少女は語る。「世界を分解してその欠片を再構築する。わたしにはその権限がある」軍隊すら独断で動かすことが出来る少女は自らを『独裁者』と呼ぶ。ひょんなことで、少女の秘密を知ってしまった少年は口封じにと彼女の秘書としてこき使われてしまう羽目に。毎日が平凡だった少年は、忙しくも充実した日々を送っていた。そんなある日。ある一通の手紙が火星を揺るがす事件へと発展してゆく。