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冒険の始まり

いつもより長めに書きました。まだ短いですか?

神殿から出てきた俺は死んだ悔しさよりも怒りの感情の方が勝っていた。

 

 何でヲブラス出てこないの!?死んじゃったじゃん!何で寝てるかなぁぁ!!死ぬって復活出来るって知ってても怖いんだよ!?

 

 実はこの世界では登録しているプレーヤーは死んでも復活ができる。それには様々な条件を満たす必要があるが大きい条件は2つある。1つは復活を願う事。復活を願わない死なら復活はできない。2つ目は復活できる体があること。これは例えば、大爆発に巻き込まれたなどで、体が散り散りになっても復活はできる。できないのは、年を取って体にがたがきて動かせない、腐っている時などである。

 

 俺はまだまだ若いし、なによりヲブラスを使役したかったから、復活を望んだ。

 

 さて、これからどうするか。

 ヲブラスはお昼寝していたから出て来なかった。それは、自分より昼寝の方が優先度は高かったという証左である。

 

 ならどうする?

 

 起こしに行くことが最も成功率は高いが、ヲブラスのダンジョンは多くの人が挑んではいるが、未だ誰一人としてクリアしていないのだ。

 聞くところによると、獰猛で狡猾。近づくことさえ叶わなかった人も多くいるらしい。

 そんなダンジョンを攻略して自分の召喚獣を起こしに行くのはどうかと思うな。これは最終手段にとっておくとして。

 

 となると…、あとは俺がヲブラスのお昼寝よりも優先順位を高くしなければならない。

 俺、まだまだ新米だし。舐められてるんだろうな。

 

 そうするとどうすればいい?。

 

 まず、どれ位強くなればいいのかからだな。

 召喚獣はそもそも、自分より強い奴の元に付く。ということは最終目標はヲブラス討伐になるな。あれ?じゃあ、ヲブラスのダンジョンをクリアするのが目標になるな。

 起こしてダメだったら力ずくで従わせる。うん、この目標でいいな。

 

 強くなるにはダンジョンに潜る必要があるな、でも、一人で入れる所には限りがあるし…。できるだけ難度が高くて、クリアする確率が高い方法…。

 

 そうだ!パーティーを組もう。


 パーティーでなら少し厳しいダンジョンでもクリアする確率は上がるし。

 なにより楽しいじゃないか!

 

 よし、決定だ。そうと決まれば早速パーティーに入らないと!

 

 募集しているパーティーに入ったら、俺みたいな奴は邪魔だろうなあ。俺ヲブラスしか持ってないし、ヲブラス出てこないし…。あそこに相談しに行くか。

 

 ―ということでやって来ました、ギルド会館!

 

 ここは各地からの依頼を受け付け・斡旋を行うクエスト管理所と、ギルドを作りたい人に各種手続き・募集を行い、入りたい人には職業等から適当なギルドを紹介してくれるギルド案内所がある。いわば、プレーヤーお助け所なのである。

 

 俺はそんなギルド会館の中のギルド案内所へと来ていた。

 

 案内所と言っても、もちろんギルドに入る訳じゃない。ギルドを作ろうと思っての事だ。

 

 ギルドを作りたい人へのパンフレットが窓口にあり読んでみたのだが、ギルドを作る条件は、

 

 ・沢山の人とわいわい、或いはがっつり楽しみたい事。

 ・レベルが25を超えている事。

 ・20000jgを支払う事。

 

 俺のレベルは27だから作るのは問題ない。でも、20000jgは…、俺の資産3万しか無いんだけど。

 

 それでも作るしかない!

 

 ―窓口にて。

 

 「すみません、ギルドを作りたいのですが」

 「ギルド作成ですね?では、こちらの書類の必要欄に記入をお願いします。記入はあちらのテーブルにてお願いします」

 「あ、はい。わかりました」

 

 という訳で来たぜ記入用テーブル。

 厳つい兄ちゃんや、職人風の兄ちゃん達が空いているスペースにひしめき合っています。とても怖いです。

 

 いや、だってさ、兄ちゃん達みんな170位の背があるよ?あ!ごめんなさい。

 俺150だよ?いえいえ、どうぞお先に!

 みんな怖い顔して見下ろしているよ?怖いよ?ちょっとトイレ行きたいよ?

 なんたってさっきから場所が空いてもみんなに譲る位だし。割り込んだら死んじゃいそうだよ?復活も諦めるよ?

 

 そんな感じで俺はテーブルの周りでオロオロしていた。

 

 その時だ、

 「おう、坊主。書きたいんだろ?こっち来いよ、俺もう行くから」

 鉢巻きに少し汚れた服装の職人風の男の人が場所を譲ってくれた。

 「え?あ、ありがとうございます!」

 俺はその男の人に感謝の言葉を言うと、その方は

 「いいって、いいって。それよりはうちに装備作りに来てくれよ。そっちの方が助かるから」

 やはり加工屋の人だったか。

 「じゃあ、これが終わったら行かせてもらいます」

 気がついたら、なんか俺この人に敬語じゃない?まあ、感謝してるし?

 「ああ、そうしてくれ。俺の名前はグラゼってんだ。工房は西通りの奥の方にある。グラゼって言ってくれれば近くの人は大体分かるぜ。じゃあな!」

 グラゼさんは手を降りながら窓口へと進んで行った。

 

 加工屋か。これからお世話になるだろうな~。

 はっ!それより先に書類書かないと!

 

 ―俺は必要事項に記入を済ませて、窓口に書類を提出した。

 しばらくの審査の末、見事俺のギルドは出来上がった。

 ギルドの名前は『ヲブラス』にした。このギルドはヲブラスを倒す為に作った物だし、ヲブラスは俺しか契約していないモンスターだから、俺が使っても文句は言われないはず。

 

 さあ、今日からヲブラスの活動開始だ!

 

 とりあえず、窓口で募集をかけて貰う。

 今欲しいのは、まず、戦士職だろう。あとは、回復系。

 魔法職は…いらないかな!

 

 パーティーは6人までと決められている為、戦士職3人と回復職1人を募集してみる。いい人来ると良いけど。

 

 さて、これはすぐできる訳じゃないしグラゼさんの所に行くかな。

 

 ギルド会館があるのは中央通りだから、まあまあ遠いな。気にするほどでも無いっか。よし、工房目指して、しゅっぱーつ!

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