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中間の街

お待たせしました。

 次の日。

 俺たちは朝早くから町を出た。

 と言うのも、俺たちが向かうマーレ王国の方に邪神側の転移者がいるとゼオンから念話が来たからである。

 話を聞くと、街の近くにあるダンジョンを攻略したことにより、人々に囃し立てられ調子よく魔物狩りをしてるせいか、その街周辺の生態系が崩れ始めているとのことだ。

 いくら魔物が悪と言われていようが、彼らも生物だ。

 狩り尽くせば生態系が崩れていく。

 絶滅とか普通にあり得るからな。


 そんな理由で俺たちは朝早くから移動をしているわけだ


「お、あの街か?」

「はい、あの街であってます」

「結構大きい街なんだな」

「そうですね。私たちがいた国、レインハート王国とマーレ王国の中間に位置する街ですからね」

「なるほどな」

「因みにですが、この街の北方の森にエルフの里がありますよ」

「おお、なら街で一休みしたらエルフの里にでも行ってみるか」

「そうしましょう」

『腹減った』

「はいよ」


 我らが食いしん坊様がお腹へったらしいのでとっとと街に入ろう。

 門まで来ると、審査待ちの長蛇の列が目に止まる。


「これは暫く掛かりそうだな」

「ですね」

『肉ぅ』

「我慢してくれ」


 あからさまにしょんぼりするノワール。

 こればっかりは仕様がないので我慢してもらいたい。


【マスター。件の転移者が来ましたよ】

「・・・へぇ、あれがねぇ」


 サーシャに言われ、来た道の方を見るとそこには黒髪の少年とその連れであろう青い髪の少女が歩いてきていた。

 彼らは列を無視して門まで歩いていく。

 当然横入りになるため文句が出るが、審査官の兵士は列の人を後回しにして彼らの応対をする。

 そら街の英雄様だもんな。特別扱いは普通だ。

 文句が飛び交うなか、彼らは気にすることもなく門を通っていった。


「どう?」


 サーシャに彼らについて聞いてみた。


「偽善の勇者よりは強いですね。特に少女の方は人間じゃないです」

「人間じゃないのか」

「ええ、天使族です」

「天使かー。強そうだな」

「マスターの腕力の方が強いですね」

「弱そうだな」


 まぁ、それなら戦闘になっても大丈夫そうだな。



◇◆◇◆◇◆◇



 それから30分位経って漸く俺たちの番になった。


「男と女一人ずつで従魔が一匹か。ステータスカート異常ないな。街中で従魔が起こした騒動の責任は主である君に行く。それだけは覚えておいてくれ」

「わかりました」

「よし、通って良いぞ」


 やっと中に入れたな。

 やはりと言うかなんと言うか、従魔の話しはどの街でも言われることなんだな。

 まぁ、当たり前っちゃ当たり前か。


『まずは肉だな! 寄り道せずに肉だな!』


 どんだけ腹へってんだこの犬っころは。

 まぁいいか。とりあえず、犬っころの腹を満たすために何処かで適当な飯屋に寄っていこう。


「すみません。この辺に従魔も入れる食堂か何かないですか?」

「ああ、だったらこの道を真っ直ぐ行って二つ目の角を右に曲がった所にある宿屋がいいぞ。見たところ冒険者なのだろう? 泊まれるし飯は美味いしで良いところだぞ」

「へぇ、情報ありがとうございます。あ、このリンゴ三つ買いますね」

「お、毎度ありっ!」


 近場にあった果物屋で情報を聞き、その代わりにリンゴを買った。

 そのリンゴをシャクリとかじりながら、教えてもらった宿屋へと向かった。


「ここですね」

「おー、立派なもんだな」


 着いたところは予想よりも立派な建物。

 金狐亭と書かれた看板を引っ提げたその宿は外観も綺麗にされており、昼飯時も相まってか中からは賑やかな声が聞こえる。

 俺達は金狐亭の扉を開いて中へ。

 一度全員から視線を浴びるが、彼らは気にすることもなく直ぐに談話へ戻る。

 そんな楽しそうな彼らを横目に受付カウンターへ向かう。


「いらっしゃい。飯かい? 宿かい? それとも両方?」


 カウンターでは年配のおばさまがおられた。

 俗に言う肝っ玉おかんと言うやつだろうか? そんな感じで厳しいが優しそうな人だ。


「両方でお願いします」

「はっは! 礼儀正しいじゃないか! 両方だね? 部屋はどうする?」

「二人部屋を一部屋と、獣舎をお願いします」

「あいよ! 何泊するつもりだい?」

「とりあえず一週間で」

「一週間ね。なら朝昼晩食事付きで3万5000ゴルドと獣舎代、それと従魔の飯代込みで4万ゴルドさね」

「4万ですね。わかりました」


 4万ゴルドをカウンターに乗せる。


「毎度! 昼ごはんはどうする? 食べるかい?」

「あ、お願いします。あと、従魔の分もよろしくお願いします」

「あいよー! アンター! 昼二人分追加だよーっ!」

「ああ!」


 奥から男性の返事が返ってきた。


「二人は適当にお座り。従魔の君は私に付いて来てもらうよ」

「ウォン」

「はっは! 人の言葉を理解してるのかい? 賢いねぇ! おいで、こっちさね」

「ウォン」


 久々に聞いたノワールの鳴き声。

 彼はおばさまに付いて外に出ていった。


「座っとくか」

「ですね」


 暫くして飯が来たが、ビックリするくらい美味かった。

 大当たりの宿屋だ。

アルファポリス様でまた別の作品を書いていました。

忘れていたわけではないです。決して

同じペンネームで活動していますので、良ければお探しくださいな!

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