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絡まれるアルヴァさん

 それはAランクの依頼をこなした帰りの事だった。


「あ」

「あ」


 門の所で勇者君一行と鉢合わせしてしまった。

 この一行には王女さんはいなかったが、その代わり女が二人増えていた。


「ッ!? 魔物っ! 皆下がって!!」


 勇者君はノワールを見ると女たちを後ろに下げて構える。

 ん?

 この前ギルドに来た時に見なかったのか?

 俺達は無視して門を通り抜ける。


「おい! なんで魔物も通すんだ!」


 勇者君は門を素通りしたノワールを見て門番に詰め寄る。


「ノワールは彼の従魔だから問題ない」

「もし町中で暴れたらどうするんだ!!」

「その時は彼の責任になるだけだ」


 お、そうだな。


「でも…!」


 でもじゃねーよ。


「なら僕が……ッ!?」

「僕が…なんだって?」


 彼はその先を言わなかった。否、言えなかった。

 俺が彼の首に大鎌を添えたから。


「ん? 僕が…の先は言わないのか?」

「っ…!」

『そんなの放っておいて肉だ』

「あいよ」


 ボックスに大鎌を放り込んで勇者君から離れる。

 勇者君は俺が離れると腰が抜けたのか、その場に座り込んでしまう。


「アンタっ!! 誠になんてことしてくれてんのよ!!!」


 そう言うのはもう一人の勇者である女。

 他二人は勇者君―――マコトだっけ? に近寄り慰めながらこちらを睨んでいる。


「俺の仲間に攻撃しようとしたから脅しただけだ」

「仲間ァ!? 魔物なんかが仲間ですって? 馬鹿なの?」

「ああ。言いたいのはそれだけか? それだけなら俺達は行くぞ」

「待ちなさ…ッ!?」


 殺気をぶち当てて動きを封じてギルドへ向かった。

 その途中、ずっと黙っていたサーシャが口を開く。


「勇者の男の方のステータスなのですが、拝見したところ、面白い物を発見しました」

「詳しく」

「彼の称号に【偽善の勇者】って表示されてまして、笑いを耐えるのがやっとでした」

「そんなん草しか生えないじゃないですか」


 称号が偽善ってあるのか。


『おい肉』

「もう少し待て」

『はよ』

「はいはい」


 とりあえずギルドへ行った。

 報告を終えて外に出ると、何やら騒がしく、騒ぎの方を見るとそこはノワールがいつも待っている所だった。


 人混みをかき分けて中心へ行くと、予想通りと言うかなんと言うか勇者マコト君だった。

 彼は腹が減って機嫌が悪くなりつつあるノワールに剣を向けており、ノワールは敵意全開のマコトに対し唸って威嚇している。


「魔物は町中にいちゃいけないんだ!」


 町中で剣を抜いちゃいけないんだ!

【あれ聖剣ですね。名前はまだないみたいですけど】

 強そう。

【マスターの腕力の方が強いです】

 弱そう。


「何をやっている!」


 そこへやって来た憲兵さん。


「町の中に入り込んだ魔物の退治です」


 頭おかしい。


「は? ああ、なんだノワールか。こいつは従魔だ。剣を向けるんじゃない」

「従魔だろうと魔物を魔物です。倒すべき敵です」

「はぁ…」


 憲兵さんはため息を吐く。

 これは王女さんも苦労しますわ。


「おい、アルヴァ! 見てないでノワールを連れてってくれ」

「あいよ」


 憲兵さんに言われたのでノワールの所へ行く。


「帰るぞノワール」

『ドラゴンで勘弁してやる』

「もうない」

『そんな馬鹿な……!?』

「とりあえず帰るぞ」

『…わかった』


 しょんぼりするノワールに癒されながら、未だに剣を抜いたままのマコトを無視して宿の方へ歩く。

 だが、後ろで動く気配がしたので振り向きながら振り下ろされた剣を摘まんで受け止める。


「なっ!?」


 振り下ろしてきたのはマコト。


「これは……なんのつもりだ?」

「魔族は魔物を使役する力を持っていると聞いた。だから君は魔族なんだろ? 正体を現せ魔族ッ!!」

「憲兵さん?」

「殴っていいよ」

「うっす」

「何を言っゴバッ!?」


 憲兵さんに了承を頂いたので容赦なく顔面を殴りました。

 彼は良い所に入ったので即気絶。


「あとはよろしくお願いします」

「おう」


 憲兵さんにマコトを任せて俺達は宿へ帰った。


『肉肉肉肉肉ゥッ!』

「わーったようるせぇ」



お読みいただきありがとうございます。


すみません。明日から一カ月程休載します。

書き溜めも無いので待っていて貰えると嬉しいです(*´ω`*)

本当に申し訳ございません。

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