Bランク昇格試験
翌日、今日はサーシャが昇格試験を受けるので依頼は受けなかった。
そして、現在時間にして正午。
俺達はギルドに来ていた。
「試験は訓練場で行いますので、どうぞこちらへ」
受付嬢に連れられ訓練場へ。
俺は入り口近くで待機することにし、試験を見守る。
サーシャの相手となるのは筋骨隆々な男。
武器は大剣とどこにでもいそうな冒険者だ。
一言二言話した後、一緒に来た受付嬢が開始の合図をする。
「どっかでもかかってこい!」
「では、失礼して……」
サーシャは目を瞑ると魔力を練り上げる。
練り上げられた魔力を使用して数十にも及ぶ炎の槍を作り出す。
「…は?」
「え!?」
その光景に相手の男は勿論のこと、見守る受付嬢も驚きの声を上げる。
「行きます」
「え!? ちょっ!?」
待ったを掛けようとする相手だが、その前にサーシャが全ての炎の槍を放った。
ドドドドドドッ!! っと凄い音を立てて被弾する槍。
煙が晴れるとそこには腰を抜かす男が無傷でいた。
「やり過ぎだ。サーシャ」
無傷な理由は俺が男性の周りに防御魔法を展開したためだ。
Bランク相手にさっきのは危険すぎると思っての判断だったのだが、正しかったようだ。
「すみません」
謝るサーシャ。
「俺にじゃないだろ?」
「そうですね。申し訳ありませんでした」
相手の男に頭を下げるサーシャ。
「あ、ああ。いや、いいんだが……」
男は呆然としながらもちゃんと返事をする。
「結果は?」
呆然として返事以降喋らない男に俺が問う。
「……文句なしの合格だ。それからお前」
「なんでしょう?」
男は俺を見て言ったので返事を返す。
「助かった。ありがとうな」
「いえ、仲間の愚行申し訳ありませんでした」
「いやあ、気にするなって! この試験の試験官は危険を伴うからな。これくらい承知の上だ。それにもし死にそうになっても腕の立つ回復魔法士がギルドにいるからな」
「そんな凄い人がいるんですね」
「ああ、ケガした時はギルドで頼むといい」
「ええ、そうします」
ケガしたらね。
「話は終わったようですね。では、サーシャさんのランクを更新するために上へ行きましょう。セイザスさん、今回はありがとうございました。報酬を払いますので一緒に上へ行きましょう」
「「わかった(わかりました)」」
その後、受付にて更新を行って昇格試験は終わった。
これでサーシャもBランクだ。
「昇格祝いに一つ上の依頼を受けるか?」
「いいですね。Aランクの魔物も見ておきたいですし」
今まで一回もAランク以上を受けてないし、ここいらで受け始めてもいいだろう。
Bランクの依頼も少なくなってきたしな。
「すみません。アルヴァさんはBランクなのでAランクの依頼は受けることが出来ません」
「……そうなんですか?」
「ええ、上のランクを受けられる上限はBランクまでなので、現在Bランクであるお二方が受けられるのはBランクまでです」
「なるほど、わかりました。説明ありがとうございます」
「いえ、仕事ですので」
受付から離れ酒場の空いてる席へ座る。
「どうすっか」
「まあ、地道に上げるしかないでしょうね」
「それしかないかぁ。ゆし、明日からは午後にも依頼を受けるか。出来るだけギルドポイントが多い奴を狙ってな」
「わかりました」
計画も立てたので、食べていなかったお昼を食べることにした。
明日から本気出す。
またもや日常?回でした。
明日から本気出す。
お読みいただきありがとうございます。




