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急襲

今回短めです。

 防衛してから二日が経ち、討伐隊が到着した。

 兵士から聞いたのか、フィサリスさんが俺達が泊まる宿へやって来た。


「姉さん!」

「アリンシア? なんで貴女がここに?」


 俺に話しかける前にアリンシアさんがフィサリスさんに声を掛ける。


「長老様が姉さんに一度顔を出しに帰ってくるよう、私を使いに出したのよ」

「そう言えばここ十数年帰ってないわね」

「母さん達も心配してたよ」

「そう。じゃあ、次の休日には帰るわ。所でなんでアルヴァ君と一緒にいるのかしら?」


 一緒に昼食を取っていたので、俺に話を振るフィサリスさん。


「オークに連れてかれてる所を助けてくれたの」

「え!? 貴女捕まったの!? なにもされてないっ!?」


 アリンシアさんの両肩を掴みすごい勢いで聞くフィサリスさん。


「集落に連れてかれる前に助けられたから大丈夫。何もされてないよ」

「そう…。ありがとうアルヴァ君。貴方のおかげで妹が汚されずに済んだわ」

「当然のことをしたまでですよ」

「それでもありがとう!」

「ありがとうございます!」


 美女二人に頭を下げられた。


「頭を上げてください。フィサリスさんは俺に話があって来たんですよね?」

「そうだったわ。貴方がオークの斥候部隊200匹を倒したって本当なの?」

「本当ですよ。言ったじゃないですか。町を守るって」

「……そうだったわね」


 やっぱり信じてなかったな。この人。


「まあ信じてくれなくてもいいですよ。所で、俺も討伐隊に参加してもいいですか?」


 新しい武器をもっと使いたいだけだけどね。


「ええ、それはもちろん。むしろお願いしに来たのだもの」

「そうですか。では、よろしくお願いします」

「こちらこそ」


 その後、フィサリスさんも交えて昼食を食べた。



◇◆◇◆◇◆◇



 夜、俺は討伐隊に混じり集落近くの森で待機している。

 作戦としては、まず魔法使い達が範囲魔法を使う。

 火の海とした後、それぞれのパーティーに分かれて各自殲滅だ。

 単純な作戦でありがたいぜ。


「始めます。各自準備を」


 フィサリスさんの言葉に各々準備を開始。

 魔法使い達は魔力を練り上げていく。

 そして……。


「「「「フレイムレインッ!」」」」

「「エクスプロージョンッ!」」


 彼ら彼女らは魔法を行使した。

 集落に降り注ぐ炎の雨は木で木造の小屋に火をつけ、爆発魔法により集落を囲う木の壁は破壊された。


「突撃ーッ!」

「一番デカい小屋に女がいるっ! 女どもはそっちを頼んだっ!」

「了解よッ!」

「任せなさいッ!」

「お前らは女どもの護衛だッ!」

「「「おうよ!」」」


 役割分担を済ませた彼らは駆けていく。


「俺らも行くか。ノワール、また遊撃頼んだ」

「ウォン」

「サーシャは魔法だ」

「了解です」


 俺らも彼らを追いかけ集落へ入った。


お読みいただきありがとうございます。

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