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森の建造物

 翌日、さっそく俺達は森へと来ていた。

 前回は手前までしか入っていなかったが、上空から確認するとかなり広いことがわかった。

 上空と言ったが、俺は現在空中歩行スキルを使って上空に立っております。


【どうですか? マスター】

「上から見た感じだと異変はなさそうだが……お」

【何かあったんですね】

「ああ、森の丁度中心かな? そこに結界が張られてる」

【結界ですか。十中八九それですね】

「ああ、とりあえず行ってみよう」


 俺は地面に降りて、二人を連れて森へと入った。

 鬱蒼とした森の中を進む。

 途中ボアやらゴブリンやらと出くわしたが、近づかれる前にノワールに殲滅されていた。

 森の中でのノワール君強すぎ。


 一時間程歩いた所で結界へとたどり着いた。


「結界の効果は侵入拒絶、不可視と言った所ですね」

「破壊して中に入るか?」

「ウォン」


 結界を調べ、破壊しようかと思った所でノワールが吠えた。


「どうした?」

「中に仲間がいる。だそうです」

「ダークウォルフ達か?」

「ウォン」

「そう。だそうです」

「ふむ」


 予想的中ですか。そうですか。


「下手に壊して内側に影響が出ても困るし、サーシャはここでもう少し調べてくれないか?」

「マスターは?」

「一度戻って結界の事を報告してくる」

「わかりました」

「ノワールはサーシャの護衛を頼まれてくれるか?」

「ウォン」

「任せろ。とのことです」

「ありがとう」


 サーシャとノワールにお礼を言い、空中歩行で街道へと出た。

 ノワールの仲間が中にいると言う事で街へと急ぐ。


「お、もう帰って来たのか。もう一人と従魔はどうした?」

「少し急ぎの用がありまして依頼先で待機してもらってます」

「そうか。引き留めて悪かったな」

「いえ、では」


 門番と別れギルドへ。


「あ、アルヴァさん! 今日はどうしました?」


 受付に居たのは俺が登録した時に対応してくれた赤毛の受付嬢。


「ちょっと急用でして。ギルドマスターに会えますか?」

「マスターなら今執務室にいると思います。お連れしますね。受付お願いします!」

「すまない」

「いえいえ」


 カウンターから出てきた受付嬢について行き、執務室へ。

 執務室前へ着くと、彼女は扉をノックする。


「アルヴァさんをお連れしました」

「入っていいわよ」

「失礼します」


 中へ入る。

 受付嬢は俺を中へ通した後、一礼して仕事へ戻って行った。


「どうしたの?」


 ギルマスは仕事を中断してこちらを見る。


「森の異変について報告しに来ました」

「もう!? それで? 何があったの?」

「森の中心辺りに結界が張られている場所を見つけました。現在サーシャに結界の調査を行って貰ってます」

「女の子をあんな場所に置いてくるなんて関心は出来ないけど、報告はありがとう」

「ノワールにサーシャの護衛を任せてますので…。では、俺も戻りますね」

「ええ、頑張ってね」

「はい」


 報告を終えたので、執務室を後にした。


「お話はもう終わりですか?」

「ええ、報告だけでしたからね。これからまた森に戻るんです」

「大変ですね。お気をつけて!」

「ありがとうございます」


 赤毛の受付嬢と会話した後、門で一言二言話し森へと急いだ。

 森へは空中歩行を使って飛んで行ったので、すぐに着いた。

 空中歩行便利。


「おかえりなさい。マスター」

「ただいま。何かわかったか?」

「破壊しても平気だとわかりました」

「それだけわかれば十分だ。魔物の襲撃とかは?」

「ノワールが殲滅してくれました」

「さすがノワール」

「ウォン」


 破壊できるんならこっちのもんだ。

 ぶっ壊しちゃろ。


 グッと握りこぶしを作って結界に叩きつける。

 すると、パリンッ! とガラスの割れた様な音とも結界が崩壊した。

 不可視の結界の内側から現れたのは石で出来た人工物。

 ヒビが所々に入っており、苔やツタが全体とまでは行かないが覆っている所から見て、かなり前の建造物だと思われる。


「遺跡ですね」

「ああ、もしかしたら九年前と同じでダンジョン化してるかもしれん」

「気を付けていきましょう」

「ウォン」


 建造物へ入り込む。

 入ってすぐに下への階段があったので、地下主体の遺跡なんだろう。


「綺麗ですね」

「ああ、ダンジョン化はしてないな。広さはわかるか?」

「はい、でもそこまで広くないです。階層も上の階を合わせても三階層しかないです」

「ふむ。ノワール、お前の仲間はいるか?」

「ウォンウォン!」


 この反応はいるようだ。


「下の階に五匹いるそうです」

「了解。この階を少し調査してから下に行こう」

「はい」

「ウォン」


 了解を得たので、探索を開始した。

 と言っても階段はすぐに見つかったので、各部屋を探索する。

 地下一階は特に何もなかったため地下二階へ降りた。


 地下二階は広いフロアの一つだけで構成されていた。


「これは……」


 その広いフロアは、人が入りそうな程の大きさはあるカプセルがずらっと並んでいた。

 その異様な光景は悪の組織の研究施設を訪仏させる。

 カプセルは空の物もあるが、中には魔物を掛け合わせたキメラが入っている物もあった。


「ノワール、仲間は?」


 検体として使われていないことを祈りつつノワールに聞く。


「ウォン!」


 ノワールは一吠えし走り出した。

 ついて行くとそこには檻が設置されており、中にダークウォルフが五匹伏せていた。


「ウォン」


 伏せてる奴らに向けてノワールが一吠えすると、五匹は顔を上げこちらを向き、ノワールに気づくとこちらへ寄って来た。


「無事でよかったな。出してやる」

「それは困りますね」


 手に魔力を纏い、手刀で檻を破壊しようとするが、触れる前に声を掛けられたので中断する。

 後ろを振り向くと、白衣を身に纏ったいかにも研究者な男が佇んでいた。


「誰だ?」

「見てのとおり私は研究者ですよ。魔物専門のね」

「キメラ研究か」

「ええ、私は魔物を掛け合わせて最強の魔物を作り出すのが夢でしてね。漸く夢への一歩が踏み出せそうなんです。その一歩の為にそのモルモットは渡せません」

「そうか。俺もお前にこいつらを渡すわけにはいかないんだ。悪いけど返してもらう」

「はははっ! なら私を倒して奪い返しなさいッ!!」


 男が叫んだ途端足元に魔法陣が発動し、次の瞬間だだっ広い空間に転移させられていた。


「ここは……」


 後ろにはノワールとサーシャが状況把握をしようときょろきょろしていた。


「ここは戦闘力を見るための貰った空間です。ここでなら私も存分に戦えますからね」


 貰った。貰ったねぇ……。

 転生者か、トリッパーか。

 貰ったから転生者だな。


 男はポケットから注射器を二つ取り出すと、自分の腕にさし中身を注入した。


「フフフ、ただの冒険者相手にはトロールとウィンドウォルフだけでいいでしょう」


 と、不気味に笑う男。

 セリフの意味的に、さっきの注射器はその二匹の遺伝子かなんか入ってて、一時的に魔物の力を使えるとかそんな所だろうか?

 どうせならドラゴンの持って来いよ。


狂気のマッドサイエンティスト・鳳凰院ky(ry


お読みいただき感謝!

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