29話 【魔女のミミ】
魔女のミミと黒い翼
魔女のミミは魔女なのに魔法が使えない
髪の毛も真っ黒
瞳の色も真っ黒
着ている服も真っ黒
だけど魔法が使えない
毎日魔法の練習をしているのに使えない
魔法が使えないミミはいつもひとりぼっち
魔法が使えないから友達がいなかった
それでもミミは練習をかかさない
今日は空を飛ぶ練習をしようと空をみる
空にはドラゴンがゆうゆうと飛んでいる
「ドラゴンさん!どうやって飛ぶの?」
空に向かって大きな声できいてみた
「翼を大きく広げると飛べるんだ」
ミミは翼が無いから両手をいっしょうけんめい広げてみた
「高く高く大空へと思うんだ」
高く高く空へ飛んでいくようにといっしょうけんめい考えた
「飛べないなあ」
「うん 飛ばないなあ」
次の日もドラゴンはやってきた
ミミはいっしょうけんめい両手を広げて練習をしたけど 飛べない
その次の日もドラゴンはやってきた
ミミは高い高い空へと向かってせのびをしたけど やっぱり飛べない
その次の次の日もドラゴンはやってきた
ドラゴンと一緒に空を飛びたいミミは今日もりょうてを広げてれんしゅうをする
「魔女さん ドラゴンを見なかったかい」
かたに弓を下げたすがたで現れたのは かりゅうどさん
ミミは黒い瞳を大きくして 首を大きくよこにふる
かりゅうどさんは空を見上げながら森の道をすすんでいく
ドラゴンに知らせなきゃ
大きな声を出したら かりゅうどさんに聞こえてしまう
いっしょうけんめい 考えた
そうだ ドラゴンに教えにいこう
両手をいっぱい広げで空をみる
ドラゴンのところへ
まっすぐ空をみつめて ねがった
バサッ バサッ
ミミの背中には黒くて大きな翼がはためいた
ドラゴンのところへ
気がついたら空のずっと高いところまで飛んでいた
下をむいたら かりゅうどさんは とても小さくなっていた
「ミミ 飛べたね」
「うん 飛べたよ」
「友達だね」
「友達だね」
ミミとドラゴンは楽しそうにわらった
「ミミ 遊びにいこうよ」
「うん 遊びにいこう」
「食べたことの無いものを食べにいこう」
「うん 食べにいこう」
「見たことの無いものを見にいこう」
「うん 見にいこう」
ミミとドラゴンはなかよく空をかけめぐり
たくさんのともだちができました
絵本って言うか、童話って言うか、考えるのは難しいです。
もしも、似たようなお話を知っている方がいらっしゃいましたら、どうぞお許し下さい。
絵本は昔々沢山読んだ事が有るので、もしかしたら似た話が有るかもしれません。
パクリするつもりは毛頭ないんだけど、、、絵本は難しいです




