僕の淡い恋物語
あの頃の記憶は曖昧だ…。
幼稚園の頃、その娘とは、いつの間にか仲良くなっていた。
あんなにも、純粋に、人を疑うということを知らず、人を疑うということをせず、人の懐に飛び込める…あれは、ヘッドスライディング並みか…そんな時期が、僕にも、あったのだと懐かしくも感じるし、少し寂しいような、悲しいような感じもする。
ある日、その娘が、僕の家に遊びに来ることになった。
そうなった経緯は覚えていない…覚えていたら、今の僕に、ナンパということが出来るかもしれない…無理か(笑)。
僕の家には、階段があるのだけれど…その階段を、その娘が、僕より先に上がる…パンツが見える…「パンツ見えてる~!」…好きな娘に、ちょっかいを出すタイプ…それは、今も変わらないかな。
遊んでいるうちに、その娘が、父の大事な戦闘機のプラモデルを壊してしまった。
…大事なら、子供の手の届くところに、置いておくなよな(笑)。
泣きじゃくる、その娘。
僕は、その娘の“笑顔”が見たくて、必死に…苦し紛れに…嘘をついたり、言い訳を考えたりした。
小さいながらに、好きな娘を慰めようと、“笑顔”になってもらおうと必死だったような気がする…。
その娘は、なんとか泣き止んでくれた。
「ありがとう」って言って、その娘は“笑顔”になった。
…嬉しかった。凄く嬉しかった。
小学生に上がり、その娘は、転校してしまった。
お互い、恥ずかしくて、連絡先も教え合えず…。
そこは、やっぱり男の子が聞かないとね~…意気地のないところ…今も、健在かな。
綺麗な女の子、格好いい男の子は転校してしまう法則…その娘、綺麗だったかな?(笑)
僕の淡い恋物語。