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彼岸花と君との約束  作者: 雪森萌香
8/9

私は…(最終回)

あの後天華の葬式が行われた。リリちゃんたちは事務所的にお焼香をあげに行けないからとお花を送ってくれた。私は完全に治り小学校に入るタイミングで退院した。

今日は天華の命日。私は今約束をした場所にいる。もう天華が死んでからもう12年経った。この12年で色々と変わった。私は高2になり、雪吹ちゃんはまだアイドルを続けていて、今ではリーダーになりグループを引っ張っている。リリちゃんは天華のことで看護師を目指して、今では看護師となり、私と天華が入院していた病院で頑張って働いている。あこ姉は看護師のトップとして、リリちゃんたちをしごいている。私は今でも雪吹ちゃんを推している。天華が死んだ後落ち込んで鬱になった時に助けてくれたのが雪吹ちゃんだった。ちなみに最初で最後お出かけであった凪くんもまだ雪吹ちゃんを推している。凪くんは今ではTOである。凪くんは家も近かったのでよく一緒に遊んでいる。

そして今日は一年に一度の定期検診の日である。私は普段ここは検診に行った後に来ているけれど今日は行きも帰りも来ることにした。その理由は特にないけれど強いていえば、天華の年齢があの頃から変わってなかったとしたら私は1回りお姉さんになってしまった。

昔はあんなに仲良かったのに神様は不公平だ…

そうして私は一旦検診に行った。検診に行くとリリちゃんとあこ姉がいて、「天音!久しぶり」「あこ姉、リリちゃん久しぶり!」「天音ちゃん!検診するからこっち来て」「はーい」そして私は色々な検査をして「うん。問題ないね」「わかってはいたけどやっぱ怖いね〜」「天音ちゃんも怖いんだー」「怖いよw」「今日天華ちゃんの命日だよね」「うん」「お墓参り行くの?」「さっき先に一回行ったけど、お花ないからもう一回行く」「そっか。私、天華ちゃんと天音ちゃんに出会えて看護師といういい仕事につけて私は幸せだよ。」「ありがと。天華の分も言っとくよ!」「気をつけていってらっしゃい」「うん!また1年後にね」「またねー」「あ、天音〜たまには連絡してよ〜」「あこ姉!りょーかい」

そうして私は花を受け取りに行き、また約束をした場所に行った。

私は12年前のあの日天華の火葬の終わった後少し骨を貰いここの紅葉の下に手紙とともに埋めた手紙には色々書いてあった。しかし全て埋めて欲しいと約束をしたので私は埋めた。だからこの紅葉の下には天華とその想いが眠っている。「天華…もう12年経っちゃたよ。天華がいたおかげであの頃いくら苦しくても頑張れた。ありがとう。天華は私に手紙でいっぱいありがとうを言っていたけど私はそれ以上のありがとうでいっぱいだよ。」私は持ってきていた5本のバラの花束を根元に置いた。天華からの最後のお願い。それはずっと友達でいた証に12年後に私の想いを花言葉にしてそれを木の根元に置くこと。5本のバラの花言葉はあなたに出会えた心からの喜び

「天華。この世界はとんでもなく不公平で神様なんているかもわからないこの世界で私は生きてくよ!だから見守っててね。私にとってここは、世界で一番落ち着けて、子供の頃に戻ってしまう、とっても大切な場所だから」

また来るね天華。彼岸花が綺麗に咲くここで君との約束を果たしに…

最終的な登場人物紹介を出して完結です

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