うさぎのおばさん恋をする⁉︎
今日は、森のクリスマス会。
みんなで色々なものを持ち寄り楽しく過ご
すの。
私は、ねずみのミミ。
いけない!寝坊しちゃった。
急いで支度しなくっちゃ。
髪をとかしてどんぐりのクッキーをカゴに
入れた。
トントン。
あっ、うさぎのおばさんがお迎えに来ちゃ
った。
「はーい」
「ミミまた寝坊したわね?私なんかもう二時
間も前から支度してソワソワしてたのに」
「フフフ、おばさんったらせっかちね」
「だってそのあとみんな冬眠しちゃうから、
しばらくあえなくなっちゃうじゃない。」
少しかなしい顔をするおばさん…
「確かにそうね…じゃあ、今日は思いっきり
楽しみましょう!」
おばさんの手を引いてクリスマス会場につ
いた。
うわー。
綺麗に森が飾りつけされてる。
高いとこは、鳥さんがいつも飾りつけして
くれる。
みんなが持ち寄ったご馳走がとてもいいに
おい。
美味しそう!
「では、みんな揃ったわね?」
うさぎのおばさんの掛け声にみんな、
「は〜い」
って答えた。
「では、花の蜜ジュース持ちましたね〜。
じゃあかんぱーい」
「かんぱーい」
う〜ん。
美味しい!
食べものもみんなおいし〜い。
これから冬眠するからお腹いっぱいパンパ
ンになるまで食べた。
美味しいし楽しい。
時間は、あっという間に過ぎる。
すると、森の奥から
ガサガサ…
ゴソゴソ…
「キャー、クマよ‼︎みんな逃げてー‼︎」
みんな一斉に慌てた。
すると、うさぎのおばさん。
足をガクガクさせながら、
「大丈夫。安心して暮らすために勝負にでま
しょう。みんなみてて。」
と言いクマに近づいた。
そして、
「ちょっとあなたに提案があるんだけど…」
震えた声ですおばさんがクマに話しかけた。
「ん?なんだ」
「ここにたくさんご馳走があるわ。だから、
あなたも一緒にどうかしら?同じ森に暮ら
しているのだから、仲良く暮らしましょう
よ。どう?」
そうおばさんが言うと、クマは
「いいのか?仲間に入れてくれるのか?あり
がとう。」
と嬉しそうに笑った。
なんだ…意外といいやつなんじゃない。
みんなでホッと肩を撫で下ろした。
実は、このクマみんなが逃げるからつい意
地悪で追いかけていたそうな。
「くまのおじさん、これもどうぞ」
私は、恐る恐るどんぐりのクッキーを差し
出した。
「うまいうまい」
ってたくさん食べてくれた。
「たくさん食べるひとっていいわね」
うさぎのおばさんは、くまのおじさんをみ
ながらうっとり。
くまのおじさんもまんざらでもなさそう。
この二人いい感じ。
楽しいクリスマスでよかった!
片付けをしていたらうさぎのおばさんが足
を滑らしてしまった。
すると、くまのおじさんがすかさず助けて
くれた。
おばさんがくまのおじさんに抱きついた。
そしてありがとうって、ほっぺにチューを
した。
この森は、うさぎのおばさんの勇気のおか
げで平和になった。
この日を森のみんなは、クリスマスの奇跡
って呼んでいる。
くまのおじさんが冬眠してる間うさぎのお
ばさんは、ずっとそばに寄り添っていたそ
うよ。
素敵なパートナーに出会えてよかったね。
おばさん♡