4 私の親友の場合
リクエストを頂き、シャルル視点を書きました。
その姿を見つけた私は従兄の腕を引いて立ち止まった。
「どうしたんだシャルル?」
「い、いえ……何もないです」
慌てて視線を逸らして歩き出そうとするが、不審に思った従兄のリカオンは既に私の視線の先を追っていた。
「あれ?ミーリア嬢じゃないか。パートナーは……マクベス?………だよな?」
苦笑いするリカオンはすぐに状況を理解したようで私が止めてしまった足を動かしだした。
「なんかマクベスが別人に見えたな。本当に大切な婚約者なんだな?」
何も知らないリカオンが笑う。同じ卒業生とはいえあまり接点のないリカオンが一見して解るほどにマクベス様の表情は緩みきっていた。
「どうりで最近お前が大人しいと思ったよ。マクベスの婚約者がお前じゃないかって噂を聞いた時は吃驚したがな。お前がミーリア嬢の身代わりになっていたんだな?」
「………そんなんじゃないわ」
勘違いも甚だしい。
リカオンは実の妹のように思っている私を擁護してくれるが、実際は真逆だということを知らない。
精神的に弱っていたミーリア。多分、私のせいでミーリアは自暴自棄になったのだと思う。
『友達なんていない』
あの言葉はきっとそういう事だろう。公爵様に言われたとはいえ、マクベス様と確認に行かなければよかった……。
親友だなんて気恥ずかしい台詞を当然のように言ってくれたミーリアを傷つけてしまったのはこの私だ。
けれどまさか卒業パーティーにミーリアが来るなんて。
あれから時折見かけたマクベス様はいつもぼんやりとしていたように見えた。
マクベス様の婚約者だから当然パートナーとして来るだろう、と考えながらも、今尚休学中のミーリアが来るのだろうか?と半信半疑だった。
そんな疑問も二人を見た瞬間吹き飛んだ。
ミーリアを気遣い庇うように立つマクベス様の嬉しそうな表情。
マクベス様のクラスメイトに囲まれて困りながらも優しく微笑むミーリアの表情。
そんな二人の姿をずっと見たかった私は内心でリカオン同様に苦笑いした。
***
伯爵家の令嬢として、病弱な母の代わりにあちこちと上流貴族令嬢方のお茶会に参加していた私はそれなりに顔が広かった。
おかげで学園に入学しても見知った顔が並ぶ。割合的には知らない顔が多いけどそのほとんどが子爵家以下の家格の者だと思い込んでいた。
そんな傲慢な私は教室でポツンと座る令嬢に声をかけた。
『こんにちは。貴方一人?』
どこかの男爵家令嬢かと決めつけて初対面にも関わらず馴れ馴れしく声をかけた。
突然声をかけられて驚いた令嬢は私を見上げた。余程緊張していたのか、口元が声を出そうと動くけど思考が纏まっていないようで結局は何も発せない。
それでも親しくない顔が多いこの教室では、他の令嬢よりも大人しそうな彼女に興味を抱いた。許可も得ずに彼女の隣に座り、とりあえずお茶会ではよく聞く話題を投げた。
『ねぇ、貴方には婚約者はいるの?私は父に自力で婚約者を見つけて来いと言われてるのよ。勝手に婚約者を決めつけられるのも嫌だけど、娘に自力で見つけて来いと言う父も酷いと思わない?』
この学園で出逢った両親を親に持つ私は、この学園で運命の出逢いとやらをして来いと散々聞かされていた。
今時、入学時点で婚約者がいる人の方が断然少ない。婚約者がいる人のほとんどが上流貴族か、何かしらの問題を抱えている家柄の者だ。
学園とはもちろん勉強第一ではあるが、まだデビュー前の令息令嬢の社交の場でもある。なのに何故目の前の令嬢は一人で大人しく座っているのだろう。他に誰か知り合いがいて来るのを待っているの?そんな風にしか考えてなかった。
茶会の席でうら若き令嬢が集まり話す内容なんてたかが知れている。代わり映えのない上流貴族、そんな家のご令嬢方は世間も知らず殿方の話題ばかりだった。
自分の事だからと割り切って婚約云々と話題には出すが、今まで特定の男性にときめいた事がなくどちらかと言えば興味が無い。
それでも角を立てずに茶会を過ごすには、何処の令息が人気なのか、あの小うるさいご令嬢は誰が好みなのかといった情報は必要不可欠だ。茶会の席ではこの話題が鉄板だから合わせて話をする、という程度なのだ。
『……あの、私はいます。婚約者様』
他の見知らぬ令嬢を見渡した時、聞こえてきた声に振り返った。
目が合った彼女はあまり化粧を好まないのかそういう家なのか、ほぼ素の白い肌の頬をほんのりピンク色に染めた。小動物を思わせるクリッとした大きめの瞳と相まって、同性でありながら可愛いと呟きそうになる。
(婚約者様?さまって、この子何歳なの?)
同級生だろと自答するが、言葉まで可愛らしくて、いつもの口元を隠して男の話題で盛り上がる令嬢達とは別次元の令嬢だと直感した。そんな彼女の婚約者が誰なのか、単純に興味が湧いたシャルルは自然と名乗っていた。
『私はシャルルよ。シャルル・ニレイスト。ねぇ、貴方の婚約者様はこの学園にいるの?』
『え……あ…あの、私はミーリア』
ほんのり頬を染めたのは婚約者様の話題が出たからだと思ったのに、学園にいるかと問えば途端に表情に陰がかかったように見えた。
家の為の婚約ならば、好きでもない男性相手でも仕方がない。大人しく可愛らしい彼女はその類いだろうと感じたが、タイミング悪く教師が姿を現してしまい会話はそこで途切れた。
それでも、入学式の会場へと歩く途中にミーリアと他愛もない話をする。歩きながらで緊張が緩んだのか、ミーリアの表情は柔らかく、何か言えばすぐに微笑んでくれた。
入学式が終わり教室に戻ると親睦を深めるという名目で自己紹介が始まった。
窓際前方に座る者から隣へと順に、名前と学園での目標を簡単に言う。
三番目の見知らぬ令嬢が『学園内で婚約相手を見つけたい』と言うと、その後に続く者が皆婚約者の有無を言うようになってしまった。
『ミーリア・ダンヴェールです。今までお茶会にも参加出来なかったので沢山の人と仲良くなりたいです。私は婚約者がいます』
先に隣に座るミーリアが立ち上がって自己紹介をした。その言葉に驚いたのは私だけではなかった。
ミーリアの自己紹介で一瞬にして教室内が無音と化した。それを無視したのかミーリアがカタンと椅子に座った音が響くと、途端にあちこちでひそひそと話す声が聞こえだした。
『次、隣の貴方』
教師が私を見つめて自己紹介を促す。慌てて立ち上がりどうにか自己紹介を済ませたものの、ミーリアにどう接していいのか悩んだ。
(ダンヴェールっ?!侯爵令嬢?!本当にあのダンヴェール侯爵家!?)
それなりに茶会で上流貴族令嬢を把握していたシャルルだが、流石に茶会に不参加の令嬢までは把握していない。
けれど確かに同い年の令嬢がダンヴェール侯爵家にいるという噂話は聞いていた。
自分と離れた年の令嬢方は把握しきれていないが、同年代はほとんど網羅していた気でいたシャルルはミーリアに馴れ馴れしく声を掛けた事を猛省した。
由緒あるダンヴェール侯爵家。領地には国内でも王都に次いで大きな街を有する。シャルルも幼い頃から買い物に行くとなるとその街に通っていたほど馴染みがある。
侯爵家でありながら、その財力と存在感は公爵家をも上回ると言われているダンヴェール侯爵家。けれど、ダンヴェール侯爵家令嬢の事は話に聞くだけで誰もその姿を見た事が無いという伝説級の令嬢だった。
ダンヴェール家程のご令嬢ともなると誘拐や派閥争い等諸々の事件に巻き込まれかねない。その為茶会にも参加しないと噂されるほど有名過ぎる人物だった。
その侯爵令嬢がまさか隣にいるミーリアだなんて露ほどにも思わなかったシャルルはどうしたらいいのか頭の中で必死に考えていた。
そうしている間にクラスメイトの自己紹介は全て終わっていた。
『では明日も皆が気持ち良く登園してくれるのを期待しています』
教師が解散を告げて教室を出ると皆もガヤガヤと立ち上がり帰宅していく。
ミーリアが立ち上がったのを見たシャルルは慌てて声を掛けた。
『あの、ミーリア様。私、きちんとミーリア様のお名前を伺いもせずに馴れ馴れし』
『シャルル。気にしないで。私もわざと名乗らなかったのだから。さっきみたいに普通に会話してくれる方が嬉しいの』
謝罪しようとしていた言葉を遮られ、普通に会話して欲しいと言うミーリアに、シャルルは驚いて目を見張った。
悲しげに微笑むミーリア。それは生まれながらの家と己の立場を理解している表情に他ならなかった。
自己紹介を聞くまではどこかの男爵家の令嬢だと思っていたシャルル。婚約者はいてもきっと家に良くない事情があるからだろうと考えた自分の評価は真逆だったのだ。
けれど、馴れ馴れしく話しかけた自分に嫌悪せず優しく微笑んでくれたミーリア。わざと名乗らなかった、と聞いてしまってはもう中途半端な迷いも吹き飛んだ。
『そう。だったら良かったわ。友達に様を付けたくなかったの』
にこっとそれまでの態度に戻すとミーリアもふわりと花が咲いたような笑顔を見せた。
(やっぱり可愛いっ!ダンヴェール侯爵家の令嬢がこんなに素直な笑顔を見せるのっ?これじゃ婚約者も相当溺愛してそう)
『………ミーリアって可愛過ぎて侯爵令嬢っぽく見えないわ。決めたわ!今日から私が婚約者様の代わりにミーリアを守るわ!』
籠の中の鳥の如く、茶会での女同士のくだらない駆け引きや嫉妬を知らないであろうミーリアを守ると宣言すると、さっきの自分と同じように驚いたミーリアがくすくすと笑った。
『それじゃ私も友達の運命の出逢いを応援するわ』
***
ミーリアはあの時の言葉通りに応援してくれたのかもしれない。それが自分の婚約者が相手でも、何も言わずに応援しようとしたのかもしれない。
私の気持ちも聞かないままで……。
「リカオン!」
「ジーク、レミアス」
リカオンが呼ばれた声の主はマクベス様のご友人だった。
「えっ!?リカオンってシャルル嬢と婚」
「従兄です」
「従妹だよ」
本日何度目かのやり取りに呆れながら否定する。従兄のリカオンは私の母方なので姓が違う。その為、何度もこうして誤解を解く羽目になっている。
卒業パーティーには卒業生は勿論参加するが必ずパートナーを連れてなければいけない。そのパートナーはただのクラスメイトでも良いし、家族や婚約者、近親者等様々だ。中には12歳の妹を連れてる男性もいる。卒業生を祝う目的なので身内の年齢は問わないのだ。
「レミアスは知らなかったのか?ジークは知っていたのにな?」
リカオンがジーク様に問うと「当然だ」となんて事のないように言う。そんなジーク様と目が合った。
「久しぶりだねシャルル嬢」
「ジーク様、その節はありがとうございました」
リカオンから手を離してドレスの裾を摘んでカーテシーで御礼の意を込める。
「ああ、あの情報の件か」
「何の話だ?」
レミアス様はミーリアの行方不明騒動を知っていたので合点がいくが、従兄のリカオンは何も知らない。
「丁寧な挨拶は嬉しいけど、俺としては一曲お相手願いたいね」
立ち上がった私に手を差し出すジーク様。
その手を取るも地獄、取らぬも地獄だということは理解している。
同じ地獄ならばジーク様に恥をかかせぬ方を選ぶ。手に手を重ねるとそのままエスコートされてダンスフロアへと向かった。
リカオンとレミアス様は私達を気にするでもなく会話している。そんな姿を尻目に歩きながらチラリと遠くを盗み見る。
ミーリアは自然な笑顔のままだった。
まさか見られるとは思っていなかった二人の姿を一度確認してしまうと無意識に何度となく視線を走らせてしまう。
「シャルル嬢。俺よりもそんなに二人が気になるのかい?」
「あ、いいえ」
声をかけながら腰に回された手の熱が意識を戻した。現状を見渡せば、ジーク様を狙う令嬢達の視線があちこちから突き刺さる。
マクベス様同様に、友人のお二方とも令嬢に人気の美男子だ。ジーク様は伯爵家でレミアス様は侯爵家の次男。
レミアス様は童顔で可愛いと人気だが次男なので侯爵家は継げない。そのせいなのかは分からないが、伯爵家嫡男のジーク様の方が人気は高い。
肩にかからない程度の柔らかそうな髪型は今の私達の世代の令嬢方には人気の髪型だ。いつ見てもニコリと微笑んでいるような表情が優しげで好まれるのだろうが、私から見ればこのタイプが一番要注意人物だと思う。
案の定、踊りだした途端に途轍もない提案が出された。
「今日まで学生だからと社交界は必要最低限にしていたけど、これからはそうも言っていられなくなるな」
「………そのようですね。この際で」
「それでね、君に提案があるんだ」
私の言葉を遮って提案ですって?
人の言葉も聞けないような人が何を言うかと思えば……。
「俺と婚約しないか?」
……………はい?
突拍子もない言葉に驚いて、今ダンスの最中だという事を忘れた私は足を止めてしまった。
「嫌かい? そうだなぁ……。それじゃあ君とミーリア嬢の仲を回復させたら婚約してくれる?」
ダンスフロアで足を止めた私にお構いなしのジーク様が更に驚くような事を言う。
「よし。そうと決まれば……ほら、足を動かして」
……何も言ってない。
何も決まってないっ!
そう反論しようと口を開きかけた時に強引に引き寄せられて足下がふらついた。
「ほら、大丈夫だよ。そんなに緊張しなくても平気だよ」
顔を近づけて私を心配する風に見せかけて微笑むジーク様。………これはマズい。関わっちゃいけない人に関わってしまったようだ。
流石にこの状況は客観視出来る。
驚きの連続でジーク様を見つめている私と、そんな私を心配して抱き寄せて囁くジーク様。
完っ全っにジーク様にしてやられた。これじゃ今度はジーク様と噂されてしまうっ!
というか、さっき婚約と言ったよね?いや、それよりもミーリアとの仲を回復?冗談でしょ?
「ジーク様。婚約ならば他のご令嬢にお願いしてください」
腰に回された腕を軽く叩いて身を引き適正な距離を保つ。軽く睨んで牽制しても、再び腕を回されて抱き寄せられた。
「俺はマクベスほどのんびり構えてられないから。さっきの約束ちゃんと覚えておいてね」
約束?何それ?
というかジーク様ってこんな人だったの?
そりゃあの時、放課後になったらすぐにミーリアを探していたから、馬車に乗り込む前の私を呼び止めて走ってきて情報をくださった事には感謝してる。
ミーリアが私の噂を聞いたのかと不安になってマクベス様と会わないようにしたけど、マクベス様が休学してたから私に情報をくれたのかと思っていたけど………。
よく考えたら、ジーク様が直接マクベス様の邸に行けばよかった……?
え?
もしかして………?
「………ジーク様。一つお聞きしてよろしいですか?」
「何だい?」
「私が……不本意にもマクベス様と逢い引きしているといった噂を聞いたことはありませんか?」
「ああ。それか。すまなかったね。君がマクベスにどんな感情を抱いているのか気になってね」
すまないと謝罪しながら微笑むジーク様に愕然とした。
という事は、もしかして噂を流したのはジーク様?! ミーリアの情報もわざと私に託したの?!
「でもね、君もマクベスも迂闊過ぎた。俺は噂を利用しただけだ。ミーリア嬢が休学する直前に君とマクベスの姿を見たのは俺のせいじゃない」
ミーリアが私とマクベス様の姿を見ていた?
「あの日は偶然俺も図書館にいてね。ミーリア嬢が帰ろうとしたからマクベスの手前、変な奴に絡まれないようにと思って様子を見ていたんだ。彼女がじっと見ていた窓の外を見たら君達がいたよ。多分ミーリア嬢の話をしていたんだろうけど二人ともいい笑顔だったからね。あれは誤解されてもおかしくないよ」
噂を利用した。という事はその後はわざとだという事だ。とはいえ、ミーリアよりも前に誰かに見られてあらぬ噂を立てられたのは私とマクベス様の失態だということ。
結局、自分のせいだった。
一気に気落ちした私はジーク様を責める気にもなれなかった。最初にマクベス様に声をかけた私がいけなかったんだ。
消去法でミーリアの婚約者を一発で言い当てた私に、ミーリアは顔を赤くして頷いた。ミーリアはこんなに真っ赤になるほど慕っているのに、こんなミーリアを放っておくマクベス様に怒りを覚えた。内緒にしてほしいと言われ渋々大人しくしていたけど流石にミーリアの両親が亡くなった後のマクベス様の態度には腹も据えかねて文句を言おうと声をかけてしまった。
呼び止めた私の姿を見たマクベス様はすぐにミーリアの心配をしてきた。私が口を開くよりも先にミーリアの事を尋ねてきた。その姿に怒りは鳴りを潜め、冷静になってマクベス様のミーリアへの思いを聞けた。
なんて不器用で純粋な二人だろう。
そんな二人を応援するつもりが拗らせてしまった私。
「シャルル!」
私を呼ぶ声に顔を上げるとミーリアの姿が見えた。マクベス様に肩を抱かれて立つ姿。
その姿が嬉しくてお似合いだなと自然と笑みが洩れた。
「シャルル。心配かけてごめんなさい」
気付いた時には私に抱きついたミーリアが謝罪していた。
「……え?」
横を見ればジーク様がニコリと笑いかけた。いつの間にかダンスフロアからこの場にエスコートされていたようだ。
「マクベス様に全部聞いたの。私、勝手に誤解して……家の事で余裕なくて、シャルルに何も相談出来なくて……ごめんなさい……」
まさかリカオンに頼まれて渋々参加した卒業パーティーでミーリアとマクベス様の仲睦まじい姿を見るなんて思わなかった。
人でごった返すパーティーならバレないと、遠くからこっそりと見ていようと思ったのに、ミーリアに抱きつかれて謝罪されるなんて予想もしていなかった。
「私も……ごめん」
声を出すだけでつい泣きそうになる顔を隠そうと、チラリと横を向けば目が合ったジーク様。再びニコリと微笑んだ顔を見て、突然あの強引な提案を思い出した。
きっとリカオンに聞けば分かる。
何故急に、私をこのパーティーに誘ったのかを。
最後までお読み頂きありがとうございます。
当初はミーリアとマクベスの婚約者同士視点のみの掲載で終わらせるつもりでした。
シャルル視点は当初より作者の頭の中にいたシャルルを書いたので、読者様が思っていた彼女とは違っていたらすみません。
誤字報告ありがとうございます。
修正しました。