地理:『人化♀したドラゴンが遊びに来るんだよ』
ここから第86話までのネタバレを含む“地理”の設定を紹介します。
『人化♀したドラゴンが遊びに来るんだよ_〜暁光帝、降りる〜』の設定資料、今回は国家や冒険者パーティーについての概説でございます。
さて、こちらの世界設定について。
よろしければ皆さんの作品でも使ってやってください。
その際、「『人化♀したドラゴンが遊びに来るんだよ_〜暁光帝、降りる〜』世界観の一部を使ったよ」的なことを一言、明記していただければありがたい。
もとより、小生が著作権云々を言い立てることはやりたくありませんのでご利用いただければ幸いであります。
ひとつ、よしなに。
本編はこちら〜>https://ncode.syosetu.com/n6078gl/
<<地理:『人化♀したドラゴンが遊びに来るんだよ』>>
13,地理2
<<エレーウォン大陸>>2
<<ダヴァノハウ大陸>>2
<<メスリエール>>2
<<ヌラーゲ島>>3
不死鳥と人間の盟約3
<<スエビクム海>>4
<<デティヨン海>>4
<<エングレス諸島>>4
<<ドゥンキルヒン>>5
<<ペッリャ半島>>5
<<アルヴン山脈>>5
<<碧中海>>6
<<ワイルド火山島>>6
<<アールヴ大森林>>7
<<メヘルガル亜大陸>>7
<<ソモニ高原>>7
<<シビィリヒ山脈>>8
<<死の砂漠>>8
<<龍の台地>>9
13,地理
<<エレーウォン大陸>>
惑星ヴォイデ最大の大陸で北半球の多くを占める。
<<ダヴァノハウ大陸>>
エレーウォン大陸の南西にある大陸で海流の関係もあり、多くが砂漠、熱帯、亜熱帯域である。
オーク族、ゴブリン族が多く暮らしていて、文字も魔法もない原始的な生活を続けている。
ヒト族もいるが、こちらも頑なに文字を拒んで無文字文化を営んでいる。
北部の砂漠には龍の台地があって、ダークエルフが極楽郷を築いている。文化水準が高く、強力な陸軍国である。
<<メスリエール>>
ダヴァノハウ大陸の東に浮かぶ、巨大な島である。
南にある緑の藻が繁茂する緑瘴湖に孤高の八龍が1頭“緑龍テアル”が棲んでいるので近づく人間は少ない。
しかし、全くの無人島ではなく、数万人が住んでいる。島の規模から考えれば人口はかなり少ない。これらの人間達は緑龍によって厳密に管理&飼育されている。
特殊な原始猿、巨大鳥エピオルニスなど珍しい動物が数多く棲んでいる。
<<ヌラーゲ島>>
碧中海の中央に浮かぶ、第2の島。
中央に広大な密林があり、フェニックス“カロリーヌ”が棲んでいる。
東西南北に港町があって、それぞれ繁栄している。
密林の幻獣とは持ちつ持たれつ、反発しながらも互いの境界を守って平和に暮らしている。
これはカロリーヌと人間の間に結ばれたいにしえの盟約に基づく。
不死鳥と人間の盟約
フェニックス“カロリーヌ”はヌラーゲ全島の女王である。
人間はこの盟約の下、フェニックスの庇護を受ける。
人間はフェニックスと人間の代表が決めた境界線を尊重する。
フェニックスの密林へ入る人間は冒険者の資格を有する者に限る。
冒険者はフェニックスの密林で幻獣を狩ってよい。
幻獣はフェニックスの密林に入り込んだ人間、及び、境界線に近づく人間を狩ってよい。
ヌラーゲ島の国家は島外の勢力と紛争するに当たり、フェニックスの支援を求めることができる。
年に一度、ヌラーゲ島の国家はフェニックスに感謝の意を表す品々を捧げなくてはならない。
フェニックスは人間との関わりについて、代理を立てることができる。
フェニックスは代理の者を人間の代表に紹介して広く知らしめねばならない。
<<スエビクム海>>
Mare Suebicum
ゲロマリス魔界とフォルバング王国の内海である。
塩分濃度が低く、冬は凍結しやすい。
<<デティヨン海>>
碧中海の南東の海域で島がなく陸から遠い。水深も深い。陸から離れていることで『戦は竜を呼ぶ』と無縁と思われたが……
獣人戦争の最終決着を招いた“悲劇の海”にして“魔の海域”。ノアシュヴェルディ海上王国の滅亡と後ムツズ朝オルジア皇帝の死に場所となった。
<<エングレス諸島>>
ブリテン諸島
いくつかの島で構成される。
東に最大のブリタンニア島があり、西に二番目に大きいヒベルニア島がある。
古来より、エルフが植民しており、森林と共存している。
暗黒期にブリタンニア島をヒト族に奪われて、ヒベルニア島へ追い詰められるも、光魔法のおかげで征服を免れた。
<<ドゥンキルヒン>>
大陸の西端にある港町。
ドゥンキルヒンの悲劇で有名。
真っ平らな海岸は“暁光帝の偉業”を称えるヒト族の聖地でもある。
<<ペッリャ半島>>
広大なエレーウォン大陸は南東、広大な内海である“碧中海”に突き出す半島である。
南東に瓦礫街リュッダがある。
<<アルヴン山脈>>
ペッリャ半島と大陸の間にそびえる、広大な山脈である。
中央はとても険しく、山頂は雪に覆われている。
歴史上、アルヴン山脈を越えて進撃した軍隊は1例しかない。
<<碧中海>>
読みは「へきちゅうかい」。
エレーウォン大陸の西部に広がる巨大な内海である。
西に南ゴブリン王国、中央にペッリャ半島、北西に偉大なるプガギューの国、北東にヴェズ朝オルジア帝国、南にポイニクス連合があって制海権を巡って小競り合いを繰り返している。
南東にフォルミカ大帝国、北東にフキャーエ竜帝国があるものの、この二大強国は内海に野心を持っておらず、制海権にはこだわっていない。
<<ワイルド火山島>>
活火山を擁する孤島である。
人口は東ワイルド村が1万人、西ワイルド村が1万人と計2万人ほど。
度重なる噴火に苦しめられているものの、ワイルド火山を山神として崇めている。
天龍アストライアーが降りてワイルド火山の噴火が収まったことをありがたく思うとともに山神が殺されたと騒いでいる。
第二の“神殺し”の報せは周辺諸国にさらなる衝撃をもたらした。
実際、両教団から「ワイルド火山の山神と連絡が取れない。暁の女帝様に殺されたに違いない」との通達が下り、エリート層が暁光帝の容赦ない所業に息を呑んだ。
<<アールヴ大森林>>
エレーウォン大陸西部に広がる大きな森林で、エルフの里でも開拓しきれなかった未開の地であった。
キマイラやドラゴンなど強力な幻獣に支配され、オーガやキュークロプス、ヘルハウンドが跋扈する危険な場所であったが、“暁光帝のマラソン”で中央部が吹き飛ばされ開通した。
<<メヘルガル亜大陸>>
フキャーエ竜帝国の南東にある広大な平地で山脈と海で他の地域から切り離されている。
一部に砂漠があるものの、高温多湿の密林に覆われた豊かな大地である。
最初のヒト族文明が生まれた。
現在は獣人族とヒト族の共生による王国が繁栄している。
<<ソモニ高原>>
フキャーエ竜帝国の東にある高原。
平均標高5000mと高く、いくつかの山脈に連なる。
<<シビィリヒ山脈>>
フキャーエ竜帝国と北東の極寒シビィリヒ地方を隔てている。とてつもなく寒いので到底、人間の住める場所ではない。ゴブリンも住まない。
東部ヒト族諸侯の国々の北はほぼ無人の地であり、“シビィリヒ”と呼ばれる。
結構な高山が連なるも、別になくても人間が進出することはないのでどうでもいい。外敵の進入路にもならないのでフキャーエ帝国からもほぼ無視されている。
シビィリヒが鉱物資源の宝庫なので植民計画が何度も立てられてはいるものの、過酷に過ぎる環境のせいで全て頓挫している。
人間や他の幻獣が来ないのでしばしばドラゴン世界会議の会議場になっている。
<<死の砂漠>>
ダヴァノハウ大陸はポイニクス連合の南に北部に広がる広大な砂漠である。
踏破することさえ難しく、古代社会に於いてはまさしく壁であった。しかし、海路を行けば迂回できるので南に行く方法が制限される程度の話でもあった。
名前の通り、生き物の棲まない荒れ地だと思われていたが、わずかな雨季を利用してしぶとく生きる動植物が生きる人跡未踏の地でもあり、珍しい生き物の宝庫とも言える。
中央に広い大地があり、そことの周辺だけは緑なす肥沃な土地であることが冒険者達によって明かされた。
<<龍の台地>>
死の砂漠の中央に広がる大地である。
砂漠のど真ん中なのに豊かな水源を持ち、森林まで繁茂する肥沃な土地である。
これは孤高の八龍が1頭“青龍カエルレア”が思いついて始めた実験の成果である。青龍がその強大な魔力によって大量の雷雲を運び、定期的に膨大な降雨をもたらすことで死の砂漠を緑豊かな土地に仕上げたのだった。
龍の台地を発見した冒険者達が報告したことで死の砂漠を踏破することが試みられ、成果が確認されると争いが始まった。
多くの血が流されたものの、最初の発見者である闇妖精に一日の長があり、龍の台地はダークエルフの土地になった。
その豊かさはダークエルフ族を大いに感激させ、“極楽郷”の国名を掲げて住み着いた。
年に数回、空を真っ黒に覆う雷雲とともに来訪する青龍カエルレアはダークエルフにとって重要な信仰の対象になっている。
ここまで読んでいただきありがとうございます♪
今回は拙著『人化♀したドラゴンが遊びに来るんだよ』の“地理”について記述させていただきました。
9月の末辺りに本編を投稿してからうだうだのたうっていたんですよ。
この手の設定をまとめるのは長くかかるのがわかっていましたらね。
それでもそろそろ公開しておかないと不味いってのもわかっていました(^_^;)
拙著『人化♀したドラゴンが遊びに来るんだよ』は基本的にギャグ小説なので世界観やキャラクターの設定なんてフレーバー程度にとどめておけばいいんですが……どうも落ち着かず(>_<)
ナンセンスギャグなら本当に世界観もキャラ設定もほとんどフレーバー程度なんでしょうが、“コロッケ五えんのすけ”とか、“バカボンのパパ”とか、読むのはいいんですが、自分で描くのはきっついきっつい。復讐モノと同じで、よそ様にかいていただいたものを読むのは楽しいんですが、自分じゃ描けないタイプの作品ですね。
…てなわけで、小生の『人化♀したドラゴンが遊びに来るんだよ』はガッチガチにキャラも世界観も決めてから動いてもらう物語なんですよ。
まぁ、こんな設定資料のたぐいなんて読まなくても楽しんでいただけるようには描いているんですが……
読み手が「あれ? こんなキャラいたっけ?」とか……思われるのが怖い。
ええ。ええ。「おまいの作品はつまらない」は当然としても! 「おまいの作品はわからない」とだけは言われたくないんですよね〜www
さて、そういうわけで設定資料集の次回はだいぶ先ですね。
それでも……
請う、ご期待!




