5/44
No.101-1-04 arrive 04
< Log name = Wren >
トレインは私たちを乗せてホテルへ向かっていた。タカ先輩も、ハルカ先輩も、ナミ先輩も、月に来てずっと笑っている。この三人が楽しそうにしていると私も「うれしく」思う。
私を友達だと言ってくれたハルカ先輩。屋上で空と交信していたあの日から私の人生は動き始めた。
このトレインから身を乗り出して大きな声で楽しそうにしているのがハルカ先輩。その先輩を止めて怒っているのがタカ先輩。二人の間に入って仲を取り持とうとしているのがナミ先輩。全員私の友達。私は三人に誘われて一緒についてきた。「ありがとう」また此処に来れた。
「何ぼーっと見てるの? レン」
「先輩たちが楽しそうで眺めていました」
「そう、じゃあレンも一緒に楽しみましょ!」
「はい」
楽しい旅行になりそうだ。